■『炎神戦隊ゴーオンジャー』感想まとめ8■


“12のソウルと 7つのハートで
奇跡 起こすぜ 正義の 名のもと
G12! フォーメーション!”


 ブログ「ものかきの繰り言」の方に連載していた『炎神戦隊ゴーオンジャー』 感想の、まとめ8(GP−36〜40)です。文体の統一や、誤字脱字の修正など、若干の改稿をしています。

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◆GP−36「走輔…トワニ」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:宮下隼一)
 走輔、ブロンズ化。
 ヨゴシュタインに怒りを燃やす7人だが…………えー、すみません、どうしても、走輔の死体?を見る度に笑ってしまいます(^^;
 「ガイアークめ……ヨゴシュタインめ……!」
 「絶対に、絶対に許さない!」
 「この手で、仇を討ってやる……!」
 とてもヒーローとは思えない表情で殺意全開になった6人は、街で暴れ回る強化ヨゴシュタインを倒すべく出撃。だが、 ホロンデルタールのパワーを受け継いで爆発的に強化されたヨゴシュタイングレートは、怒れる6人を圧倒し、 チェンジソウルを奪い取る(前回、強烈王を洗脳したのと同じ、ぜんまいばねのイメージと思われる金属板を発射)。 生身になったメンバーは次々としばかれ追い詰められるが、キシャモスに乗って駆けつけたボンパーさんが回収するというナイスアシスト。
 「走輔も倒されて……チェンジソウルも奪われて……」
 「これってもしかして、僕たちの負けってこと?」
 絶望的な状況に、真っ白な灰になる面々。どんな状況でも、前だけを向いて皆を引っ張っていたあの男は、今は居ない……。
 「本当の作戦は、これからナリ」
 ヨゴシュタイングレートはネジ巻きミサイルをばらまき、サビに覆われていく世界。
 「これぞ、我が害地目最終作戦ナリ」
 もはや、ヒューマンワールドはガイアークの侵攻を食い止める事は出来ないのか。その時、スピードルの言葉に、 走輔の死体を見つめる連。
 青「ほんと……凄かったっスね、走輔って」
 黄「いつもくじけず突っ走って、みんなを笑顔にしてくれた」
 緑「いつも僕らをドキドキと、愉快にしてくれた」
 銀「バカな事してても、なんか、キラキラしてて――」
 金「俺の知らない強さを持っていて――」
 黒「あいつは、最高のヒーローだった」
 走輔の思い出を胸に、立ち上がるメンバー。
 青「まったく、何やってるんスかね、俺たち」
 怒りに我を忘れてただ我武者羅に戦い、敗北に打ちひしがれて、世界を守る事を諦めそうになっていた……だが、 自分達は“正義のヒーロー”だ。走輔の為にも、走輔の分まで、走輔のように最後まで戦わなくてはいけない。
 盛り上がる所で悪くはないのですが、若干、走輔を持ち上げすぎというか、「居なくなって初めてわかる」的なものかもしれませんが、 走輔ってそこまで精神的支柱だったっけ感は少々(笑) いや、主人公だし、これでいいんですけど。
 ボ「ま、まさか、チェンジソウルが無いのに……? ゴーオンジャーになれないのに……?」
 黄「それでも行く!」
 黒「チェンジソウルがなくたって!」
 緑「変身できなくたって!」
 青「俺たちはズバリ、ゴーオンジャーだ!」
 今回、走輔が不在のチームのリーダーシップを凄くナチュラルに連が取っていて、公式に嫁状態(待て)
 「終わりナリ、最後ナリ」
 滅びの力を振るい、世界を赤茶色に染め上げていくヨゴシュタイングレート……だがその前に、 手に手にフライパンや鉄パイプで武装した、6人のヒーローが立ちはだかる!
 「そこまでだ、ヨゴシュタイン!」
 ヨゴシュタイングレートに生身で立ち向かっていく6人、は素直に熱い展開。打たれても、吹き飛ばされても、 諦める事なく戦い続ける6人。
 「ん? 誰か、呼んだか……?」
 その熱い叫びが、黄泉路を彷徨う走輔の魂に、かすかに届く……。
 決死の戦いを繰り広げる6人は、ヨゴシュタイングレートの大技を回避した隙に鎖で動きを封じ、獲物の槍を奪い取ると、 それを突き刺す事に成功。
 「やった……かな……?」
 ご丁寧に次々と禁句フラグを放ち、お陰様で、ヨゴシュタイングレート、遂に巨大化。
 「我はヨゴシュタイン、大地、いや、全ての破壊者ナリぃ!  ホロンデルタールの大いなる力を継承し、今、ホロンデルタールを超えるナリ!」
 伝説を超え、害地目最強最大、ヨゴシュタイングレートジャイアント、ここに降臨。
 6人はそれに立ち向かうべく、危険を承知で生身のまま炎神へと乗り込む。スピードルも参戦し、 それぞれの炎神でヨゴシュタインGGに立ち向かうという、大決戦ぽい感じに。
 「走輔がいなくても!」
 「走輔と同じ戦いを!」
 「「俺たちは!」」
 「「私たちは!」」
 「「「「「「「戦い続ける!!!」」」」」」
 決死の連続攻撃がヨゴシュタインGGにダメージを与え、その損傷が、体内に奪われたチェンジソウルへの道を開く!  6人はヨゴシュタインGGの体内に侵入してソウルの奪還に成功。そして冥土の30mぐらい手前まで来ていた走輔も、 闇の世界を抜け出すべく走っていた。
 「そんな所へ行くもんか! 俺は、俺の場所に帰るんだ! うぉーーーーーーー!!」
 崖っぷちの戦いから希望を掴み取った地上の6人、変身して揃い踏み。

「ズバリ正解! ゴーオンブルー!」
「スマイル満開! ゴーオンイエロー!」
「ドキドキ愉快! ゴーオングリーン!」
「ダッシュ豪快! ゴーオンブラック!」
「ブレイク限界、ゴーオンゴールド!」
「キラキラ世界、ゴーオンシルバー!」
「「「「「「正義のロードを突き進む、炎神戦隊、ゴーオンジャー!!!!!!」」」」」」

 最後に追加で、
「「「「「「マッハ全開!」」」」」」

 なんかもう、完全に最終回みたいな(笑)
 スーツを装着した6人は、G12フォーメーションを発動。
 「ぼえー、今、12の魂と6つ……いや、7つの心が一つになり、全ての悪を制する究極の王が降臨するのであーる」
 「終わりにしようぜ、ヨゴシュタイン」
 炎神王G12vsヨゴシュタインGG、決戦の刻。
 壮絶なたたか……には残念ながらならず、炎神王G12はその圧倒的ラスボス力でヨゴシュタインGGをすり潰し、 不在の走輔のハンドルを連が甲斐甲斐しく操作して、G12グランプリで滅多打ち。
 ヨゴシュタイン様、大・爆・発。
 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
 が、害地大臣ヨゴシュタイン、任期満了ならずリタイア?!
 ヨゴシュタインGGが倒れた事により、ネジ巻きの効果が消え去り、元の色を取り戻す人々と世界……そして、あの男も……。
 「これさえあれば……まだまだ……次は、必ず……」
 大ダメージを負いながらも何とか生きていたヨゴシュタインは、ネジ巻きの力で再起を図ろうとするが、 その前に正義ノミカタが立ちふさがる。
 「いや、おまえにもう、次はねえ!」
 あの世から舞い戻った走輔は変身し、今ついに、ゴーオンレッドvsヨゴシュタイン、最後の勝負。
 とはいえ実はゴーオンサイドと三大臣サイドの因縁って範人−ケガレシアぐらいしか発生していなくて、 ヨゴシュタインとレッドの間で一騎打ちするほどの因縁って、「レッドがヒラメキメデスの仇」という一方的なものしかないのですが、 そんな所でも、閃きさん、いい仕事。
 駆けつけた仲間達の見守る中、両者はぶつかり合い、紙一重の差で、サーベルストレートがヨゴシュタインを両断。
 「今日はヒューマンワールドではなく……このヨゴシュタイン最後の日だったナリかぁ!!」

 今度こそ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 害地大臣ヨゴシュタイン、ヒューマンワールド侵攻中に地元組織の刃に倒れ、ここに殉職。
 ……いやまあ、気がつけばそろそろ最終クールに入る所ですし、この辺りで幹部の一人ぐらい消されても普通といえば普通なのですが、 全くそんな気配が無かったし、ガイアーク三大臣に関してはギリギリまで居座ってくれるだろうと油断していたので、超ショック。
 「ま、まさか、ヨゴシュタインが……」
 「し、死んだ……?」
 キタネイダスとケガレシアも、がっくりと膝をつく。
 エピソードとしては面白かったのに、凄くテンション下がりました(笑)
 …………まあ逆にこのタイミングだと、最終盤に復活の目もありそうなので、ちょっぴり期待したい。
 終わってみればヨゴシュタイン退場編という事で、盛り上がる要素を詰めに詰めた、大決戦エピソード。 後は野となれ山となれ的な濃厚フルコースで最終回に使っても良さそうなネタまで惜しげも無く投入され、今作はひたすら、 本当の最終盤のハードルを上げ続けます。……そろそろ、真面目に心配になってきました。
 EDは、ピカピカ兄妹から古代炎神まで、全員参加版にモデルチェンジ。兄妹、初登場から20話ほど経過して、 ようやくダンスに加わる。
 次回、何故かこのタイミングで追加装備回?
 果たしてガイアークは、伝説の巨神の力を得たゴーオンジャーに立ち向かう事が出来るのか?!

◆GP−37「炎神バンキ!?」◆ (監督:竹本昇 脚本:古怒田健志)
 ヨゴシュタインの打破にはしゃぐゴーオンジャーだったが、連はぎんじろうに籠もって何かを制作中。 そしてラジコンを操ってこっそりと出て行く古代炎神の3つのソウル……。 祝勝パーティの帰路にそれを見つけて拾って帰ったピカピカ兄妹が理由を聞くと、 古代炎神達はホロンデルタールに操られて街を破壊した上に、相棒を死に追いやる事になった自分達が許せず、 戦う自信を失っていたのだった。
 一方、ヘルガイユ宮殿ではヨゴシュタインの告別式が執り行われ、ヨゴシュタインへのはなむけとして、 キタネイダスが造り出した最強の蛮鬼獣を出撃させる。
 その名は、エンジンバンキ。
 炎神をモチーフとして、キタネイダスとケガレシアが乗り込んで真価を発揮するという、 なりふり構わぬ掟破りのデコトラ蛮鬼獣であった。
 「クリーンなエネルギーで動いているおまえらの炎神と違って、このエンジンバンキは排気ガスを出し放題。 クククク、環境に配慮していない分、パワーは桁違いに強力ゾヨ」
 ……なんかまた、微妙に危険なボールを(笑)
 エンジンバンキは死の排気ガスを撒き散らしながら大暴れし、走輔達は炎神キャストでそれに立ち向かう。
 初期の蛮鬼獣がある種、“公害の妖怪化”的なニュアンスを持っていた事を思うと、原点回帰的な蛮鬼獣といえばいいのか。
 ラジコンの後を追って須塔家に辿り着いた連は、説得に参加。連が祝勝パーティそっちのけで制作していたのは、 ガイアークの大攻勢に備え、古代炎神の力を攻撃力に変える新兵器であった。
 …………話の流れからするとつまり、古代炎神が強力なのは、規制が緩かったからという事でいいのでしょうか。
 エコかパワーか、パワーかエコか。
 俺たちは炎神の底辺だ、最下層のゴミみたいなもの、野良犬にさえ見向きもされない存在だ……と沈む古代炎神の説得を何故か大翔が請け負い、 連と美羽も出撃。
 ぶつかり合う、炎神VSエンジン。
 エンジンバンキは人型に変形するとまさかのドロップキックで頑張王を吹き飛ばすが、そこにバスオンとジェットラスが駆けつけ、 久々の炎神王ジェットラスが登場。
 「トラトラ言うんじゃない。不愉快な!」
 キャラが薄い扱いを受けがちなジェットラス、やはりそこが大事なアイデンティティを守る為、バルカン攻撃。 ゴローダーGTも繰り出し、3体がかりでエンジンバンキを囲むが、ゴーオンブルズアイさえ破られ、反撃を受けてロボットは分離。 スピードルによる単身空中攻撃という珍しいシーンが入るも、奮闘空しく撃墜されてしまう。
 ……て、ジャンプじゃなかったっけ(笑)
 だが、その隙に乗じてレッドがコックピットに食らいつき、更に地上からも必殺武器で支援攻撃。どんな強大な敵が相手でも、 諦めずに戦い続けるゴーオンジャー……戦闘の様子を見せながら、その熱い志を古代炎神達に説いて大翔は説得に成功。 エンジンバンキの突撃を、間一髪、キシャモスが食い止める。
 基本、玩具回なのですが、古代炎神の仲間入り回の出来が酷かったので、不完全ながらも改めてフォローを入れた感じ。 まあメインではないので、改めて、熱い志に共感しました、程度ですが。
 ゴールドは連の作った新兵器カンカンバーに、ティラインとケラインのソウルをセットすると、 踏切剣でカンカンバークロッシングストッパーを発動。イマジネーションの踏切遮断機で拘束したエンジンバンキに2体の恐竜列車のソウルが突撃し、 大ダメージを与える。
 「男の旅は、一人旅。ここはワシに任せて、相方達は退却を! 女の道は、帰り道。お嬢、お達者で!」
 キタネイダスとケガレシアは男らしい蛮鬼獣(なおCV:稲田徹)の言葉を受けて撤退し、エンジンバンキは小型化。
 ゴールドからカンカンバーを受け取ったレッドは、満タンガンにキシャモスのソウルをセットすると踏切に接続。 三つの古代炎神のソウルを搭載した新兵器、カンカン満タンガンを構えると、
 「トラトラ、度胸一番星。そぎゃあなもんで倒せるもんなら倒してみぃ!」
 と無駄に男らしく、裸一貫で突っ込んでくるエンジンバンキを必殺技・カンカンエクスプレスで射撃し、 エンジンバンキは流れ星となって散るのであった。
 古代炎神のソウルを入れるアイテムがロボットしか無かったので、古代炎神のソウルを入れる手持ち武器、 ついでに以前の玩具と接続できるよ、と玩具的には成る程納得の展開なのですが、ここに来てどうして個人用武器なのか(^^; あと、 踏切は車型以外の蛮鬼獣にも役に立つのか。そのネーミングはどうなのか。色々と疑問はつきません。
 キタネイダスが本気を見せ(もともと、アンテナやフーセンなど、害気目の蛮鬼獣は割とゴーオンジャーを追い詰めていたりはしますが)、 ヨゴシュタイン抜きでもやれる所は見せたものの、ゴーオンジャーが意識過剰気味に装備を強化し、 血を吐きながら続けるマラソンに突入しそうなガイアークの明日はどっちだ?!

◆GP−38「乙女ノホンキ」◆ (監督:竹本昇 脚本:武上純希)
 前回からOP映像がちょっと変わって、ガイアーク側が大臣2人バージョンに。ただ、 これまでヨゴシュタインのアップだったカットがヨゴシュタイン不在のまま残されており、これは、誰かがここを埋めるのか……?
 超強力な酸性雨シャワーで街を溶かそうとシャワーバンキが現れるが、何故かその酸性雨は全く効果を発揮せず、 ゴーオンジャーはあっさり撃退。だが、神の気まぐれか悪魔の悪戯か、ケガレシアが調合ミスした液体は、思わぬ効果を得るに至っていた。
 それは、性別:オスに限って、その活動を停止させる事。
 早輝と美羽を除く5人の男達は、意気揚々と引き上げてきたぎんじろうで機能停止。 目を開けたまま彫刻のように固まる野郎共……という、なかなか壮絶なスタート。
 炎神たちまで機能停止に陥り、残された早輝と美羽はパニック状態に。特に大翔を失った美羽が激しく動揺するが、 ここでベアールVが「女は度胸」を見せる。
 「ええかげんにせんかい! ええか、みんなを守れるのは、あんたら2人だけなんやで」
 男性陣の機能不全による女子回の体裁を取って、実質ベアールV回。常々「愛嬌と度胸」を口にしてきたベアールVが芯の強い所を発揮し、 早輝と美羽を叱咤。どちらかといえば、他人を引っ張っていく方だった美羽は、あくまで“大翔がいてこそ”であり、 大翔不在だとぽんこつ化する事が判明しました。この辺り、美羽不在で大翔が大暴走した29話の鏡合わせといった所か。
 ヘルガイユ宮殿では、こちらも機能停止したキタネイダスの姿と、シャワーバンキからの報告により事態に気付いたケガレシアが、 バンドーマで街を強襲。ベアールVの激励で自分を取り戻した早輝はベアールVの奥の手ミサイルでバンドーマを撃退すると、 ガイアークの襲撃を防ぐ為にぎんじろうを迷彩で保護……が、ぎんじろうの大きさでは隠しようもなく、そこへ迫るシャワーバンキ。 思わぬ大ピンチに陥るゴーオンジャーだったが、ぎんじろうに乗り込もうとしたシャワーバンキと戦闘員、巨大な落とし穴に落ちる。 ぎんじろうの迷彩幕も、敵を見ての怯えた様子も、全てこの為の布石だったのだ。
 ……早輝、恐ろしい子。
 「行くわよ!」
 「早輝、免許持ってるの?」
 「勿論! 無事故無違反、バリバリのペーパードライバーよ!」
 ひとまず追っ手をまく事に成功した早輝は、鬱々としてひたすらネガティブなぽんこつ美羽に、とうとう平手打ち。 美羽もこれで正気に戻り、ベアールVを含めた2人と一体は、野郎共を守る為に、戦う事を決意する。
 「「「キラキラスマイルのタフガール、ゴーオン!」」」
 アバンタイトルでジャムの蓋が開かないエピソードなど入れてはいるのですが、美羽はともかく、 早輝は別に男達に依存していた感じがあまり無かったので、どうも美羽に付き合わされた感。……まあその分、 割とさくっと立ち直りましたが。初期は走輔が早輝を妹っぽく見ているという言動(第6話)はあったので、 武上さん脳内ではそういう設定が強かったのかもしれません。
 翌日、バンドーマに発見されてしまい、追い詰められるぎんじろう。早輝と美羽を蹴散らしたウガッツがぎんじろうに乗り込むが、 車内に居たのは固まった男達……ではなく、ジャケットを着せたマネキンのダミー。狭い車内に引き込んだ所で、 ゴローダーGTに入ったベアールが一網打尽、という釣・り・野・伏。逃走中に追い詰められたのも、 変身せずにウガッツに追い払われたのも、全てこの為の布石だったのだ。
 ……早輝、恐ろしい子。
 なお本物の5人は、ショーウインドウのマネキンとすり替えられて女装していた。
 …………早輝&美羽、無慈悲で恐ろしい子。
 戦闘員の撃破に成功し、反撃に転じる、早輝、美羽、ベアールV!

「乙女の祈りはいつの日も」
「この世に花が満ちるよに」
「正義がこの世に満ちること」
「「「3人揃って、ゴーオンプリンセス!!!」」」

 G3プリンセスのテーマソングをBGMに、ニゴール回で見せた華麗なツープラトン攻撃を炸裂させるイエロー&シルバー。 そしてベアールVがゴローダーキックから強烈なラッシュを叩き込む。弱った所に、 ブースター&空中タイヤ攻撃・プリンセストリプルアタック&パンチ、で3人は見事にシャワーバンキを撃破。
 ネタとしては、26話(ニゴール回)&30話(走輔×タイヤ回)&31話(アイドル回)の盛り合わせで、 これまでのアクションの蓄積を活かす形で、派手に決めました。特に最近、マッハ全開で限りなく透明な存在になりつつあったタイヤに、 派手な回し蹴りなど着ぐるみアクションで見せ場を作ったのは、バランス的に良かった所。
 シャワーバンキは産業革命するが、硬直の解けた野郎達と炎神が駆けつける。頑張王と青空王、単品でスピードルとバスオン、 という組み合わせの連携から、頑張王ジェットラス、青空王ガンパードの腕組み替え炎神武装によるダブル攻撃で、 シャワーバンキを爆殺。
 全員女装の野郎達(多分、兄がとりあえずカードで購入してきた)は、頑張った早輝と美羽の一日下僕になる事を約束するのでありました、でオチ。
 40話近いのに「女の子」「女の子」扱いもどうかとは思うものの、単発エピソードとしては楽しい出来でした。 目を開いたまま固まっている図というのはどうしても無駄に面白くて、走輔達やキタネイダスの硬直カットが入る度に笑えるのはずるい(笑)

◆GP−39「郷愁ノコドモ」◆ (監督:佛田洋 脚本:會川昇)
 祭り囃子に誘われて、怪しげな神輿についていった子供達が次々と行方不明に……と幻想的な演出で割と珍しい、ファンタジック展開。 手分けして事件の調査にあたるゴーオンセブンだが、その影には、ヤタイバンキを用いたキタネイダスの作戦があった。
 「ヤタイバンキは子供達をお祭り好きに変えてしまうゾヨ。子供達は大人になっても、祭りの事しか考えられないようになり、 毎日お祭り騒ぎ。世界は汚れ放題ゾヨ。名付けて、毎日がお祭りわっしょい作戦ゾヨ」
 作戦としては駄目そうですが、説明する紙芝居のイラストが面白すぎます(笑)
 それにしても、ガイアークは幹部を失って大攻勢どころか、ここに来てえらい悠長な作戦に転じているのが、 キタネイダスとケガレシアが意外と割り切り早いのか、それともヨゴシュタインを失った悲しみで脳が駄目になっているのか、 悩ましい所です。
 祭り囃子に遭遇した軍平と範人はヤタイバンキの作り出すお祭り空間に入り込み、 そこで時代劇から抜けだしてきたような丁髷に着物姿の2人の少年、晴之助と昭之助の兄弟に出会う。
 実は2人は、刀を守るという使命を持ってサムライワールドから逃げてきたのだった…… そして2人を追う2体の妖怪もヒューマンワールドへ、と劇場版にからめて展開。
 キシャモスの突進でお祭り空間を吹き飛ばして合流したゴーオンジャーだが、ヤタイバンキに大苦戦。
 「こいつ、見かけはふざかてるけど、かなり強いっス!」
 まあ、蛮鬼獣はだいたいそう、というか(笑)
 妖怪はヘルガイユ宮殿を訪れ、ガイアークに、晴之助と昭之助の捕獲協力を依頼。キシャモスに乗り込んでサムライワールドへ帰ろうとするも、 次元の壁を越えるにはパワーが足りずに失敗したサムライ兄弟に接触する軍平と範人だが、「刀に見覚えがある……」と軍平が迫った為に逃げ出されてしまう。
 屋台バンキがその前に立ちはだかり、サムライ兄弟には大臣ズが接触。大臣ズに籠絡されそうになる兄弟だったが、 範人にもらったお菓子を踏みつけにされた事をきっかけに本当の悪人に気付き、またも逃亡。 いつの間にか懐に失敬していたキシャモスのソウルを、屋台に苦戦するゴーオンジャーへと渡し、グリーン、カンカンバーを発動。
 とにかく子供2人があっちこっち動き回る上に刀に関する態度も微妙に一貫せず、それはまだしも、 そこで物語の動向を左右する筈のゴーオン側との交流をしっかり描けていないので、非常に全ての展開が適当(^^;
 グリーンの発動したストップ攻撃により屋台は花火に気を取られ、カンカンバーの幻覚攻撃は踏切に限らない事が判明しました。 動きを止めた屋台へブラックがカンカンエクスプレスを炸裂させ、屋台の中に囚われていた子供達を救出。 産業革命した屋台バンキに挑む三大ロボ(炎神王・頑張王・青空王)だが、お祭り空間に飲み込まれてしまう。
 お祭り空間の力により、金魚すくいのプールの中を泳ぐ青空王と、射的の的になっている炎神王。バルカが青空王をすくいあげ、 ガンパードが炎神王の戒めを狙撃で破壊する、という左右W攻撃で両ロボを幻覚から解放する、という頑張王に貴重な見せ場。
 屈辱のお祭りプレイに怒りに燃えるレッドとゴールドが復帰し、連続攻撃から三大ロボ御神輿フォーメーション・グランプリフェスティバルで、 屋台を撃破。
 晴之助・昭之助兄弟と合流するゴーオンジャーだが、剣を追う本当の追っ手はまだ健在……そして、街に巨大な火柱が落下する。 駆けつけたゴーオンジャーが目にしたのは、石化した巨大ロボ。
 「炎神大将軍……」
 サムライワールドにある筈の炎神大将軍がどうしてヒューマンワールドに出現したのか? そしてサムライ兄弟の守る刀の力とは?  という所で、次回へ続く。
 劇場版(未見)と絡めた展開のようですが、どうにも雑(^^;
 ガイアークのお祭り作戦とサムライ兄弟を繋げなてこそなわけですが、全く上手く噛み合わず、焦点の定まらないエピソードになってしまいました。 會川昇に設定しているハードルが少し高めというのもありますが、兄弟が戻ってきてからの逆転の流れも前振りが全くないので面白くないし、残念回。
 妖怪二体は劇場版の 使い回し パワーアップ版らしいですが、本人達は「あかぬけた」と主張しているものの、 劇場版のカラーリングの方が格好いい(笑) なお、CVは、元デンジグリーンと元メガブルー。

◆GP−40「将軍フッカツ」◆ (監督:佛田洋 脚本:會川昇)
 石化した炎神大将軍の出現で街は大被害。今日もまた、『ゴーオン』世界の政府首脳部は、異次元世界協定に関する、 高度で政治的な判断のやり取りで大忙しです。
 前回ラストを受けて、炎神大将軍について劇場版のポイントを解説。炎神大将軍は、人型の炎神ソウルである3人の炎衆がキャスト化した姿。 しかし走輔達と共に戦ったサムライワールドでの激闘において炎衆は力を使い果たし、そのソウルは失われていた……いわば、抜け殻。 サムライ兄弟が守っていたのは、炎衆のリーダー・烈鷹が、万が一の事態に備え自らの魂の一部を用いて鍛えた刀であり、 炎神大将軍を起動するキーなのであった。
 妖怪ズの目的は、その刀を手に入れ、正義のソウルを持たない炎神大将軍を思うままに操る事。その為に妖怪ズは、 ヒューマンワールドで1人の人間と接触していた。
 それは、烈鷹と瓜二つな、遠回しに言って住所不定無職の青年(半田健人・二役)。
 クレジットでも、「青年/烈鷹」表記で名無しなので、とりあえず仮称「たっくん」で(おぃ)
 パラレルワールドには、同じ魂を持った別人が存在する――すなわち青年は、ヒューマンワールドにおける烈鷹、 とでも言うべき存在であった。何故か妖怪ズに協力する青年はその容姿を利用してサムライ兄弟からあっさりと刀を手に入れると、 それを炎神大将軍めがけて投げつける!
 「俺を、俺を必要としないこんな世界、全部なくなってしまえばいい!」
 烈鷹の魂の一部と、たっくんの意志をインストールされた炎神大将軍は、再起動すると大暴れして街を大破壊。挑みかかる三大ロボだが、 大将軍は頑張王と青空王のW必殺技を弾き返し、両ロボを粉砕。
 「炎神大将軍! 本当におまえの中に、烈鷹の心はなくなっちまったのかよ!」
 大将軍への攻撃をためらっていたレッドもやむなく炎神王で立ち向かうが、大将軍の必殺剣を浴びて撃破されてしまう。 圧倒的な力でゴーオンジャーを壊滅させた炎神大将軍は街を廃墟へ変えていき、その光景に喜ぶ大臣ズだったが、妖怪ズに身柄を拘束され、 ヘルガイユ宮殿を乗っ取られてしまう(笑)
 一時撤退したゴーオンジャーは怪我の治療とキャストの回復を急ぎ、走輔は何とか炎神大将軍を止めようと、夜の街でたっくんを探し、 世界を破壊しようとするたっくんと殴り合いに突入。
 「誰も俺を認めない! 必要としない! 俺の居場所なんかねえからだ!」
 「甘ったれんな! なーにいじけてやがる」
 事情はよくわからないが、とりあえず青春パンチを炸裂させてみる。
 「なんとか就職した職場があっさり倒産しやがって。仕事もなく、こんなざまだ。全部この世界のせいだ。 俺を認めてくれないやつらの!」
 ……たっくん、予想以上に、ノーマルな駄目人間だった(笑)
 そこへ、走輔を止めに来る連と早輝。
 「その人と話しても無駄っス!」
 連は定期的に、個人的にわかり合えないの確定、みたいな判断をした人に対して酷い言い方スルヨネ。
 「ヒーローとかやってみんなに誉められてるおまえらに……何がわかる」
 「いいか、俺たちだけが特別なんじゃない。おまえだって、本当はヒーローになれるんだ!」
 「そんなものいらねえ! あれが俺の心だ。この世界を憎み、破壊したい。それだけだ!」
 ここでヒーロー話になるのは、今作らしいところ。
 「俺が……炎神大将軍を倒す」
 たっくんの説得を諦めた走輔は、懐からキシャモスを取り出す。
 前回は軍平と範人が周囲が変身しているのに何故か変身しないとか、今回は強烈王をなかなか使わないとか、この前後編、 ギミックの使用制限が理由不足なのは、悪い意味で目立つところ。ままある話ではあるのですが、 古代炎神のソウルが微妙に行方不明気味というか、物語の中から消えてしまっていて、脚本と演出も若干噛み合っていない感じ。
 走輔の戦意が低くて強烈王を使いたくなかったとか、後付けで解釈はできますが、前回今回と、 サムライ兄弟に絡んでキシャモスがキーアイテムになっているだけに、そこはもう少し、物語とテクニカルに絡めて欲しかった所です (いい時の會川昇ならそれぐらいはこなせると思っているので)。
 ここで決意を込めてキシャモスを取り出す走輔が格好良くなれば(つまりキシャモスそのものに作劇上の意味が込められていれば) 物語の流れとしては成功なのですけど、今ひとつ、唐突になってしまっていますし。
 「あれは走輔にとって、大切な烈鷹の……」
 で早輝の発言がルート確定済みみたいな言い回しなのですが、何があったんだ劇場版。
 今作のヒロインは、知らない所で既に決まっていたのか?!
 「おまえの破壊の願いなんて、マッハで打ち砕いてやるぜ。そして、炎神大将軍の、正義の心を甦らせる!」
 「そんなもの……悪魔になったあいつの、どこにある」
 「おまえと同じ顔をした、烈鷹ってヤツの心が、あの中にある筈だ、それは、決して滅びない……!」
 廃墟となった街を、炎神大将軍の元へ向かう赤・青・黄の前に立ちふさがる妖怪ズ。
 「炎神大将軍は、炎衆と俺たちの正義の心が、一つになったものっス!」
 「それを、悪の目的に使うなんて、絶対に許さない!」
 「俺たちは、ぜってぇ負けねえんだ!」
 ここで3人だけフィーチャーされているのは、大将軍が炎神王ベースなので、おそらく劇場版で炎衆と主に絡んだのがこの3人だからか。
 妖怪ズに苦戦する3人だったが、残りの仲間も合流し、戦闘仕切り直し。
 その頃、暴れ回る炎神大将軍を遠巻きに見つめるサムライ兄弟の元を、たっくんが訪れていた。
 「おまえ達、あれと同じ世界から来たんだよな。……そこなら俺は、本当の俺になって、もっとすげえ事とかやれたりすんのかな。 だったら、行ってみたいもんだな」
 「同じです」
 「?」
 「人が居て、辛かったり苦しかったりする事もありますが、生きています。この世界と何も変わりません」
 楽な救いなどない。
 どんな世界でも、人は、前を向いて戦う事でしか、ヒーローにはなれない。
 どこまで逃げても……本当の自分はここにしか居ない。
 「ん。……そっか。そうだよな。わかってんだよ、そんな事は。戦えって事だよな、ここで。この世界で」
 ここはようやく、純粋な少年の言葉が人生にひねくれた男の心に届く、と少年の意義が出て、良かった所。
 割と強かった妖怪ズは必殺技連発でざっくりめに撃破されるが、ゴーオンセブンの背後に迫る炎神大将軍。だがその時、 たっくんの叫びが大将軍の動きを止め、大将軍はキャストと刀に分離。ガイアークから奪ってきたビックリウムを直接経口摂取で巨大化した妖怪ズに対し、 大将軍キャストに、スピードル・バスオン・ベアールVのソウルを入れて、本日限りの、大将軍特別復活。
 「炎神大将軍、堂々出陣!」
 概ね年に一度の佛田回という事で、炎神大将軍、大暴れ。……まあなんか、街を破壊していた尺の方が長かった気もしないでもないですが(笑)  トドメは炎神剣・ゴーオン紅蓮斬りで妖怪ズを覆滅!
 「あったのですね、あなたの中に烈鷹殿と同じ心が」
 「そんなんじゃねえよ。ほらよ」
 たっくんは兄弟に刀を返すと去って行き、兄弟はパワーを溜めた恐竜列車に乗って、 大将軍キャストと刀を手にサムライワールドへと帰還していく。そして、たっくんは次元の彼方へ走り去っていく列車を見送ると、 ぱりっとした服に着替え、新しい人生を歩む為に踏み出していく……でオチ。
 ……あれ、古代炎神、合法的に抹殺された?
 いや、居ないとG12になれないし、新しい武器もあるし、次回にはしれっと帰ってきていそうですけど。
 前回からはだいぶリカバーしましたが、根本的に、幹部を1人失ってガイアークが少々落ち目の所で、 外から来た勢力がこれまででも屈指の大破壊を行うというエピソードを、どうしてもこのタイミングでやらなくてはならなかったのか、 というのは正直(^^;
 何か大人の事情でもあったのか。
 にしても『ゴーオン』の劇場版って、仮面ライダー555、ダイナブラック、メガブルー、デンンジグリーン、デカピンク、と、 もう一つ戦隊組める、みたいなメンバーだったのか(笑)
 次回、最終クール突入でそろそろクライマックス展開かと思いきや、もう少し単発エピソードで、兄、隠し子発覚?!

→〔その9へ続く〕

(2014年5月5日)
(2017年4月9日 改訂)
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