■『超新星フラッシュマン』感想まとめ3■
“スターコンドル テイクオフ
夢にまで見た 地球の空へ”
ブログ「ものかきの繰り言」の方に連載していた『超新星フラッシュマン』感想の、
まとめ3(21〜30話)です。登場人物など紹介を付記。また文体の統一や、誤字脱字の修正など、若干の改稿をしています。
執筆中にコメントをいただきましたkanataさん、Beniさん、やり取りが感想に反映されている所もあります。改めて、
ありがとうございました。
戻る
〔まとめ1〕 ・ 〔まとめ2〕 ・ 〔まとめ4〕
・ 〔まとめ5〕 ・ 〔総括〕
- ◆第21話「悲しみのサラ」◆ (監督:長石多可男 脚本:島田満)
-
パトロール中に強力な超音波ビームを操る獣戦士ザ・ゾバルダに攻撃を受け、重傷を負ったサラ。絶体絶命と思われたが、気が付くと、
ミランと名乗る青年に助けられ、傷の手当てを受けていた。「20年前に地球からさらわれた……」というサラの事情を知るミランは、
サラの兄を名乗るが、突如苦しみだし、姿を消してしまう。
……あー、これが有名な、
「鎮まれ、俺の右手……!」か。
違う気もしますが、そんな感じ(笑)
ミランを探すサラの前に現れるネフェルさんが、木の枝に横座りで、なんか可愛い。
裏切り者のミランを処刑する、と告げるネフェル。ミランは20年前、エイリアンハンターによってさらわれた子供の一人であり、
一緒に連れ去られて既に死亡した妹の面影をサラの姿に見ていたのだった。そしてあろう事か、彼はメスによって改造手術を受けており、
1日に1時間しか、人としての姿と心を保てない。そう、獣戦士ザ・ゾバルダの正体こそ、ミランだったのだ……!
動きを封じたミランさんを嬲って楽しんでいる、カウラー部長&係長ズ。
何だかやたらに楽しそう、というかこれ、出向先から帰ってきた部長の親睦会の香り。
そんな幹部達に向けて、「地獄の底まで呪ってやるぞ!」と叫ぶミラン。
しかし残念ながら、そのメンバーは、呪われても気にしなさそうだ!
ミラン役の熱演もあり、醜い獣戦士に改造されてしまった人間の哀しみ、という辺りはけっこう表現されているのですが、相変わらず
フィーリングで家族ネタに走るフラッシュマン達、勢いだけで行動するサラ、突然のテレパシー、など、展開がいい加減すぎて、前回に
続けての電波シナリオなのが残念。
もう少しちゃんと構成すれば、面白い話になった気がします。
最終的に、合成されたモンスター部分の切り離しに成功。治療をフラッシュ星の発達した医学に託し、ミランは冷凍睡眠カプセルに
入れられ、フラッシュ星へと送られるのでありました。
殺してしまうとあまりに重いと思ったのかもしれませんが、助かり方もいい加減で、かえって作中で描かれていたミランの哀しみが
最後に薄まってしまい、ちょっとちぐはぐ。色々、勿体ない回でした。
後とにかく、ジンの私服の変更を要求する!
- ◆第22話「SOS!不死鳥!」◆ (監督:東條昭平 脚本:藤井邦夫)
-
メスの改造実験の舞台とされ、生命を失った惑星に、再び生命を芽吹かせる為に宇宙を飛び回る、不死鳥。その不死鳥が獣戦士に追われ、
地球へと逃げてきた。
不死鳥に向けて通信するジン
それに応答する不死鳥
通信機ついているよ不死鳥!
房総半島、行川アイランドで行方を絶った不死鳥。
どんな鳥にも変身できる不死鳥を探すべく、園内の鳥に話しかけながら探す事で、スムーズに園内を紹介して回るフラッシュマン達。
プールもあるよ!
獣戦士との戦いでも、なめらかに園内施設を紹介。
子供用とはいえ、獣戦士の着ぐるみで、滑り台を前転しながら落ちる、というアクションは地味に凄い。
ネフェルの罠にはまり、洞窟で崩れる岩石の下敷きになったジン。更に残る4人も、獣戦士&係長ズの攻撃に苦戦を強いられ、危うし
不死鳥。
だがその時、倒れたかと思われたジンが姿を見せる!
うーん、相変わらず、ジンは気合いと根性でどんな危機も乗り越えます。段々、どうやればこいつを倒せるのか? の方が疑問になって
きました。心臓の一つぐらい突き刺されても、翌週、何事も無かったかのように復活しそう。……金剛類?
今回は全編通して、「不死鳥!」「逃げるんだ不死鳥!」「不死鳥!」という叫びの語感が悪くて、非常に間抜け。不死鳥が
名前を名乗るとか、何か誤魔化す方法はなかったものか。
しかしジンは、ここまでで初めてフラグ立った相手が、不死鳥(雌)か……。
◆第23話「お願いドキドキ!」◆ (監督:山田稔 脚本:曽田博久)
ギリシャっぽいコスプレのネフェルさん(白いトーガ風の衣装に月桂冠)に先導され、寺の境内に集まった小学生達。祭壇に祀られた
角に触れると、彼等の願い事が次々と叶えられていく。
だが獣戦士ザ・ネンジキの能力により願いを叶えられた子供達は、メスに心を支配されてしまうのであった。
「メスの子供部隊を作り、やがては大反乱を起こすのだ!」
直々の作戦なのに、何故そんなに回りくどいのですか専務……。
獣戦士の能力自体は、よく考えなくても物凄いのですが。
才能の無駄遣いをしている気がしますよ専務……。
あと今週のネフェルさんのコスプレは専務の趣味なんですか?!
次々と願いを叶えていく子供達。最後の一人が願い事をしようとしたその時、フラッシュマンが乱入する。戦いのさ中、ネンジキの角が
折れ、メスは撤退。折れた角を拾ったサラは、偶然からその角に願いを叶える力がある事を知ってしまう。
男3人がメスを追撃するのをガン無視し、水着や食べ物を出して大はしゃぎのサラとルー。
男達が帰ってくると、「遊園地に行きたい!」と、その場を逃走(おぃ)
一方メスでは、専務が焦っていた。ネンジキの角に残った、願いを叶えるエネルギーは、あと7回分。それを使い切るまでに角を
ネンジキの体に戻さないと、二度と願いを叶える能力を使えなくなってしまう。
慌てて女二人の元へ赴くネフェル、何回願い事をしたか、直球で質問。
男3人の救援でその場を逃げ出した女二人は、願い事が残り1回だと知り、親を捜す事を思いつく。だが願いはあと1回……譲り合う
女二人。そこに、いつの間にか戦闘を離れたネフェル(再コスプレ)にそそのかされ、一人だけ願いを叶えられなかった少女が姿を見せる。
醜い奪い合いを演じるのかと思いきや、忘れがちだがヒーローらしい所を見せ、女の子に最後の1回を譲ろうとするサラとルー。
だがその時マグから、願い事を叶えた子供達の顔に不思議なマークが浮かび上がっているという連絡が入る。
慌てて互いの顔を確認する二人だが大丈夫……「子供じゃないから?」ってどうも本当にそうみたいなのですが、判断基準はどこに
置いたのだろう、大博士。
どうしても願いをかなえたい少女は無理矢理に角を手にし、それをネフェルさんが横から奪う形で、角を取り戻すネンジキ。
「良かった良かった」と変なコスプレで獣戦士と戯れるネフェルさん。
まあネフェルさんは最初からずっと、獣戦士に対して微妙に優しいキャラなのですが。
そして『フラッシュマン』の最大の問題は、イエローよりもピンクよりも、ネフェルさん(元ダイナピンク)
が可愛い事だよなぁ、とか改めて。
『ダイナマン』見たいなぁ……爆発!
◆第24話「オカルト夏休み」◆ (監督:長石多可男 脚本:曽田博久)
夏休み、海に遊びに来たものの車のエンストで立ち往生していた一家(父親役に平泉成)を助けたブンは、そのまま彼等の泊まる民宿に
招かれる。子供達と花火を楽しんでいた時、突然停電が発生し、部屋に漂う不気味な気配……
目が光って飛ぶ、鯛
鯛を追いかけたブンは、港でサー・カウラーとハンター軍団に遭遇する。
「可愛い獣戦士」を遂に見つけだしたとうそぶく、サー・カウラー。
そう、一家の父親が釣り上げてきた鯛、それは何と、かつて小型化した獣戦士ザ・ズコンダ(サー・カウラー登場編でカウラーが
連れてきた強力な獣戦士)を飲み込んだ鯛だった!
ズコンダ、まさかの水揚げ
鯛の口から飛び出したズコンダ入りカプセル、ズコンダはカプセルの中で憤死でもしていたのか、
実体を伴わない幽霊状態で復活。カウラーが連れてきた、レー・ガルスに乗り移る。
それを見て、「私の遺伝子改造の産物であるガルスに勝手な事をするな!」と起こる大博士リー・ケフレンであったが、この作戦には
既に大帝ラー・デウスからの許可が降りていた。
「三幹部があまりにだらしない」
……言っちゃった。
はい、もう一度。
「三幹部があまりにだらしない」
基本仲良しですが、さすがの専務も社長の許可には逆らえず、やむなくこの作戦を認める事に。
ここに来て微妙に、専務と部長に対立の構図。
「ガルスは幽霊ズコンダが乗り移って、オカルトパワーを身につけた。ふっふっふっふ」
中田譲治さんの声だと何言っても格好いいけど、オカルト、オカルトって部長……。
これで地球を支配だと息巻くのはいいのですが、どんなパワーかと思えば、やっている事は、物凄く大がかりなポルターガイスト
現象、あと、口から火の玉放つと爆発。
この攻撃を受け、海に落ちたブンはそのまま行方不明に。そして翌日、オカルトパワーにより
平和だった港町は大混乱。駆けつけたフラッシュマンもオカルトパワーに大苦戦するが、戦いの最中
にブンが手にした魚が幽霊ズコンダのトラウマを刺激。ズコンダとガルスが分離し、オカルトパワーは
失われてしまう。
そこにやってきたのは、メスの移動要塞ラボー。
大博士、久々の遺伝子シンセサイザー、セッション。
ラボーから放たれた光線で、ズコンダが実体を伴って復活。
「生命改造実験は、命の芸術。命の芸術家にとって、命を吹き込む事など、たやすい事だ! はははははははっ!!」
ノリノリのまま去っていく専務。
登場時はフラッシュキングを破壊したズコンダでしたが、今回の巨大化後は、あっさりとフラッシュキングに敗北。中にクラーゲン
入ってないから、という事でいいのかもしれませんが、今回こそフラッシュキングではなくグレートタイタンで倒すべきだった気が
するのですが、その辺り、実に適当。
まあ今回一番凄かったのは、カプセルごと魚に飲み込まれたズコンダというネタを拾った
事だと思います(笑) 確かにあの回、え、それで倒した事にしていいの? とは思ったけど、まさか拾うとは
思いませんでした。
◆第25話「急げジン合体不能」◆ (監督:山田稔 脚本:照井啓司)
冒頭からサブタイトル呈示、のっけから戦闘、とちょっと珍しい展開。
受けた攻撃エネルギーを吸収してパワーアップする獣戦士ザ・ダピラスが登場。一度倒したと思ったのも束の間、強化復活して大騒ぎ、
という話。
戦闘中の出来事から獣戦士の死に疑問を持ったジンが単独で偵察に言っている間に、別の場所に現れたザ・ダピラスが巨大化。
「4人だとスーパーコスモフラッシュが使えない!」とピンチに陥るのですが、
そもそも独断専行で偵察に行ったジンが悪い
とか
そのくせ何故いつまでも変身しないのか
とか
メス側の作戦がはまったのでも何でもなく、フラッシュマン達が勝手に自分で首を絞めているだけなので、盛り上がりはいまいち。
あと、全体的に合成がいちいち変なのも凄く気になる。
めずらしく、巨大化獣戦士vs戦闘メカ、という構図なのですが、そこの合成がとにかく変。
全体的に、フォローできない滑り方。
唯一、今回の獣戦士が会心の出来だったのか、大博士のテンションが終始高めなのが面白かったです。
最後、ジンが合流して放たれたスーパーコスモフラッシュをザ・ダピラスが白刃取りして、エネルギー吸収。
「勝った!」
ところがその後、エネルギータンクの役目を果たしている背ビレを破壊されて、ダピラス大爆発。少々詰めが甘かった……しかしまあ、
出来ればこういう時こそ、2号ロボ使ってほしいのですけど。『フラッシュマン』は折角ロボが2台揃い踏みなのに、使い分けにドラマが
全く無いんですよねぇ……勿体ない。
◆第26話「宇宙カボチャ料理」◆ (監督:東條昭平 脚本:曽田博久)
マグの作る宇宙料理(見た目はイクラ一粒)に我慢ならなくなったフラッシュマン達は、おいしい食事を求めて、各自、街に繰り出す
事に。「スイート・パンプキン」という大行列の出来た店を見つけたルーは、そこへ入店してみる事に。
ところがそこは、獣戦士ザ・グルメスが調理した宇宙カボチャを振る舞うという、メスの作戦拠点であった!
グルメスの手による宇宙カボチャ料理を食べた人間は、しばらく後にカボチャ人間になってしまうのである。
凄い渋い声で、宇宙カボチャについて説明する部長。
大帝ラー・デウス 「おもしろい。人間どもをみんなカボチャ人間にしろ!」
……ハードル下がってきたなぁ、社長。
今回はネフェルさんばかりか、ウルク・キルトも、ウェイトレスコスでサービスサービス。
味付けの秘密を知りたいと厨房に入ろうとして追い出された主婦が落とした手帳を拾ったルー。「料理が下手なので家族においしい
料理を食べさせたくて……」という彼女に協力して裏からこっそり厨房を覗こうとすると、そこにはメスの獣戦士の姿が!
「早く逃げるのよ!」
と叫びながら何故か厨房へ突入する二人。
「やれ!」
と言いながら小麦粉を浴びせてくるネフェル。
と、しばし、どたばたバトル。
仲間も駆けつけ、主婦の家まで逃げる事に成功したルー。
いったい今何時なのかはわからないが、主婦の家では机の上に大量の料理が並んで子供達が嫌そうな顔をしていた。それを見て、勝手に
料理をつまみだすルーは、大絶賛。天麩羅を口にしながら、
「これはなんという料理?」
「ただの家庭料理です」
……て、なんかちょっと嫌な感じ(笑)
その頃街では、人々が次々とカボチャ人間に変貌していた。しかし、「スイート・パンプキン」で食事をした筈の主婦とルーには全く
変化がない。その事を知ったネフェルが主婦を分析しようとグルメスを差し向けるが、机の上の味噌汁を浴びせられて恐慌をきたし、
グルメスは逃げ出す。
それを見て、ルーと主婦がカボチャ人間にならないのは、この味噌汁を飲んだからではと、結論づけるフラッシュマン達。
いったいどんな味噌汁だ
サー・カウラーがコック姿で登場したり、コショウを浴びてくしゃみをしたり、と、どたばたバトルは続き、グルメスを倒した後に、
カボチャ人間達に謎の味噌汁を注射すると、元に戻って大団円。
一連の騒ぎを見て料理に目覚めたマグは家庭料理を作ってみるも、味はいまいち。しかしルーだけは喜んで「おいしい」と食べるので
ありました。つまりルー、味覚音痴?
料理が下手な筈の主婦の作ったものを美味しい美味しいと食べていたのはそういう理由でありました、というオチ。結果、変に自身を
持ってしまった事で、主婦の家の子供達が可哀想、と。
そして本当に、あの味噌汁には何が入っていたのか。
正直、『フラッシュマン』はそろそろ、再テコ入れが欲しいなぁ……。
半年やって、メインの5人が割とどうでもいい、というのが少々きつい。むしろ、メスの面々の方が面白い。特に、ネフェルさんと、
サラ・ルーの戦闘力の差が、如何ともしがたい。
◆第27話「ダイ友情のパンチ」◆ (監督:長石多可男 脚本:井上敏樹)
屋台のラーメンを堪能する、ジン・ダイ・ブン、の男衆。
翌朝、トレーニングをしていたダイは、昨夜の屋台を引いていた若者と出会う、彼の名前は若草リュウ。朝は新聞配達、夜はラーメン
屋台を引きながら世界チャンピオンを目指すプロボクサーであった(なお翌年のレッドマスク)。
よく考えると、ラーメン屋で働いているとかいうレベルではなく、自分で屋台を引いてラーメン
作っているのが凄い。……まあ、フラッシュマン達の味覚には色々と疑問があるので、実際に味がどうかは判断
しかねる所ですが。
リュウと一緒にトレーニングをする事にしたダイ。彼が父の形見だというトランペットで吹く音色に感動する。その頃メスでは
リー・ケフレンが、人間の遺伝子を獣戦士に組み込む計画を立案していた。フラッシュマンを越える力を持った遺伝子……優れた肉体と
最高の遺伝子を持ったその人間の名は、若草リュウ!
……最高の遺伝子を持っている割には、3回戦ボーイ。
進路間違えた……?
メスに拉致されたリュウは、獣戦士ザ・ジャガンへと改造されてしまうが、実験中の事故により脱走。動物園に現れてパニックを
引き起こすが、人間としての意識まで奪われていなかった為に、人を襲う事はなかった。この辺りは、まんま『仮面ライダー』。
伊上勝の息子(井上敏樹)が、戦隊物参加2本目にしてライダーパロディをやっていたという事実(笑)
更に不完全な改造により人間の姿を取り戻すリュウだったが、係長軍団が現れ、メスへ連れ去ろうとする。そこへ駆けつけるフラッシュ
マン。リュウをバイクに乗せて逃げるダイだったが、途中でリュウが苦しみ出す。リー・ケフレンの遺伝子シンセサイザーの演奏により、
リュウの中の獣戦士の部分が活性化。再びザ・ジャガンと化してしまう。
リュウに人間の心を取り戻させようと、必死にトランペットを吹くダイ。
練習もしていないのに見事に吹いてみせる
ダイも、進路間違った?!
ダイの吹くトランペット、ケフレンの奏でるシンセサイザー! 二つの音がぶつかりあい、苦しむザ・ジャガン。このままでは精神が
破壊されてしまうと、やむなくジャガンとリュウを分離させるケフレン。
リュウの安全を確保したダイの必殺パンチが炸裂し、メスの作戦は失敗に終わるのであった。
27話にして、フラッシュマン達に
やっと友達が出来ました
◆第28話「壮絶!炎のガルス」◆ (監督:東條昭平 脚本:曽田博久)
「おまえ達はいったい何時になったらフラッシュマンを倒すことができるのだ!」
社長、いきなりの説教タイム!
仲良し侵略企業メスに遂に迫る、リストラの危機!!
役立たずの係長軍団をかばいに入る大博士。
「この者達の敗北の責任は、この私にもあります」
さすが、できる上司、リー・ケフレン。
ケフレンが密かに育てていたエネルギーフラワーより、マグマエネルギーを受け、パワーアップするレー・ガルス。
何故かそれを、後ろからこっそり見ているサー・カウラー。
ラボーの移動をキャッチしてその航跡を追っていたフラッシュマン達は、山の中で落とし穴と竹槍に襲われる。回避すると、
ぞろぞろと現れたのは、数人の小学生。
彼等は自分たちの秘密基地の周辺に現れたクマを退治してもらうべく、強い大人を捜して、山中にブービートラップを
仕掛けていたという。
この星の小学生は、デンジャーだ。
クマはともかく、何者かの気配を感じて探索を続けるフラッシュマン達だったが、ジンが巨大な足跡を発見する。足跡を見ただけで、
それがガルスのものだと判断するジン。さすが復讐の超戦士、スカウト技能もばっちりです。
襲いかかってきたガルスとジンの戦いとなるのですが、実はガルスは幹部として用意したものの使いにくかったのか、そもそもここまで
あまり出番が多くなかった為、実は強いのか弱いのかよくわからない(笑)
マグマエネルギーによりファイアー化したガルスは触れる物全てを燃やし、レッドフラッシュのプリズム聖剣をも弾き返す。必殺武器が
燃えてしまう、というのはなかなか秀逸な演出。ピンチに陥るレッドフラッシュを、更に謎の異変が襲う。プリズムエネルギーが減退して、
力が出ないのだ。4人の仲間に助けられてその場を脱する事には成功したが、この体の異変が、バラキの言い遺した「フラッシュマンの
重大な弱点」なのではないか、と前途に一抹の不安がよぎる……。
今後の事を悩んでいると、先程出会った小学生達の一部が秘密基地にクマ退治に行ったと聞き、助けに行く事に。彼等が秘密基地として
使っていた洞穴こそ、リー・ケフレンがエネルギーフラワーを育てている場所であった!
ここで、リー・ケフレンとニアミス。
フラッシュマンは専務を既知みたいに言っていましたが、直接会った事あったっけ? 遠隔で名乗った事は有ったような無かったような。
或いは、フラッシュ星人に知識として教えられていたという事なのか。
再び、ガルスと激突。圧倒的なパワーのファイアーガルスに苦しめられるが、川に落としてエネルギーが減少した所を
「ローリングバルカンだ!」
↓
耐えられる
↓
「もう一度、ローリングバルカンだ!」
で撃破。
必殺兵器を二回連続で使ったのは初めて見たかもしれない(笑)
メスでは史上初、社長自らクラーゲンを呼び、ガルスが巨大化するが、スーパーコスモフラッシュで撃破。……うーん、こういう時こそ
グレートタイタン使ってほしいのですが、まだ複数ロボ体制の過渡期な為か、スポンサー含めてその辺りの呼吸が番組的に成立していない
っぽい。グレートタイタンが絵的にあまりに格好悪いので、監督陣に嫌われている可能性もありますが。ロボットというよりはオブジェ
なので、動きをつけて格好良く撮るとかも出来ないですし(^^;
こうしてレー・ガルスは敗れ、遂にメス係長が一人、早期退職。
そして次回、ワンダ係長にも迫るリストラの嵐。
しかしガルスが折角けっこう強力にパワーアップしてフラッシュマンを苦しめたので、前後編でも良かった気がします。1話で片付けて
しまったのは、幹部キャラとしては、出演回数的にも浮かばれない(^^; 唸り声・モンスター系にしてしまったので、作戦立案
できないのが、致命的でしたが。
◆第29話「妖獣士ワンダーラ」◆ (監督:東條昭平 脚本:曽田博久)
レー・ガルスを失ったメスであったが、大博士リー・ケフレンは、新たに妖獣士を生み出す術を発見していた。ガルスのようになる
よりは、と自ら志願し、妖獣士ワンダーラへと変貌したレー・ワンダ。
凄まじい攻撃力に加え、プリズムシューターの直撃に微動だにせず、更にその必殺技<タイムストップ3秒殺し>は、
3秒に限り時間を止める事が出来る、という恐るべきものであった。
ワンダーラに圧倒され、負傷するフラッシュマン達。
その頃、東京オリンピックを見て笑いながら帰ってきた人こと時村博士が、タイムマシーン2号の実験中に瀕死の重傷を負う。家族から
連絡を受けたマグの通信により事態を知ったフラッシュマン達は、ワンダに追われながらも、時村博士の病院へ向かおうとする。
いち早く、通りがかった車のヒッチハイクに成功し、博士の病室で彼を励ましたブンであったが、そこへ獣戦士が襲いかかる。
相次ぐプリズムエネルギーの不調に苦しめられながらも、獣戦士を打ち破るフラッシュマン。だが、妖獣士の登場、プリズムエネルギー
の減退、とフラッシュマンにかつてない危地が迫っていた……。
とりあえず、ワンダ係長リストラ、にならなくて一安心。
妖獣士になると着ぐるみ化ですが、「妖獣変身!」(と書いて、「課長昇進!」、と読む)というプロセスを
踏むので、顔出し出演続行ですし。
……終盤へ向けてのパワーアップという事でやたらに強化されてしまった為、さくっとフラッシュマンに勝てそうなのがあれですが。
むしろ、今週とっととトドメを刺せばレベル(^^; フラッシュマンってひたすらパワーファイターなので、苦戦すると、なんとなく
逃げ延びる、しか無いのが、ちょっと盛り上がりに欠ける所。もう少し、お互いに策を練ってくれると良いのですが。
◆第30話「怪奇ネフェルーラ」◆ (監督:山田稔 脚本:曽田博久)
ブンの呼びかけもあり、意識を取り戻した時村博士の容態は快方に向かう。ほっと安心するフラッシュマン達の元に、エイリアン
ハンターが赤ん坊をさらっているという情報が。フラッシュマンが病室を飛び出していった後、時村博士が目を醒ます。
「……私の息子はブンだ」
とのたまいだす時村博士。
遂に真実が……というよりそれは単に、弱っている時に側にいたのでその気になっているだけでは。
さらわれた赤ん坊を追うフラッシュマンの前に姿を現したのは、妖獣士ネフェルーラ。
レー・ネフェルが、課長昇進を果たした姿であった。
ネフェルーラの操る<妖獣幻覚>により、赤ん坊の時にハンターに攫われた恐怖を呼び覚まされるトラウマ攻撃を受け苦しむ
フラッシュマン。
その頃博士の病室では、「意識を失っている間にブンさんが呼びかけてくれただけ」と奥さんからしっかり訂正が入っていた。
……まあ、勢いで成人男子を家族に加えられてはたまりません。
そこへマグ、壁をぶち抜き登場。
フラッシュマンが幻覚を破る為に、父と母の代わりとして声をかけてほしいと頼まれ、承諾した時村夫妻は、フラッシュマンに呼び
かける。夫妻の呼びかけを力に、トラウマを乗り越えて幻覚を打ち破るフラッシュマン。
前回、息子の呼びかけにより瀕死の重傷から時村博士が助かったのと対応させて、例え偽りかもしれなくても、真摯な心を持った親子の
想いが幻覚を打ち破るというのは、いいシナリオ。
戦闘中にレッド、ブルーに続いて、ピンクフラッシュまでプリズムエネルギーが減退、3人が個人武器を出せなくなるなどはあった
ものの、なんとか獣戦士を撃退するフラッシュマン。
……しかし何か、フラッシュマンのパワーダウンを大きく描きすぎて、妖獣士が強いのか、パワーダウンが問題なのか、早くも
よくわからなくなってきてしまいました(笑)
ところでここ最近、ローリングバルカンになる前の「○○バル」(各色名)を個人兵装の大型火器として使うようになったのですが、
スポンサー様から何かあったのかしら。それとも、そもそも合体後のローリングバルカンしか作っていなかったのを各バルの小道具を
作ったので使うようになったのか。確か、最初から合体して出てきた記憶あるしなぁ(笑) ローリングバルカンは、デザイン的には
結構好き。劇中での使い方がいい加減すぎるのが難ですが。
合体火器は、大きめの方がやっぱりときめきます。
『メガレンジャー』なんかは、個人武器合体でそれっぽいのはあるのですが、造りが小さくてあまり強そうに見えないのは、
いつも気になります。レッドなんて一人で撃つし(^^; ……まあ何というか、ネジレ獣が全般的に弱いのがいけない。
→〔まとめ4へ続く〕
(2012年1月24日)
(2019年6月11日 改訂)
戻る