■『超新星フラッシュマン』感想まとめ2■


“ああ この大地は俺たちのもの
ああ あの大河の煌めきも”


 ブログ「ものかきの繰り言」の方に連載していた『超新星フラッシュマン』感想の、 まとめ2(11〜20話)です。登場人物など紹介を付記。また文体の統一や、誤字脱字の修正など、若干の改稿をしています。
 執筆中にコメントをいただきましたkanataさん、Beniさん、やり取りが感想に反映されている所もあります。改めて、ありがとうござい ました。

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〔まとめ1〕 ・ 〔まとめ3〕  ・ 〔まとめ4〕 ・ 〔まとめ5〕 ・ 〔総括〕


◆第11話「ルーは獣戦士の母」◆ (監督:東條昭平 脚本:曽田博久)
※余談  およそ20年ほど、EDの歌詞を
ああ この大地は 俺達のもの
母の腕(かいな)のきらめきも
 と、凄く詩的な歌詞だなーと思っていたのですが、
ああ この大地は 俺達のもの
ああ あの大河の きらめきも
 だった事が発覚。けっこうショック。
 対応しているので、流れとしては納得なのですが。

 −−−

 獣戦士の卵を抱く、レー・ガルス(モンスター・無言系幹部)。
 ……というか、いい加減調べてわかったのですが、「レ」付きだったのか、係長だったのか。全然仕事しないのに!
 そこの所は他の係長も気になっていたようで、「何やってんだか」と鼻で笑った所、「私の作戦を笑うのか!」と、大博士 リー・ケフレンがいきなり激怒。

 専務が、専務が怒った!

 思わぬ所で火を噴きました。
 卵から孵った強力な獣戦士ザ・パワブルあったが、卵が割れる時にたまたま行き会ったルーを、インプリンディングしてしまう。ルーの 前では大人しくなるものの、レー・ガルスが現れ、彼女がピンクフラッシュに変身すると、途端に凶暴化するパワブル。円谷怪獣みたいな デザインのザ・パワブルですが、レー・ガルスのエネルギーを受けて(映像的にはなぜか、キスしているように見える)、強力な攻撃を 放ち、フラッシュマンを圧倒、ダメージから変身が解ける所まで追い詰める。
 ところが、いざとどめ、という段階になって、ピンクフラッシュの変身が解けて、ルーの姿を見たパワブルは攻撃を止め、傷ついた ルーを連れてその場を逃走。
 「もしかして、刷り込み?」と驚愕する専務に、火を噴くラー・デウス。

 社長が、社長が怒った!

 仲良し会社だったメスにも、そろそろ、リストラの嵐が吹き荒れるのか?!
 まあ、ここまでの体たらくを考えると、社長はもう少し怒って良いと思います。
 ルーを追ったフラッシュマンは、そこでルーと楽しそうに遊ぶ獣戦士の姿を見る。「これは“刷り込み”ではないか」と説明するマグ。  「あんな改造生物にも親を思う気持ちがあるのか……」とちょっとしんみりするフラッシュマン達。
 ひとり、「でも、私は無理」と言うサラが酷い(笑)
 ルーと獣戦士の間のひとときの交流……しかし、獣戦士を追ってきたレー・ガルス達が現れる!
 攻撃を命じられたザ・パワブルだが、ルーの言葉に思いとどまる。
 自分の養育した子供(温めた卵)をぽっとでのおばさんくさい女に奪い取られたガルスは大怒り!
 それはそうだ
 襲いかかるメス、ピンクフラッシュに変身する事でパワブルが凶暴化するのを防ぐ為、ルーはかえって変身を封じられてしまう。 駆けつけるフラッシュマン達、乱戦の中でルーが危機に陥った時、ルーを助けたパワブルだったが、ガルスの攻撃を受けて倒れ、 ラボーに回収されてしまう。ラボーの中でリー・ケフレンの手術を受けたパワブルは完全に凶暴化し、巨大化してフラッシュキングと戦闘。 ルーの必死の呼びかけも届かず、最後は覚悟を決めたルーを加え、スーパーコスモフラッシュの前に散るのであった。
 敵との交流エピソードに“母子”という味付けをしてフラッシュマンの思いを絡め、メスの非道をあおる、と、面白かったかはともかく、 話はまとまったエピソード。
 普段怒らない人達が、次々に怒ったのは面白かったです(笑)
 さて次回、「50年に一度、ワンダが光り輝く!」

 ええっ?!


◆第12話「超パワー!ワンダ」◆ (監督:山田稔 脚本:曽田博久)
 OP、東京タワーで咆吼するレー・ワンダ。
 別のビルの屋上に立つ獣戦士との合体攻撃で、東京の街を大破壊。
 なんの前ふりもなく、ワンダ係長、絶好調。
 勢いに乗る係長は、フラッシュマンの前に出現。
 合体光線攻撃に加え超パワーから生まれた剣を操り、困ったフラッシュマンの放ったローリングバルカンを弾き返すという暴れっぷり。 中でもレッドフラッシュを敵視するワンダは、一騎打ちの為にレッドフラッシュと共に別の空間に転移する。
 「見たか! ワンダーテレポーテーション!」
 お約束の異次元かと思いきや、単に空間転移しただけみたいなのですが、そのネーミングセンスはどうか。
 ここでもレッドフラッシュを圧倒するワンダ。
 レッドの体の古傷を見つけ、謎の超能力でそれを痛めつける。
 間一髪、駆けつけた他のメンバーに助けられて撤退するレッド。彼の傷は、20年前、誘拐される時にエイリアンハンターに付けられた ものであった。そしてマグによると、エイリアンハンターに付けられた傷は、いつ痛みだしてもおかしくない、いわば呪いの傷なので あった。
 それをワンダが発動させられる理由は特に説明されないのですが、伏線なのか、なんなのか。
 サイコーにハイな気分のワンダさん、あまり唐突にパワーアップしたので(作中でも本当に全く前ふりがない)、ネフェルさんに 「何があったの?」と聞かれて
 「超パワーだ!」
 …………うん、ええと、知力も上がると良かったのにね……
 勢いあまってネフェルさんをいきなりナンパしだした所、「調子に乗るな!」と専務に怒られる事に。
 そしてケフレン専務による「絶好調のひ・み・つ」の解説によると、ワンダ係長は5つの生物の遺伝子から作られており、その5つの 生物のバイオリズムが揃って最高になるタイミングが50年に一度、今がその時なのだという。

 なんでそんな、ベ○スターズみたいな設計

 自分の元になったという5つの生物のあまりの醜さにショックをうけるワンダ。どうもこの辺りから、(人気出てきたのか?)ワンダを ナルシスト系美形悪役キャラにしようという動きが出てきたっぽい。
 一方その頃レッドフラッシュは、古傷が痛むプレイ、で仲間の同情を買いながら、懸命に木刀を振っていた。「この傷がある限り、 俺はワンダに勝てないのか……」とひとりごちながらも、結局なんか開き直って、再びワンダに立ち向かう。
 同じ遺伝子から生み出された獣戦士との「ダブル絶好調攻撃」によりフラッシュマンを追い詰めるワンダであったが、レッドを遂に 仕留めんとした時、バイオリズムの絶頂期が終わってしまう(おぃ) 同時に、古傷の痛みから解放 されるレッド。剣から光線も出せなくなり、うろたえるワンダは、やや自棄気味にレッドに突っ込む。
 ここでまさかのワンダ退場!?
 とも思ったのですが、さすがにそこまではなく。
 翼を切られるだけで済みました。
 ワンダのフィーバータイムが終わったのと、レッドの古傷の痛みが治まったのが同時だったのは、なんらかの伏線なのか、単なる話の 都合なのかは、いまいち判然とせず。拾ってもいいし拾わなくてもいいし、程度のネタかもしれませんが、妙に今回クローズアップした ので、古傷話は、拾うなら拾ってほしいところ。
 ところで今更知ったのですが、レー・ワンダ役の広瀬和久というのは、後に帝王トランザであり将軍ザンダーでもある所の、広瀬裕 (広瀬匠)さんなのですね。芸名違うし、化粧が凄いしで、気付きませんでした。全く違う事を調べていたところ、たまたまその情報に 行き当たってビックリ。しかも最初は、レッドフラッシュの候補だったとか。それはそれで、見たかったなぁ。


◆第13話「激闘!危うしジン」◆ (監督:山田稔 脚本:藤井邦夫)
 今夜も乗用車でパトロール中のジンとサラは、レー・ワンダの襲撃を受ける。ジンに手傷を負わせるとすぐに引き下がったワンダの 目的は、ジンの遺伝子を手に入れる事にあった。ジンの遺伝子を組み込まれ、同じ能力と行動パターンを持った獣戦士ザ・ジルガルが誕生 する!
 ジンと同じ行動パターンを持ったというザ・ジルガルですが、その行動は、
 物陰に隠れて、不意打ち上等
 ……あれー? メス的にはジンさんはそんな感じですか(笑)
 今回は山田稔監督が凝ったカメラワークで、なかなか面白く撮っています。
 不意打ちはともかく、同等の能力と戦闘パターンを持った獣戦士に苦戦するレッドフラッシュ。仲間の助けで窮地を脱出するが、マグの 分析で獣戦士に自分の遺伝子が組み込まれている事を知り、あの獣戦士との戦いでは自分はお荷物かもしれない……と落ち込む。
 が、前回もなんだかよくわからない間に立ち直っていたリーダー、今回も夕陽に向かって「戦って戦って戦いぬくぞ!」と 宣言している内にテンションが上がってきたらしく、何故か夜間に一人で出撃。
 案の定、獣戦士の襲撃を受け、戦闘へ突入。レッドの苦戦を背後から見て、非常に楽しそうなワンダ。……今の内に後ろから殺ったら、 と思うのですが、苦しむのを見たくて仕方がないらしい。
 翌朝、レッドが居なくなった事に気付いた4人は、慌てて捜索に。マグの分析によれば、同じ能力と攻撃パターンを持った二人は 戦いの果てに、必ず相討ちして果てるという……!

 徹夜で戦っている一人と一匹

 徹夜で観戦しているワンダ係長

 荒野で戦うレッドフラッシュの元へ駆けつけた4人だったが、邪魔はさせぬとワンダ係長とウルク・キルトの妨害に合い、一騎打ちは 終わらない。その時、一匹のウサギが飛び込んできて、レッドはバランスを崩す。が、その不測の動きに対応しきれず、獣戦士もバランス を崩す。
 「そうか……! 思いもかけない動きをすればいいのか……!」
 と、お約束にようやく気付くレッドフラッシュ。
 その光景を目にしていたイエローが、レッドと獣戦士が斬り結ぶ瞬間に、二人の間に飛び込み、「私を踏み台にして!」

 躊躇無く踏み台にするレッド

 フラッシュマン、戦士として完成されすぎていて、怖い。
 イエローを踏み台にしたレッドの斬撃により獣戦士との戦いは決着。巨大化後は、グリーン、ブルーにフラッシュキングの操縦を 変わる、というあっさりした対策で撃破。
 割と面白かったのですが、ウサギが飛び込んでくる、というのは何とかならなかったのか。いや、自分でも予想外の動きがきっかけと なって反撃になる、という所までは良いのですけど、物凄く唐突に野原にウサギが出てくる、以外に、飛び込んでくるものが思い つかなかったのか、と(^^; ……もしかしたら、80年代ぐらいだと、野原に突然ウサギが出てきても違和感無かったのかも しれませんが。

◆第14話「恋!?ブンとスケ番」◆ (監督:長石多可男 脚本:井上敏樹)
 後に『鳥人戦隊ジェットマン』のメインライターを努める井上敏樹の戦隊デビュー脚本にして、また後に多くの作品でコンビを組む 事になる長石多可男との記念すべき初コンビ作にして、第1稿を監督にさくっとボツにされたと本人がネタにしている、色々と記念的な エピソード。
 冒頭、バイクでパトロール中?に、レディース集団に囲まれるブン。
 どこから来たかと聞かれて、「フラッシュ星からきた田舎者です」というのは面白かった。
 その後、バイクで囲まれ、転倒する羽目になったブンは意外と沸点が低かったらしく、地球人相手に本気反撃。 レディース軍団を次々とバイクに乗ったままのパンチ攻撃で撃破、次々と転倒するレディース達という、凄い絵に。
 その時突然、サングラスかけて謎の美女扮装のネフェルが、ビームライフルで遠距離狙撃。逃げ出すブンだったが、追いかけてきた レディースのリーダーに絡まれる。そこへ再びネフェルの狙撃を受け、レディースのリーダーと一緒に逃げ出すブン。
 何故かノリノリで変装&狙撃しているネフェルさん
 ここ2週ぐらいワンダさんのターンで出番少なかったので、ストレスでも溜まっていたのでしょうか。
 獣戦士や戦闘員の襲撃を受けながら逃げている内に、つりばし効果で、なんとなくいい雰囲気になる二人
 フラッシュマン、戦士として完成している割にというか、故に、というか、基本的に、ちょろい
 メスは真剣に、「美女連環の計」を検討するべきだと思うのです。
 残り4人が助けに来るも、レディースのリーダーがさらわれてしまう。
 「俺のせいだ!」と大恐慌になるブンをダイが「冷静になるんだ!」とひっぱたくも、冷静にならず、基地を飛び出すブン。
 一方、ラボー内部では、捕まえたレディースリーダーさんをネフェルさんがしばいていた。「作戦は失敗か」……て、何が どう作戦だったのかと思ったら、今回(前回も?)のもくろみは、フラッシュマンの各個撃破だったそうで、ネフェルは レディースリーダーを人質に使う事で、ブンをおびき寄せるという計画に変更。
 その後は特筆する事もなく、ブンが活躍して終了。仮に第1稿が基本変わらずにこれより雑な作りだったとしたら、それはボツにされる な……ぐらいの出来(笑) 最後に、レディースのリーダーが、実は良家の御嬢様でした、という必要だったか何とも言えないオチが入る のですが、井上敏樹らしいというか、そういうネタ、好きなんだろうなぁ。
 そしてナレーション
 「ブンは地球に来て、初めて女の子と触れあった」
 引きこもりの○○みたいな扱いで、色々、酷すぎる。
 サラとルーは? と思ったのですが、フラッシュマン的感覚においては、あの二人は、

 女である前に戦士

 なんだろうなぁ、恐ろしい、フラッシュ星人は、なんと恐ろしい復讐鬼を作り上げたのか……!
 次回、予告が凄い事になっていたので、楽しみです。


◆第15話「巨大ロボ破れたり」◆ (監督:長石多可男 脚本:曽田博久)
 エネルギー補充中のクラーゲン(巨大化担当生物)が、何かに脅えて逃げ出した!
 それをみんなで追いかけるメスだが、なかなか捕まえられない。
 なぜかその情報を「いちはやくキャッチ」していたフラッシュマンも追跡行に加わるが、やはりすばしっこいクラーゲンを捕まえる事が できない。
 原始的な生物に近いクラーゲンが本能に忠実に脅えて逃げ出した……その原因は、地球に近づきつつある謎の円盤にあった。それを操る のは4人の凄腕エイリアンハンターと強力な獣戦士を引き連れた、暗黒のハンター、サー・カウラー!
 というわけで今回は、メスの別プロジェクトを担当していた、遣り手部長登場編です。
 全編通して円盤の合成が雑なのが気になりますが、それを補ってあまりある、サー・カウラーの格好良さ。演ずるは魅惑の低音ボイスで 後に声優としても活躍する中田譲治!(現在は、主に声優業) とりあえず、サー・カウラーは、喋っているだけで格好いい。
 サー・カウラーの連れてきた獣戦士ザ・ズコンダは、クラーゲンを飲み込むと、エネルギーを吸収して分身。強力な火球攻撃で フラッシュマンを苦しめる。4人のエイリアンハンター達も、それぞれがフラッシュマンと張り合える使い手(サー・カウラーの武器が 鞭なのですが、ハンターにブーメラン使いと弓使いが居るのは、『ゴレンジャー』オマージュか)。特にそれらを率いるサー・カウラーは、 ずば抜けた強さでフラッシュマン達を一蹴。
 へたれ係長軍団との圧倒的な力量差を見せる、エリート部長。
 苦闘の末、ローリングバルカンでザ・ズコンダを倒したと思われたが、ズコンダは吸収したクラーゲンの力を用い、分身した上で巨大化。 更に本体は生き残る(この辺り、いまいちよくわかりません)。2体の強力な獣戦士の攻撃を受け、フラッシュキングは大ピンチに。救援に 来たスターコンドルも損傷し、キングミサイルもキングビームも通用しない。なんとかスーパーコスモフラッシュで1体を葬るが、もう 1体がコスモサーベルの一撃で大爆発。獣戦士を倒せはしたものの、フラッシュキングも腕と足がもげて地に倒れ、フラッシュマン達も 生死不明になってしまう……。
 15話で巨大ロボが1回負けるというのもけっこう早いよーな。メスはとにかく幹部達がへたれすぎるので、早めの幹部テコ入れには 安心しましたが(笑)
 巨大化後も普通に強かった獣戦士ですが、最後は相討ちというよりも、自爆攻撃でフラッシュキングが大爆発、みたいな展開になって しまったのはちょっと残念。そこまでの戦いの流れからは、フラッシュキング大惨敗で自然だったと思いますし、それで良かったような。 ……まあ、あんまりヒーロー側が負けすぎるのは、スポンサーに嫌がられるのかもしれませんが。しかし、今回のフラッシュマンは全く いい所がなく、最後も腕と足がもげた巨大ロボ、というかなり刺激的な映像で終わるので、五十歩百歩だったような気も。無惨ぶりは、 どうなるフラッシュマン、と来週にドキドキするというよりは、ちょっと引くレベル(笑) これ子供、1週間耐えられるのか。
 ……まあ、次回予告で、とりあえずフラッシュマン、普通に生きているのですが。
 エリート部長には、今後の活躍を期待したい。

◆第16話「人間ミニミニ作戦」◆ (監督:東條昭平 脚本:曽田博久)
 なぜ前回あれだけ盛り上げて、今回のサブタイトルがこれなのか、とプロデューサーとよく話し合いたい(笑)
 フラッシュマンを退けた遣り手部長は、人間狩り作戦を提案。人間の首に引っかけるとカプセル状に変化して中に人間を閉じこめ、 更に小型化するというリングを使い、次々と人間達を狩っていく。
 一方、破壊されたフラッシュキングの元に辿り着いたマグ。
 「みんな死んぢまったのかよー」と絶望しそうになるが、何のためもなく、あっさりと姿を見せるジン。
 本当にタフだ、フラッシュマン。
 スターコンドルもちゃんと破壊しておけ、とか、フラッシュキングもスクラップにしておけ、とか、メスに言いたい事も色々ありますが、 詰めの甘さは悪の組織のお約束なので仕方ないけれど、たまには容赦なく詰めてくる悪の組織も見てみたい気はします。
 マグからメスが人間狩りを行っている事を聞いたフラッシュマンは、フラッシュキングの修理をマグへ託し、痛む体を引きずって戦い へと赴く……というか、基本的に痛覚制御ぐらいは出来そうな、フラッシュマン。
 しかし飛行場でハンター達に襲われている幼女を助けようとした所、サラと幼女がカプセルに捕まってしまう!
 何故か幼女をヘリコプターで追いかけていたり、幼女とサラの入ったカプセルを握ってニヤニヤしているサー・カウラーが、ちょっと、 というかかなり、変態チック。
 この成果に喜びのあまり、フラッシュマン全員、カプセルに入れてしまおうYO! と余計な命令を出す ラー・デウス。
 指示を受けたサー・カウラーは、サラの入ったカプセルを人質にフラッシュマンを呼び出すが、目くらましをくらい、逆にカプセルを 奪われてしまう。伊豆シャボテン公園を逃げまどうフラッシュマン達だったが、吊り橋で前をワンダ、後ろをカウラーと挟まれる。
 何を思ったか、カプセルを受け取って吊り橋のロープ部分を伝って逃げようとするブン。
 隠れているわけでもなんでもないので、案の定、カウラーさんの攻撃を受ける。

 海へ落下するカプセル

 魚に飲まれるカプセル

 一か八か、自分たちも海へ飛び込んで逃げ出したフラッシュマン達だが、這い上がった浜辺にはカウラーの姿。ハンター達の攻撃に 苦戦するが、ザ・ズコンダが首にかけているリングを破壊すると、エネルギーの制御が出来なくなり、カプセルが元に戻り、中の人々の 救出に成功する。海で魚に飲み込まれていた筈のサラと幼女入りのカプセルも、なぜか地上に復活。
 この、困る→破壊する→解決する、は良くないパターンなのですが、やっぱりもう一ひねりほしい。
 サー・カウラーから新しいリングを渡されたズコンダの輪投げ攻撃、それを凌ぐフラッシュマン。倒してしまって巨大化されると、 フラッシュキングが無い為に勝ち目がない……と困ったフラッシュマンだったが、相手のリング攻撃を逆に利用する事を思い付く。 イエローのブリザードにより滑って転んで、自らにリングをかけてしまったズコンダは哀れ小型化してカプセルの中に。

 すかさず海の中に投げ込むイエロー

 えげつない

 ここまでで最強クラスの獣戦士が、小型カプセルごと、魚の胃の中に収まるという酷い最期に。なんかもう、浮かばれない……。
 ……そしてあれ? クラーゲン飲み込んだまま??(笑)
 どうなる、メス。どうする、メス。
 しかし明らかに今回は、無茶な命令を出した社長が悪い。
 普通に戦っていれば部長の完全勝利だったのに。


◆第17話「謎の巨大暴走車!」◆ (監督:東條昭平 脚本:曽田博久)
 皆で必死にフラッシュキングを修理中、配線を間違えて爆発を起こしたブンを、物凄い勢いで罵倒するマグ
 やはりマグには、根本的な所で悪意を感じます。
 或いはこれも、フラッシュ星人の仕掛けた試練の一つなのか?
 主に、メンタル面強化の為の。
 その頃メスは、フラッシュマンにトドメを刺すべく、彼等をおびき寄せる罠を張っていた。獣戦士ザ・ジライカの地雷攻撃を受け、 運転手を失ったスクールバスが崖の上で転落寸前。救出に向かったフラッシュマンは、地雷網に行く手を阻まれ、更にサー・カウラーと ハンター軍団の襲撃を受ける。
 デザインが格好悪い割に強くて困るハンター達ですが、今回もフラッシュマンと互角の戦いを演じます。4人の仲間に背後を託し、 地雷網を強引に突破するレッド。爆発の際に、剣と盾も吹き飛んだりする辺りがなかなか良い(大体いつの間にか武器は仕舞うので)。 スクールバスに辿り着き、何とか転落を阻止したその時、謎の地割れとともに、突然、超巨大なトレーラーが姿を現す。
 どのぐらい巨大かというと、たぶんタイヤ一つがスクールバスと同じ大きさぐらい。
 まるでフラッシュマンを追いかけるようにしながら、辺り構わず暴走する超巨大トレーラーだったが、フラッシュマンに倒された ザ・ジライカが巨大化すると、ミサイルで撃破。
 大博士リー・ケフレンさえ知らなかったその巨大トレーラーは、フラッシュマンにとって敵か味方か?!
 前々回、サー・カウラーの部下の獣戦士の腹に吸収され、前回、その獣戦士とともに魚に飲み込まれた筈のクラーゲンでしたが、 ひどくあっさりと出てきました。
 専務、また作った?
 ところでクラーゲン、巨大化光線を放った後、エネルギー消費して小型になって落ちてくる時に、係長軍団は手で拾っていたのですが、 部長はどうするのかと思ったら、無視。地面に落ちたクラーゲンに視線を向けると、クラーゲンが脅えて足下を逃げるようにふわふわする、 とちょっと味のある演出が入りました。


◆第18話「大逆転!変身ロボ」◆ (監督:山田稔 脚本:曽田博久)
 暴走を続ける超巨大トレーラー、このままでは地上が滅茶苦茶になってしまうと、その暴走を止める手段に悩むフラッシュマン。
 一方メスでは、トレーラーに乗っているのは、裏切り者のレー・バラキという事に気付いたリー・ケフレンが、トレーラーに対する攻撃を 開始する。巨大ジライカとラボー戦闘機の襲撃を受け、コックピットから投げ出されたバラキは更にサー・カウラーに襲われるが、危うい 所をフラッシュマン達に助けられ、彼等とフラッシュ星の関わりを知る。
 なんとバラキは、100年前、フラッシュ星人の英雄タイタンから、この超巨大トレーラー、フラッシュタイタンを託されていたの だった。
 敵同士でありながらお互いに認め合った英雄タイタン、彼との一騎打ちに敗れたバラキは、それを利用して自分ごとタイタンを始末 しようとしたリー・ケフレンの行為に憤り、メスを捨てるとタイタンの最後の望みを聞き、100年を地球で眠りについていた。そして フラッシュキングが破壊された時、その信号をキャッチしたフラッシュタイタンが目覚め、今、地上に姿を現したのだった!
 それはいいが、バラキの通信機への呼びかけを、無視するフラッシュタイタン。
 「停まれー、停まれー」と必死に叫ぶのですが、全く停まりません
 どういう人工知能が埋め込まれているのか。
 その後、何とか、フラッシュタイタンに乗り込む事に成功したフラッシュマン。
 巨大ジライカを前に、トレーラーの前部、車の部分がロボットに変形!
 遂に現れた2号ロボ、その名を、タイタンボーイ!

 格好悪い

 ……いや、なんか、スピードタイプみたいですし、剣とか持って必殺技という雰囲気でもないので、恐らくこれは、第一形態、第一形態 の筈。この後まだなんかある筈ですきっと。
 と思っていたら、トレーラーの後部も変形し、合体する事が判明。
 そう、これですよ!

 「完成! グレートタイタン!」


 超格好悪い

 大きさは獣戦士の約1.5倍。まるで動きそうにないデザインだなぁと思ったら案の定全く動かず、しかし胸から出した光線(タイタンノヴァ) で、ジライカは瞬殺。
 ……ううーんなんか、このグレートタイタンでラボーに突貫かけたら、来週、地球が平和になる気がする。
 キングピラミッダー(『超力戦隊オーレンジャー』)の源流は、ここにあったのか。
 あと結局、トレーラーが暴走していたのは、フラッシュ的な何か、を追い求めていた、という事でいいのでしょーか。バラキさん一見 運転してフラッシュマン轢きに行っている風でしたが、全く役に立たない事が判明しましたし。
 ちなみにバラキさんは北欧神話風というか、バイキング系とでもいうかなデザインで、着ぐるみではなく顔出し(髭が凄いのでほぼ目の 回りしか出ていない)の上で、声を銀河万丈があてているという変則。

◆第19話「バラキ決死の伝言」◆ (監督:山田稔 脚本:曽田博久)
 メスに囚われたレー・バラキ、彼には英雄タイタンから託された、“もう一つの伝言”があった。それをフラッシュマンに伝えるべく、 メスに従ったふりをし、ジンに剣を向けるバラキ。激しく目で会話する二人。
 獣戦士ザ・ドレイクの能力で体を操られたバラキは、深夜の街でバイクや自動車を切って、辻斬りに勤しむ。 止めに来たフラッシュマンとの戦い、バラキを操る糸の存在に気付き、バラキを解放したフラッシュマン達であったが、サー・カウラーの 襲撃を受ける。その場を仲間に任せ、傷ついたバラキを連れて逃げるジン。バラキは告げる。
 「フラッシュマンには重大な弱点がある」

  色 仕 掛 け !!!

 「フラッシュ星で育ったものに、避ける事のできない、宿命……」
 英雄タイタンもそれにより敗れたという秘密とは……
 「早くメスを倒さないと、君たちの身体は……」

 (がくっ)

 力尽きる、バラキ

 ……
 …………
 ………………おーい。
 散々引っ張っておいて、酷すぎです。
 このあと、合流した5人は、サー・カウラーの追撃を受けるも、獣戦士ザ・ドレイクを撃破。
 しかし相変わらず圧倒的なサー・カウラーですが、前線に出るのを嫌がるどころか前線大好きなので、もういっそ、さくっと フラッシュマンを倒してしまえばいいのに、と思わずにはいられません。この辺り、戦闘力描写とお約束展開の間の難しい所ですが、 フラッシュマンはその辺りのエクスキューズの付け方が下手、というか、当時はまだ、そこでエクスキューズつけなくてもいいよね、 という感じではあったのでしょうが。
 なお今週も、グレートタイタンは、超ぞんざい。
 タイタンボーイ出てくる→ちょっと活躍→苦戦→グレートタイタン!→タイタンノヴァ!!
 なんかもう、前座(タイタンボーイ)の意味が無さすぎます(^^;
 もう少し、前座に前座なりの役割を与える演出は欲しいところ。
 まあ、フラッシュマンはどんな局面からでも、「よし、ローリングバルカンだ!」で逆転できる仕様なので、 戦闘が全般的にぞんざいではあるのですが。色々、勿体ない。
 という辺りの不満を、この次の世代の脚本家たちが、徐々に手を入れていくわけではありますが。
 バラキさんを格好良く捉えられれば熱いエピソードだったのだろうけど、なんだかこう、100年前はともかく甦ってみたら 「停まれー停まれー」と騒いでいた爺さん、にしかならなかった感。

◆第20話「復活!巨大ロボ!」◆ (監督:長石多可男 脚本:藤井邦夫)
 フラッシュキングの修理を続けるフラッシュマン達。いよいよ完成……と思われたが、頭脳回路に障害が発生し、左腕が外れてしまう。 これはメスの獣戦士が、妨害電波を発生させている為だった。フラッシュキング再起動の為に、獣戦士を倒そうとするフラッシュマン達。 街に出たところ、ダイが助けを求める少女の声を聞く。だがそれは、ダイの脳裏にだけ響く声だった。疑問に思いながらも少女を捜す ダイは、間一髪、獣戦士に襲われていた少女を助ける。
 今回の問題……

 ゲストの女子中学生(?)が

 致命的に可愛くない

 人間の血と魂を吸い、それにより妨害電波を発生させる獣戦士ザ・ブルザス。苦戦するダイだったが、その時、気絶した少女の声が 脳裏に響く――私の手を握って!
 言われた通りにダイが少女の手を取った瞬間、黄金の光が二人を包み込み、ザ・ブルザスを撃退する。
 更に光の中で、少女と心を通わせあい、スミレという彼女の名を知るダイ(「時が見える……」的なものをご想像下さい)。
 意味不明
 というか、監督もこの脚本を渡されて、困ったのではなかろうか。
 スミレという少女に超能力があり、それがフラッシュ星で育てられたダイに反応したのではないか、と分析するマグ。だが同じ フラッシュ星で育ったにも関わらず、他の4人にはスミレの声は聞こえなかった。……ダイとスミレは、何か“特別な関係”にあるの では?
 特別な関係…………まさか、俺の妹?!

 はいまた、家族妄想一つ、入りましたー

 スミレという少女にもう一度会おうと考えたフラッシュマン達は、あちこちの学校へ聞き込み調査。
 「学校ってこんなに沢山あるんだなぁ」
 久々の、カルチャーボケ。
 「声が聞こえるなら、呼んでみたら?」と促され、「スミレーーー」と叫ぶ、ダイ。しかし答える声はない。
 ……うん多分それは、軽い嫌がらせだ。
 そんなある日、公園で顔を洗っていたダイは、たまたま、スミレと再会。
 Aパートのラストで、大声で叫んで見つからない、とかやっておいて、Bパートの冒頭でたまたま出会う、てどうなのか(^^;
 再会を喜ぶ二人だったが、そこにメスが襲いかかる!
 襲われる度に気絶するスミレの手を取り、再び、謎の合体超能力でザ・ブルザスを撃退するダイ。ここでザ・ブルザスの電波発信部分が 壊れ、基地ではマグがフラッシュキングの修理を再開。巨大化したザ・ブルザスにタイタンボーイが大苦戦した時、スターコンドルが 駆けつけ、フラッシュキングが復活する!
 やはり、「フラッシュキングのテーマ」は格好いいです。
 ロボットの戦闘力としては、グレートタイタン>>>>>フラッシュキング>>>>>タイタンボーイ、となる模様。2号ロボが 第一段階だと1号ロボより弱い(というか基本的にさして役に立たない)、というのは面白い。
 戦闘終了後、安全な場所に横たえていたスミレを探しに戻ったダイだったが、既に彼女の姿はそこにはなかった。
 カット変わって、雑踏の中に消えていくスミレ。
 気落ちするダイに、ジンが声をかける。
 「ダイ、フラッシュキングに兄弟が出来て良かったじゃないか」
 リーダーが、リーダーが、良い話にしようとして無理矢理まとめたけど全然良い話になっていない!
 本気でゲストキャラのスミレが何だったのかさっぱりわからない為、全て投げっぱなし、という恐ろしい エピソード。
 拾えたら後で拾おう、的な感じなのかなぁ……。
 それにしてもちょっと、酷すぎますが。
 藤井邦夫。
 ところで、今週から急にフラッシュマン達が地球人っぽい私服を着るようになったのですが
 タンクトップで筋肉アピールのダイ、ややアイドル系のブン、脚見せの女性陣、と来て、

 これからゴルフ行きそうなジン

 リーダー……。


→〔まとめ3へ続く〕

(2012年1月23日)
(2019年6月11日 改訂)
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