『未来戦隊タイムレンジャー』主な登場人物紹介
(※内容には、筆者の偏見と妄想を含みます)
<タイムレンジャー>

◇タイムレッド/タツヤ(浅見竜也) (永井大)
 2000年に生きる現代人の青年。日課のランニング中に砂浜で気を失っている人達を助けたところ逆に襲われ、散々な嫌味を言われ、 タイトミニの太股に惑わされてタイムレッドとして戦う事になる。空手の腕は、高校時代の全国選手権で準優勝の腕前。
 実は日本有数の企業体・浅見グループの御曹司であり、後継者として自分の人生にレールを轢いてきた父に反発、何とかして家から独立 して自分の意思で人生を歩いていきたいと思っている。浅見の名前の為に、小さい頃から時に苛められ、時に過剰にちやほやされを繰り 返してきた為、家名に対して非常にコンプレックスが強く、自分に近づいてくる人間には何らかの打算があるのだと、少々ひねた部分が ある。逆に、浅見の名前を気にしない人間に過剰に親しみを覚える傾向があり、本質的にはお人好し。良くも悪くも脳天気なお坊ちゃま 気質であり、そういった部分を甘えだと考える人間には、嫌われやすい。また、父への反発がいきすぎて、なんでもビジネスで考えると 父のやる事なす事が嫌いであり、父が絡むと冷静な判断力を失う。
 いっけん体育会系脳筋だが、幼少時からのエリート教育の賜物か判断力その他も悪くなく、バランスの取れたヒーロー。
 世話焼きでオカン気質で総攻め系。もともと大学卒業後に家を出て独立を考えていた事もあり、意外と料理も達者。まがりなりにも会社を 立ち上げてタイムレンジャーの食い扶持の基盤を作るなど、多方面に才能の片鱗を見せる。トゥモロー・リサーチでは空手教室の講師を 担当。月謝制かと思われ、序盤から確実に生活資金を稼いでいる数少ないメンバー。ただし携帯電話を未払いで止められるなど懐に 余裕のある様子は一切見られないので、おそらく、無計画にその時欲しいと思ったものを買ってしまうタイプ。
 恋愛に関しては小学生〜中学生レベルで、基本的にダメンズ。
 「未来は変えられなくたって、自分たちの明日ぐらい変えようぜ」


◇タイムピンク/ユウリ (勝村美香)
 30世紀からドルネロを追ってやってきた未来人。本来はインターシティ警察の捜査官で、秘密任務を帯びて時間保護局に新人隊員 として入隊していた。ドルネロ一味の逮捕の為、プロ意識に欠ける男達とそもそも正規ではない現代人の混成メンバーを引っ張っていく、 タイムレンジャーの実質的リーダー。
 捜査官とはいうものの、他人の思考や感情に鈍感な所があり、心の機微を読むのが苦手。空気? 何それ? おいしいの? ゆえに特技 は「推理」というより「突入」であり、刑事というよりは機動隊的ポジションだったのかもしれない。他人に頼りたがらないというよりも、 最終的に自力で何とかするのでその必要性を思いつかないタイプ。自制心が強く理性的で隙を見せない孤高の女。
 あまりの鉄壁ぶりに、時にかわいげがないとも評されるが、捜査官であった父と母妹をマフィアの殺し屋の手によって殺されており、 マフィアに対しては強い憎しみを持っていて感情的な面も見せる。
 説得スキルは、ほぼゼロ。家事スキルは、マイナス500。専門分野の実務に関しては優秀だが、それ以外に関してはかなりぽんこつ。 しかし本人は、どんな事でもやればできる女、と思っている節あり。
 トゥモロー・リサーチでは本職の捜査技術を活かして探偵業を担当するが、主な仕事は、掃除代行
 恋愛スキルは、小学生レベル。
 「知らんぷりするの、ふーーーん」


◇タイムブルー/アヤセ (城戸裕次)
 30世紀からドルネロを追ってやってきた未来人。本編の真ヒロイン。本来はイケメン枠の 筈なのだが、タツヤとドモンが巨大すぎる為に、微妙に小さく見えてしまう辺り、少々不憫。元々レーサー志望だったが、メディカル チェックでオシリス症候群という不治の病に冒されている事が発覚し、レーサーの道を断念。しばらく荒れた生活を送っていたが、 どういった経緯からか、時間保護局に入局。リラの暗躍に巻き込まれる形でタイムレンジャーとして2000年へとやってくる。
 オシリス症候群により余命半年〜1年という診断を下されている為か、他者と積極的に関わろうとせず、皮肉めいた言動が多く、 特にドモンとは犬猿の仲。だがタイムレンジャーとして戦う中でタツヤを筆頭に徐々に打ち解けていき、蕎麦に一家言ある、という 一面なども見せる。
 レーサー志望だっただけあって運転技術は超一級。また普段は、細かく周囲に気を配り、交通法規を遵守する優良ドライバー。その誇り ゆえに親友と決裂したという過去も持ち、2000年での免許の取得後は、トゥモロー・リサーチでは運転代行を担当。それなりに客が ついている様子。
 端々の言動や行動から、病気を知ってやさぐれる前は、“かなりいい人”だったのでは、という疑惑もある。
 恋愛に関しては達人を自称するが、基本的にダメンズ。
 「本当にそう出来るような気がしたよ。タイムレンジャーやってれば、本当に」


◇タイムイエロー/ドモン (小泉朋英)
 30世紀からドルネロを追ってやってきた未来人。“グラップ”という未来の総合格闘技のチャンピオンだったが、度重なる不祥事 で追放処分を受け、時間保護局に入局。リラの暗躍に巻き込まれる形でタイムレンジャーとして2000年へとやってくる。
 性格は陽気で単純、皮肉屋のアヤセとは、当初、犬猿の仲。一方で繊細な所もあり、5人の中ではメンタルの触れ幅が一番大きい。家族 思いでもあり30世紀の動向には最も敏感で、そのため激情を口に出す事も多い。つとめて理性的であろうとするユウリや一歩引こうと するアヤセなどに対して、シンプルで率直な善性の持ち主。
 武器の使用が可能なグラップにおいて、素手でチャンピオンになっており、生身での戦闘力は恐らくメンバー随一。格闘スタイルは プロレスであり、基本的なメンタルは弱いが、逆境と土壇場に強い。
 トゥモロー・リサーチでは女性用の護身術教室を担当……している筈だが、ビラ配りという名のナンパをしているシーン以外に描写がなく、 おそらく一銭も稼いでいない。穀潰し、というヤツである。一方で、タツヤの携帯を借りて怪しげなサイトへ接続 している疑惑など、生活面では実に役に立たない。
 ムードメーカーというかトラブルメーカーというか肉体労働担当。
 女好きで当初はユウリに軽くちょっかいを出していたが、やがて現代人の森山ホナミに心引かれていく事になる。口で言うほど経験値が 高くない事だけは確か。
 恋愛に関してはがっつきすぎて引かれるタイプで、基本的にダメンズ。
 「たいちょおぉぉ!! 俺達に、命令は必要ねぇ!!」


◇タイムグリーン/シオン (倉貫匡弘)
 30世紀からドルネロを追ってやってきた未来人。惑星が壊滅したハバード星人の唯一の生き残りで、幼少時を研究所の中で過ごした 為、世間知らずで好奇心旺盛、長く友人と呼べる存在が居なかった事から他者との交流に積極的。時間保護局に入局し、リラの暗躍に巻き 込まれる形でタイムレンジャーとして2000年へとやってくる。
 ハバード星人の特徴として、知能指数が極めて高く、1年に1週間ほどの睡眠期以外は、全く寝る必要が無い。コンピューターと機械工学 の知識と技術に優れ、タックと共にタイムレンジャーの情報処理及び、新装備開発などを担当。常に携帯しているちょっとした工具があれ ば、クロノチェンジャーの軽微な故障などはすぐに修理可能であり、戦闘力にはやや劣るが、チームになくてはならない存在。子供っぽい 容姿と性格から軽視されがちだが、ある意味ではタイムレンジャー最強の男。
 トゥモロー・リサーチでは修理業を担当し、得意先の電器屋から業務を委託されている他、たびたび出張修理に出向くなど最も働いて おり、稼ぎという点でもタイムレンジャー最強の男。たぶん、商店街で餌付けとかされている。
 子犬っぽいじゃれつきと物怖じしない性格で、初期においては、メンバーの潤滑油的存在。もともとの知能指数の高さゆえか、世間を 知り人間を知る事で急速に多くの事を学習していき、劇中を通して最も成長しているといっていいキャラクター。中盤以降そのポジションは、 徐々に毒のあるツッコミへと変化していく。
 恋愛に関しては当初は頓珍漢だったが後に出歯亀を覚えるなど好奇心旺盛のお年頃で、やはり基本的にダメンズ。
 「みなさん楽しそうでしたよ。記念に写真撮っときました」


◇タック (CV:沼田祐介)
 時間保護局タイムレンジャー部隊のサポートロボ。見た目は、メカフクロウ。時間犯罪に対処できるよう設計されており、非常に 多くのデータ――特に犯罪者データ――を記録している。単体で飛行可能。
 時空パルスなどを感知できる他、3000年と直接、時空間通信を行う事が出来る貴重な存在であり、タイムロボはタイムレンジャーから の要請を受けたタックが未来へ緊急システムの発動を依頼して始めて、現代へ出現する。
 未来技術に裏打ちされた情報処理能力を用い、警察無線の傍受や各種ハッキング、タイムレンジャーのメンバーの戸籍偽造など、様々な 不法行為を担当。それらがシオンと組む事で可能だったのか、タック個体の能力で可能だったのかは不明。基本的には法を守るべき組織に 所属しているので遵法精神は持ち合わせているようだが、任務の都合でそれを踏み外すストッパーがどの辺りにプログラミングされている のは、かなり曖昧。
 タイムレンジャーの5人に対しては比較的親身ではあるが、メカゆえの野暮さや配慮の無さも持ち合わせ、空気を読まない事に関しては ユウリと同レベル。
 外観からはマスコットポジションかと思いきや、精神年齢の高さや積極的にタイムレンジャーに指令を出すところなど、むしろ、 長官(博士)ポジションに近い。
 「にゅぁ!」


◇タイムロボター (CV:折笠富美子)
 シオンが作成した、トゥモロー・リサーチの業務サポートロボ。懐かしのブリキ玩具のような見た目をしている。主な仕事は、 メンバーの目覚まし。「歯磨きタ〜イム!」など、行動の時間を区切るのが好き。
 「めざましタ〜イム!」


◇リュウヤ (永井大)
 30世紀の、時間保護局タイムレンジャー部隊長。タツヤと瓜二つの容姿をしており、髪型がオールバック。緊急システムを作動させ、 2000年にタイムロボを送り込んでタイムレンジャーをサポートするが、その行動には謎が多い。



<ロンダーズ・ファミリー>

◆ドン・ドルネロ (CV:大友龍三郎)
 30世紀でファミリーを率いていたマフィアのビッグ・ボスで、大犯罪者。当局の締め付けが厳しくなってきた事から故意に逮捕 され、ロンダー刑務所で圧縮冷凍刑にされる寸前に逆に刑務所を占拠。刑務所ごと、2000年に時間移動して逃亡。30世紀の司直の 手を逃れ、刑務所に圧縮されていた囚人達を次々と解凍しながら、2000年で非合法活動を始める。
 とにかく金が大好きで、その行動目的はひたすらに金。金が不足してくると、熱を出すほど。金を手に入れる為には手段を選ばず、良識も 良心も持ち合わせてはいないが、同時にあくまでもビジネスであり、必要以上の残虐さや破壊は求めず、スマートさと効率優先。決して 策謀家というわけではないが、得意分野(ビジネス)に関しては、非常にキレる。また、解凍した囚人を次々と手足として使うカリスマ 性と裏切り者を許さない非情さを併せ持ちつつ、多彩な顔ぶれのファミリーを束ねる大人の風格の持ち主。
 好物は葉巻、意外な趣味は模型作り。手に入れた金は貯めるより使うのが好き。
 「金は必ずつええもんのところに集まるからなぁ」


◆ギエン (CV:戸部公爾)
 ファミリーの幹部で、ドルネロの腹心。黄金のマシンボディを持ち、高い知能でドルネロをサポートするファミリーの参謀役。 また、右腕には強力な火器が搭載されており、戦闘力も高い。性格は冷酷非情で、ドルネロに比べると血と闘争を好む。
 基本的にはドルネロに従っているが、内に強力な破壊衝動を秘めており、定期的にガス抜きしてそれを発散させないとストレスで狂乱 する為、ドルネロの意に逆らう行動を取る場合もある。
 趣味は、自分の体磨きと機械弄り。
 「破壊と殺戮ほど、高級な趣味はない」


◆リラ (久瑠あさ美)
 ファミリーの幹部で、ドルネロの腹心。本職は、特級釣師。
 お金を使って使って使いまくる事が大好きな享楽主義者で、性質はドルネロに近く、故意の殺戮は好まないが、かといって他人に情を 見せる事もなく、自分の快楽の為には手段を選ばない。一見ちゃらんぽらんのようだが、他者を利用する事に長けており、ドルネロが 側に置いている事からも、決して愚かではない。解凍した囚人をうまく使って小金を稼ぐ作戦に関しては、ドルネロより優れた一面も 見せる。
 光線銃を用いるが、戦闘力はそれほど高くなく、特技は変装。
 趣味はゼニットを連れてのショッピング。
 「贅沢に昔も今もないわよぉ」



<その他現代人たち>

◆滝沢直人 (笠原紳司)
 タツヤのかつての大学の同級生。高校時代の全国選手権で優勝した空手の腕前を持ち、結果的にタツヤが父親の決めた大学に進学 せざるをえなかった原因となった人物。その際の推薦入学によりタツヤと同じ大学に進むが、校風が合わずに中退。浅見の名にすり寄ら ない事からタツヤに懐かれ、一方的に友人だと思われていたが、自ら浅見という力を捨てたがるタツヤの事を理解できずにいた。
 浅見グループと政府治安維持局の肝いりで設立された、対ロンダーズ警備組織シティ・ガーディアンズの一員として再びタツヤの前に 姿を見せ、タイムレッドの正体がタツヤである事を知る。後にブイコマンダーを入手した事でタイムファイヤーへと変身し、ロンダーズ と戦う力を身につけてシティ・ガーディアンズを指揮する立場となっていく。
 激しい上昇志向の持ち主で、力を求めすぎるあまり、他者に対して攻撃的な一面がある。乗せられたレールが嫌で他者を遠ざけるタツヤ に対して、レールに乗りたいが故に他者を押しのけようとする、鏡面的存在。
 シオンに微妙に懐かれ気味など、意外と、子供受けがいい。
 「そのおめでたい性格、昔から気にくわなかった」


◆森山ホナミ (有輝りん)
 フリーカメラマン。ドルネロ一味とタイムレンジャーを追いかけ、スクープ写真をものにするが、取材に熱中するあまりタイムレンジャー の囚人確保をそれと知らず妨害。事件の状況を悪化させてしまった事で落ち込むが、それをなぐさめてくれたタイムイエローに励まされ、 その正体を知らずに、彼に淡い憧れを抱く事になる。
 「誰がタイムイエローかなんて、どうでもいい。私が好きなのは、あの、タイムイエローなんだから」


◆浅見渡 (岡本富士太)
 タツヤの父親で、浅見グループ現会長。政財界に強い影響力を持つ、日本経済界の大立て者の一人。後継者として厳しく息子を育てて きたが、その為に親子仲は険悪。


◆浅見奈美江 (大西多摩恵)
 タツヤの母親。女親という事もあってか、夫ほど息子との中は険悪ではない。息子に友達が出来た事が嬉しいのか、トゥモロー・ リサーチに対しても、好意的な反応を見せる。



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