■『特警ウインスペクター』感想まとめ1■


“特警ウィンスペクターとは、
平和を愛し、友情を信じ、
人の命を守るため犯罪に立ち向かう、
警視庁特別救急警察隊の事である!!”


 ブログ「ものかきの繰り言」の方に連載していた『特警ウインスペクター』 感想の、まとめ1(1〜6話)です。登場人物など紹介を付記。また文体の統一や、誤字脱字の修正など、若干の改稿をしています。 日記掲載時にいただいたコメントが感想に反映されている箇所もあります。ありがとうございました。

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〔まとめ2〕 ・ 〔まとめ3〕 ・ 〔まとめ4〕 ・  〔まとめ5〕
〔まとめ6〕 ・ 〔まとめ7〕 ・ 〔まとめ8〕 ・  〔総括〕


◆第1話「赤ちゃん暴走!」◆ (監督:東條昭平 脚本:杉村升)
 主題歌がとにかく激熱。
 レスキューシリーズ3部作の歌は、OP・ED共に名曲。
 OPの文字の入れ方など、物凄く刑事ドラマを意識した造り。定期的といえば定期的なのですが(元来、 戦隊物の背景に『Gメン75’』などがありますし)、前作『ジバン』を受けた上で、更に本格的に、 刑事ものと特撮ヒーロー物の融合を志向していたのか。

 赤ちゃん誘拐事件の犯人と思われる男が、埠頭でタンクローリーを強奪。
 駆けつけた警察官を人間離れした力で投げ飛ばすと、警察の警戒線を突破し、他の車を次々と吹き飛ばしながら暴走する。
 1話という事で、景気良くカーアクションで車を破壊していきます。
 ヘリによる空撮も交えて、非常にお金かかった感じの気合いの入り方。
 「金かけたぜ!」というスタッフの意気込みが、画面全体からびしばしと伝わってきます(笑)  いや、金が無いと意気込みが無いわけではないのですが、やはり、金をかけた時の意気込みというのはあるわけで、そういう勢いが物凄い。
 パトカーを次々となぎ倒す暴走タンクローリーに、正木本部長は警視庁の特殊部隊・ウインスペクターの出動を発令。バイクル、 ウォルター、2体の人型ロボが出撃する。
 バイクルは胸部にタイヤがついてバイクモードに変形可能、ウォルターは空中飛行が可能、というのが特徴。
 2体とも、中の人の演技が凄いです。
 ロボットぽさを出す為に、両者とも無駄に規則的に手を動かしたり、あちこちの演技に気を遣っていて、さすが。
 一方、ウィンスペクターの部隊長である香川竜馬は、休暇中だったのか妹が花を育てているビニールハウスの中に居た。 そこは元々は見事な花畑があったのだが、2年前に近くの工場から廃液が流れ出す事件があり、不毛の土地となってしまった場所だった。 ようやくビニールハウスの一角には花が咲くようになったが、その外は未だに、全く花が育たない。 いつか花畑を甦らせる為に「いろいろ勉強したり実験したり」と曰う妹さん。
 ……じ、実験?
 大丈夫ですか、生命改造とかして後半で大変な事になりませんか。
 科学は発達したが、人々の心は豊かになったのか……? と主人公の独白で科学技術と環境問題に警鐘をならしますが、 この先拾われるのか、とりあえず言ってみただけなのか、極めてベタなのでどうなる事かはわかりません。
 その頃、ウィンスペクター所属の女刑事の捜査により、誘拐犯の正体が、R−24という、 月面探査用のロボットである事が判明した。 元々は、さらわれた赤ん坊の祖父である高沢博士がNASAの依頼を受けて開発したロボットだったが、 博士を妬んだ元同僚の黒田博士がそれを改造、高沢博士の孫をさらうとともに、タンクローリーで孫ごと博士の研究所に突っ込み、 全てを失わせようとしていたのだった!
 出動命令を受けてバイクル、ウォルターと合流した竜馬は、2体にタンクローリーを研究所とは別方向に誘導させる。作戦は成功し、 タンクローリーは袋小路の工場地帯に誘導され……たと思ったが、全てを薙ぎ払って突き進むタンクローリー(笑)  パトカーとか駐車場の車とかをひたすら押し潰しながら突き進んでいたタンクローリーですが、ここまで無傷で、更に工場の壁をぶち破り、 これも誰かが作った超タンクローリー疑惑。
 そして工場地帯に誘導したせいで、大変な事になった後始末(人々の救出)を2体に託した竜馬はタンクローリーを追跡する。  ここでバイクル、ウォルターがレスキューロボとしての機能見せ。激しいカーアクションの合間に、変形とか、個性とか、 うまく挟まれています。
 その頃、高山博士から得た情報で、女刑事は黒田博士を逮捕。黒田博士にロボットを止めるように言うが、 既にインプットされたプログラムを変えるのは不可能だと言う。
 女刑事が銃を撃ちまくるのは、『ジバン』の流れでしょうか……今回はさすがに人を狙いませんでしたが(笑)
 『ジバン』の女刑事は、いきなり犯人そのものを撃ちまくったからなぁ(笑)
 研究所に迫るタンクローリー! 正木本部長以下が防衛線を張るそこへ、竜馬のパトカーが到着する!
 正木の指令で、ファイヤーに「着化!」する竜馬。
 どうやって変身するのかと思ったら、運転席で変身
 ウィンスペクター隊長であるファイヤーは、車体と道路の間に自分を挟み込むと(やりたくてそうなったのか、 犯人のビーム攻撃を受けて仕方なくそうなってしまったのかは、今ひとつ不明)、 最後は車ごとひっくり返すという荒技でタンクローリーの停車に成功。赤ん坊も無事に救出し、 ここに事件は解決を迎えるのであった。
 最後、炎上するタンクローリーの中から誘拐犯ロボットが立ち上がるも爆発、 残った片手だけが命令の遂行の為に地面を這いずってくる所はいいシーン(ファイヤーが射撃して破壊)。
 非常に気合いの入った(そして金のかかった)第1話で、なかなか面白かったです。
 前年の『ジバン』が1話からかなり酷かったのに比べると、非常に良い出来。 迷走気味になっていたメタルヒーローシリーズの以後の方向性を決めたのもむべなるかな(『ジバン』途中から、 戦隊中期を支えた監督・堀長文がプロデューサーに入っており、路線の流れとしては前年からなのでしょうが)。 アクション担当(竜馬・バイクル・ウォルター)と、捜査担当(女刑事)を分けで並列進行させる事で展開の無理を減じさせ、 80年代的ないい加減さを抜こう、という意識もかなり明確に見えます。
 まあ、出だしが面白いのはよくある話なので、これからまだ油断はなりませんが。
 賑やかし要員と思われる、警視庁に出入りしている喫茶店の姉弟はちょっとよくわかりませんが、各キャラクターの見せ方も自然。 カーアクションの合間に、ウィンスペクターのロボットが街の人達に親しまれているカットなども入れ、 それとなく世界観を提示しているのも秀逸。
 後とにかく、着ぐるみ芸が凄い
 今後、話がうまく転がって、面白くなってくれるといいなぁ。

◆第2話「笑うラジコン弾!」◆ (監督:東條昭平 脚本:杉村升)
 爆弾を仕込んだラジコンを使い、橋や工場を破壊する愉快犯的爆弾魔が登場。
 犯人・足立は堂々と特警に電話をかけてくると、犯行の動機を「ラジコンで自由に遊ぶ場所が少なくなったから」だと語る、 恐るべき幼児性の持ち主だった!
 通話からマドックス(特警のコンピューター)が声紋を犯罪者データと照合し、前科2犯の犯人を割り出す。 もう少し頑張れば逆探知も出来た気がするのですが、声を荒げるばかりで会話を長引かせようという意図が全く感じられない本部長。
 そうだ、特警には、秘書的お姉さんが足りない!
 その頃、1話登場の喫茶店に、香川優子(主人公・香川竜馬の妹。中学生ぐらい?)が訪れていた。東京で働く兄の元に、 千葉から花を届けに来たのだという。
 主人公妹と、喫茶店の小山姉弟が知り合いで、お互いが、兄妹二人だけの家族、などが会話から明かされます。 姉・久子(20代半ばぐらい)に甘えて突っかかる弟・良太(小学校中学年ぐらい?)、 それを微笑ましく見守るよく出来た感じの主人公妹、とこの辺りの見せ方は1話に引き続きスムーズ。そこでかかってくる1本の電話。
 「私だ」
 電話はどういうわけか正木本部長からだった! 真剣な表情になった久子は、正木の指示を受けると、弟達には「急に友達と会う事になった」 と告げて店を出ていく。……お姉さん、喫茶店マスターを表の顔にした秘密のエージェント?
 しばしば店を空ける姉を不審に思っていた良太は、自動車で出かけた姉をタクシーで尾行。主人公妹も付き合わされ、 二人はオープン間近の巨大ビルへと辿り着く。爆弾魔の足取りを追って情報を収集していた久子は空振りするが、直後に、 車ですれ違った爆弾魔が、このビルを爆破。互いを見失っていた小山良太と香川優子は爆発に巻き込まれ、良太は大丈夫だったものの、 優子は停止したエレベーターの中に閉じこめられてしまう。
 ビルは倒壊こそ免れたものの、駐車場が炎上し、下からエレベーターに辿り着く事は出来ない。現場に駆けつけた竜馬の指示の元、 ウインスペクター出動! そして竜馬はパトカーに乗り込み、「着化」する!
 その頃、爆弾魔の足取りを追う小山姉の車を、正木本部長がパトカーで前に割り込んで無理矢理停車させていた。
 普通に停めて
 今回はヒーローでは無いので、自重してください。
 お願いします。
 彼女を尾行していた弟がビル爆破に居合わせた事を告げる本部長。

 「敵を欺くにはまず味方から

 そう思って君に秘密捜査官を依頼したんだが」
 …………すみません本部長、意味、わかりません。
 明らかに、偉くなったので『大江戸捜査網』的な何かをやってみたくなっただけとしか思えません。
 「寂しくて尾行したんだな……私の責任だ、謝る」
 謝ってないよ本部長! 「謝る」というのは、謝る時の言葉じゃないよ!!
 主人公妹が巻き込まれたのは自分のせいだと弟がショックを受けているので戻ってやれ、と言う本部長に「行きません」と断るお姉さん。
 彼女の父は本部長の親友で、まったく家庭を顧みない刑事だった。だが、殉職したそんな父を尊敬しているからこそ、 弟にも強くなってもらいたい、とお姉さんは決意を告げる。
 2話にして、随分と重いドラマ。
 本部長は色々と滅茶苦茶ですが、このぐらいは、ヒーロー物として許容範囲か。
 ところでなんかそこはかとなく大人のロマンスの香りが漂う二人ですが、 親友の娘に手を出すのは犯罪だと思うので、自制して、本部長!
 捜査を続行するお姉さんに代わり、現場に戻った本部長は弟に声をかけるが、スキル:《説得》を持っていないので、 役に立たなかった!
 そんな本部長のパトカー無線に、犯人から直電。「許せないんですよ、自分のしくじりが」と語る犯人は、ビルの完全な破壊の為に、 10分後に、更なるラジコン爆弾を発進させると予告する。
 一方、ファイヤー、バイクル、ウォルターは、エレベーターシャフトに入り込み上部から閉じこめられた妹の救出に向かっていたが、 吹き上がる炎を前に作業は難航していた。犯人が次のラジコン爆弾を放つ前に、彼女を助け出さなくてはならない!
 ・エレベーターでの救出作業
 ・犯人のアジトを突き止め突貫を連絡してくるお姉さん
 ・なかなか優子が救出されないのでビルの中に駆け込む良太

 と、3つの「どうなる?!」が重なり、なかなかのスペクタクル。
 何とかエレベーターの更なる落下を食い止め、状態を安定させたファイヤーは、バイクルとウォルターに妹の救出を託し、 連絡のあった犯人のアジトへと向かう。その途中で、ビルに駆け込んできた小山弟とすれ違う。
 「優子姉ちゃんはもう助かったの?」
 「まだだ! 私は犯人を逮捕しにいく!」
 ……え、えげつなー。子供相手だから甘い事言うのかと思ったら、ファイヤーさん、超直球。でも格好いい。
一方、単独で爆弾犯のアジトに乗り込んだお姉さんは、爆弾を積んだヘリコプターの発進にはストップをかけたものの、 犯人の操る改造ラジコンの攻撃を受けて護身用のデリンジャーを失い、更に毒虫ラジコンに取り囲まれて絶体絶命のピンチに陥っていた。 毒針が迫るその時、間一髪、銃弾が毒虫ラジコンを破壊する!
 時代劇展開ですが、主題歌と共に登場するファイヤーが、超格好いい。
 ファイヤーはハンドガンでラジコンを次々と破壊すると犯人を逮捕。その頃、バイクルとウォルターによって妹も救出され、 事件は無事に解決を迎えるのであった。
 ……揃って大団円シーンとかが無かったので、お姉さんと弟の間が微妙にこじれたままな気がするのが、少し気になりますが(^^;
 これ引いたら凄いけど、次回には何事も無かったかのようになっていそう。
 妹さんの方は、兄に置き手紙。


お兄ちゃん お仕事ごくろうさま。
お花 飾って下さいね。
良太君に、優しくしてあげて下さい。
ホント言うと、私もほんのちょっぴり寂しくて、お兄ちゃんに会いに来たんです。
でも、お兄ちゃんだって頑張ってるし、私も頑張らなくちゃって分かりました。
だから今日は帰ります。みなさんによろしく。
さようなら。
優子


 何この、出来すぎた娘。
 見た目中学生ぐらいなのに、花畑に常駐しているっぽいのは気になりますが。
 2話、非常に面白かったです。
 1話で特警の司令部にまで入り込んでいた、賑やかし要員兼巻き込まれ役兼視聴者目線マスコット的存在であるだろう所の小学生男子に、 お姉さんを正木本部長と絡めつつ物語に繋げる事でしっかりと背景を与え、更にエピソードとしては、 香川兄妹と対比させてそれぞれの劇中のポジションを明確に。
 妹をエレベーターから救出するレスキューアクションと、爆弾魔の確保というバトルアクションを、二面で並行展開する、 という構成も盛り上がりました。
 お姉さんが隠密同心となった事で、今回いきなり女刑事が役に立ちませんでしたが、この辺りは巧く使い分けされるものだと期待しています。 まあ一応、今回も少年の相手でちゃんと役割を与えており、画面に居て違和感ない様には配慮されていたり。 ファイヤーにえげつない言葉をかけられて落ち込んだ少年に声をかけるシーンがあったので、本当はあの後に、 少年を説得するシーンがあったけど尺の都合でカット、とかあったのかも。
 ラジコン爆弾魔の犯人役は非常に好演。
 悪の組織や統一された背景の怪人が存在せず、人間の欲望から起こる犯罪に立ち向かう、という、 言うなれば社会派路線ですが、この路線でどこまで話を転がせるのか、この面白さが持続してくれる事に期待。

◆第3話「友情に乾杯!」◆ (監督:小笠原猛 脚本:宮下隼一)
 とある研究所から、新開発のワクチンと、その成分の元となった猛毒を持つ稀少なヘビが盗まれる。
 産業スパイ・ヘンリー野口の手下として盗みを働いた、前科3犯の鶴田と前科2犯の亀田、通称・鶴亀ブラザーズだったが、 逃走中に毒ヘビを逃してしまい、それを知った警察とヘンリー野口達が共に毒ヘビの行方を追う事となる。
 今回、女刑事は竜馬と一緒に研究所へ赴き、その間に隠密同心のお姉さんが泥棒の足取りを追う、という併用展開。 女刑事がヘビについて超説明台詞で解説している内に、お姉さんがヘビを入れていたと思われる箱が割れて捨てられているのを発見し、 ヘビが逃げたらしい事を伝える、という分業体制。
 空き地の工事現場で友人テツオがその毒ヘビに噛まれてしまい、特警本部へ直電する良太少年だが、 そこを鶴亀ブラザーズに捕まってしまう。やってきたヘンリー野口はヘビの毒を取り出して利用しようと、 噛まれたテツオを病院と偽ってアジトへ連れていこうと車に運び、 それを怪しんだ良太少年は、始末されそうになって、ドラム缶に詰められる。

 更に上から土

 ショベルカーで容赦なく土

 駆けつけた竜馬達によって救出されるものの、なかなかのトラウマ体験です。
 しかしお姉さんは竜馬ばかりか、女刑事とも一緒に行動しており、前回「敵を欺くにはまず味方から」と仰っていた本部長ですが、 いったい誰を欺いているのか。
 捕まえた鶴亀ブラザーズからヘンリー野口のアジトの場所を聞き出し、バイクル・ウォルターと共に向かう竜馬だったが、 アジトには監視カメラどころか、ミサイルやビームまで付いていた
 ヘンリー野口の「まとめてブリキにしてやる」は名台詞(笑)
 慌ててパトカーへ戻って「着化」する竜馬は何とかアジトの防衛網を突破し、テツオ少年を保護。途中でアジトの中が炎に包まれると、 少年ともども捕まえたヘンリー野口にもバックパックから酸素吸入。悪人だって助けるさ、どんな生命もおなじまぶしさ。
 気合いが入りまくっていた1・2話に比べるとだいぶ落ち着きましたが、ギリギリ及第点か。宮下脚本が毎回このぐらいの出来だと、 期待度が低くなってしまいますが。
 ウインスペクターの場合、怪人と戦う「バトル」がメインなのではなく、その回の物語に合わせた「レスキューアクション」がメインとなる為、 そこにドラマを乗せる必要が出てくるというのが、長所であり短所。
 極端な話、「バトル」は敵が強くて憎たらしければ成立しますが、ウインスペクターの場合は共通した敵/悪役、 同等の戦闘能力を持った怪人、というのが存在するわけではないので、物語と繋げないと「レスキューアクション」が見せ場として成立しない。
 勿論、絵の迫力だけで持っていく事も演出次第では出来ますが、作品として志向しているのは、 それにドラマを乗せるという一段上でしょうし、その点において今回は、後半のバトルがただドタバタしていただけなのが残念でした。
 あと、全体的にやたらな説明台詞が多かったのは何とかならなかったのか(^^;
 序盤なので話をわかりやすくという配慮だったのかもしれませんが、対象年齢を考慮した上でも、そこまでやらなくても、といった感じでした。

◆第4話「命を運ぶドロボウ」◆ (監督:小笠原猛 脚本:宮下隼一)
 逃亡中の宝石泥棒が小学生の女の子を人質にし、工事中のビルの屋上に逃げ込む。 警官隊が手出しを出来ない状況へウインスペクター部隊が空から奇襲。泥棒の気が逸れた所で警官隊も屋上へ辿り着くが、 パニックを起こした犯人は強引に逃亡しようとし、混乱の中、人質の女の子がビルから転落、全身打撲で意識不明の重体となってしまう。
 緊急手術が行われたが、少女が特殊なアレルギー体質だった為、肝臓の移植手術を行う事ができない。彼女は養女であり、 本当の肉親は養子となる前に預けられていた施設にいた兄だけ。しかし10歳年上の兄はなんと、今では指名手配中のハイテク金庫泥棒だった!
 少女を助ける為の手術タイムリミットはあと2時間。いったいどうやって指名手配で潜伏中の男を捜し出すのか……と思い悩んでいた時、 とうせい銀行の金庫に何者かが侵入、メインコンピュータからの非常信号をマドックスがキャッチする。
 それによると、銀行のメインコンピューターが外部からアクセスを受けた際に何らかの回路がショート、 データ保持のためのセキュリティが働き、このままでは自爆装置が作動して金庫室が爆発するという。
 とうせい銀行さんは、表沙汰にできない金の動きをそんなに抱えているのか。
 データはともかく、このままでは、金庫室に潜入した男が爆破に巻き込まれてしまう。 マドックスに防犯カメラの映像をチェックさせると、そこに映っていたのはなんと、問題の兄だった!
 金庫室に閉じこめられた男を助け出す為、ウインスペクター出動! 地下から金庫室へとアプローチする。
 前回、クレーン車を撃破したウォルターの飛行ユニットは、電動ノコギリのようにもつかえる事が判明。 金庫室の床をくりぬいた一人と二体は内部へ入る事に成功する。
 金庫室へ飛び上がる時、なぜか竜馬も、ジェット噴射みたいな垂直ジャンプ(笑)
 竜馬から妹の命を救う為に病院へ、と説得を受ける兄だったが、「妹とは縁は切った」と逃げ出す。
 そこへ襲いくる、レーザー攻撃。
 ……銀行の
 ハイテク金庫強盗(この兄の事なので因果応報ではある)が頻発しているので、 独自のセキュリティを導入・強化したという銀行側の説明は一応入るのですが、

 責任者出てこい。

 或いは外部委託で、鮫島とか時村とかいう苗字の人に頼んでしまったのか。
 この銀行のパンフにはきっと、
当行からのお約束。
お預かりした顧客データは、どんな事をしても、お守りします。
万が一の場合は、金庫室ごと爆破。
あらゆるメモリーの欠片すら残らない、完璧な防犯対策です。
また、銀行内部にはレーザービーム兵器を実装。
もし侵入者があっても、確実に焼き殺します。
万全のセキュリティ、安心の運用、大切な預金は、とうせい銀行へ。
 とか、書いてあるに違いありません。
 そんなレーザー攻撃を、気合いで突破する犯人
 竜馬も後を追うが、犯人をかばって左腕を負傷する。「どうしてそこまで」という犯人に、
 「俺が身代わりになってでも、おまえを妹の所へ連れていくぞ!」
 と力強く告げ、兄妹の想いを語る竜馬さん、顔は微妙にちんぴら風だけど格好いい。
 竜馬の気迫に押される形で確保した犯人を連れ、金庫室へ戻る竜馬。だが、銀行のセキュリティシステムは確実に進行していた。
 「爆発まであと3分です」
 オカシイ、オカシイよこの銀行
 自爆装置の作動を食い止める為、犯人の男へ自分で病院へ行くように促し、自らはファイヤーへと「着化」する竜馬。
 「このまま逃げるかもしれないぜ」という男に
 「俺は信じる。同じ妹を持つお前を」
 で済ましていいかは結構微妙ですが、今回は竜馬さん格好いい話という事で大目に。
 それにしても、少し傷を負っただけで着化のタイムリミットが大幅に短縮されるあのスーツはどうなのか。改良の余地が、というより、 割と実験装備っぽいのですが。
 …………竜馬の階級がやたらに高いのは、本部長と「死して屍拾うもの無し」的な契約でもしているからか。
 ファイヤー、バイクル、ウォルター、の活躍により、自爆装置の作動寸前に銀行のコンピュータの停止に成功。犯人の男も、 自分を信じてくれた竜馬の思いに応えて病院へと姿を見せ、少女の手術も無事に成功するのであった。
 ラスト、逮捕前に妹と面会した男の姿を見ながら、六角刑事、男泣き。1話の頃には本部長に突っかかっている感じだったのが、 3・4話では竜馬相手に一歩引いている感じの対応だったり、まだキャラが固まっていない感じ全開ではありますが、 割と人情派路線になるのかしら。竜馬に敬語なのは、階級の差でしょうが(警視正は警部の二つ上)。
 3話の出来から心配していた宮下脚本ですが、今回は「兄妹」というキーワードで主役を立てつつ巧く物語の軸と絡め、なかなかの出来。 これぐらいの水準を保ってくれると、見る方としては嬉しい。
 先週の配信分では特に気にならなかったのでどう使っていたか覚えていないのですが、アイキャッチの入れ方が格好いいので、 演出的には続けて欲しい。

◆第5話「襲う!巨大怪鳥」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:高久進)
 見所は、バイクルとウォルター、鳥に負ける。
 謎の巨大鳥に、人が襲われる事件が発生。襲われたのは、バイオ関係の会社で成功した若手の実業家二人で、二人とも、 1億円の脅迫を受けていた事が判明する。事件を追う特警は、 バイオテクノロジーによる人体改造論を発表して学会を除名された生物学者・権藤が、その陰に居る事を突き止め、権藤の屋敷を訪れる……。
 喫茶店で朝食を摂っている竜馬の元へ事件発生の電話がかかってきたり、目撃者から情報を集めたり、 本部で白衣くんも交えて事件について話し合ったり、と細かい段取りを踏んだ上で、黒幕らしき男の屋敷に潜入、とかなり意識して刑事ドラマ風のAパート。
 屋敷に入ったら、まず中に声かけろよ、とは思いましたが(笑)
 何故かこっそり侵入する竜馬と女刑事の二人は、権藤が操る問題の鳥に襲われるが、何とか事なきを得て権藤を逮捕する。 混乱の中で外へ逃げていった巨大鳥は、ある親子から2年前に権藤が買い取り、 バイオテクノロジーによって強化処理したモルモットなどを餌にする事で作り上げたスーパー怪鳥であった! 権藤はその鳥により、 自分を裏切った元助手の二人を襲わせていたのである。
 なおスーパー怪鳥は、大きいといえば大きいのですが、「巨大怪鳥」という程でもありません。鷲の二回りぐらい大きい感じ……?  まあ、日常レベルでは充分に大きいですし、襲ってきたら人間には脅威ですが、特撮標準的には少々パッとしない(笑) この辺りが、 今作の一つの指針というか特徴ではあるのでしょう。巨大な着ぐるみ、というわけではないので、それなりに本物らしく、 しかし動くようにもしなくてはいけない、というのが難しかったようで、造形的には少し厳しい出来でしたが。
 権藤の屋敷を逃げた鳥は、元いた巣に帰ったのでは、と推測した特警は、かつて鳥を拾って育てていた少年(小山弟の友人) の協力を得てその鳥を拾ったという山岳地帯へと向かう。本部長から「場合によっては、射殺もやむをえん」と指示を受けていた竜馬達だが、 少年の「まさか、殺さないよね」という言葉に、一瞬動揺、結果、鳥は殺さないと約束する。
 権藤博士の取り調べシーンまで出てきたAパートから、Bパートはアクション編。巣に戻った怪鳥を追う特警、 かつて自分が育てた鳥を思いやる少年、が錯綜し、巣を守ろうと攻撃してきた鳥に襲われ、次々と敗れるバイクルとウォルター。
 崖上で少年が鳥に襲われそうだ、と崖を登ろうとする着化したファイヤーとバイクルに、上から落石で攻撃する鳥。
 一方、崖上では鳥と少年の間に友情が戻っていた。
 そんな事はつゆ知らず、懸命にクライミングするファイヤーだが、更なる落木攻撃でバイクルが落下(笑)  地上の女刑事・ウォルター・バイクルに追撃をかけにいく鳥。その間に少年を無事に崖上から救出したファイヤーは地上へ降り立ち、ショック弾で鳥を気絶させると、 目を醒ました鳥は空へと飛び立っていくのであった。
 ……そもそも少年が自分で崖上に行った筈なので、少年の足で上り下りできるルートがある筈であり、 一生懸命クライミングする必要がないというのが、シナリオ上、最大の問題(^^;
 ファイヤー達は少年が鳥に襲われそうと思ったので急いで登ろうとしたのでしょうが、その辺りが演出的にどうも伝わりにくい為、 微妙に間抜けな感じになってしまっています。崖上で少年と鳥が友情を取り戻したのは聞くまでわからないから仕方ないとはいえ、 落木を食らって倒れるバイクルなどが、非常に哀れ。
 最後、攻撃を止めない鳥をやむなくファイヤーが射殺……? ――実はショック弾でした。というのも演出的に今ひとつうまく行かず、 盛り上がりませんでした。既にファイヤーは、鳥が少年に育てられた記憶を取り戻したという話を(あくまで少年の主張とはいえ) 聞いているわけで、ファイヤーがもう少し追い詰められてくれないと、ぎりぎりの選択を迫られた緊迫感、というものが出ません。 明らかに、射殺したわけないよね、という絵と展開になってしまい、脚本・演出ともに、やや滑りました。
 それにしても、飛び立っていく鳥を見ながら、
 「あの鳥は昔の事を思い出したんだ。だから二度と人間は襲わない。僕はそう信じる」
 警察として、本当にそれでいいのか
 Aパートの博士の尋問シーンで、「おまえのせいで、あの鳥ははぐれ鳥になってしまった!」と、鳥の為に怒るなど、 竜馬さんは熱くて格好いいのですが、

 俺が信じるからOKみたいな傾向があって危ない。

 この辺りは刑事ドラマの人情もののイメージなのでしょうが、多分に結果オーライ的。
 最後に、「ウィンスペクター本部には、それ以来、巨大な鳥が人間を襲ったという報告はない」、 とナレーションで締めれば許されるというのは、あまり良くない。
 その内、竜馬のそういった人格面の背景も、描かれるエピソードがあるかもしれませんが。
 そんな竜馬は、権藤博士の屋敷の調査シーンで、逃げる博士を追いかけた際、 ナチュラルに2階の窓から飛び降りたような気がして、前回の垂直気味ジャンプといい、 微妙にどこか改造されているような気がして仕方がありません(笑) まあ、2階ぐらいなら、訓練を積んでいれば飛び降りられますが。
 そもそも、階段の下で女刑事を助けたのに、窓の外を見たら見下ろし視点で博士が逃げていく所、 という映像がおかしかった気がするので、カメラ位置間違えただけで、竜馬は1階に居たような気もするのですが。
 あと、女刑事とは、「竜馬さん」「純子さん」と、若干よそよそしい事が発覚。
 アイキャッチは今回から、ウィンスペクター揃い踏みカットが入りましたが、前回までの本編映像に被る方が格好良かったので、 出来れば戻してほしい。

◆第6話「子供に戻った両親」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:扇澤延男)
 良太の友人・中島が、両親が急におかしくなったと喫茶店に駆け込んでくる。食事で喫茶店に居合わせた竜馬(竜馬は3食この店なのか?) と小山姉弟が駆けつけると、そこに見たのは路上でハンディカラオケで熱唱(wink?)する中島母と、四股を踏む中島父だった。 母はアイドル歌手になる、父は相撲取りになる、と言っており、中島少年の事もすっかり忘れてしまっている。そう、二人とも、 まるで子供に戻ってしまったかのように――。
 話の都合と言ってしまえばそれまでですが、良太少年は小柄な割には小学生コミュニティの間で顔が利いています…… ガキ大将的な描かれ方まではいっていないので、少年そのものというよりは、年上のお姉さん効果か。
 本部長の指示を受け、中島家を調べた竜馬と女刑事は、「ハッピー心理診療所」のチラシを見つける。 両親がその日の朝にそこへ行ったと聞いた二人は診療所に向かうが、所長の日留川一郎は二人が訪れた事を否定。しかし、 所内で中島母がつけていたイヤリングの片方を拾った竜馬は、日留川が何かを隠していると、彼がかつて在籍していた大学へ向かうのだった。
 女刑事が気付かなかったイヤリングを目ざとく見つけ、更にそれが中島母がつけていたものだと気付くなど、 竜馬がさらっと捜査官としての能力の冴えを見せます。ここは、女性であるという点を含め、女刑事の活躍でも良かった気はしますが。
 同僚にして旧友・田辺によると、大学において「現代人のストレスを解消する研究」をしていた日留川は、 特殊音波によって大人の心を子供に戻す事で、ストレスを根本的に取り去るという装置を開発しようとしていた。
 体はオトナ、心はコドモ、迷探偵コ(以下検閲)
 大きな子供を作り出すその装置は、人を操り人形にする機械だ……と研究の危険性を友人に指摘され大学を去った日留川は、 行く先々の研究室でも認められず、失意の内に姿をくらます。
 だがその彼が、研究を完成させて帰ってきたのだ!
 一方その頃、正木の指示で日留川の診療所を探っていたお姉さんは、日留川によって無理矢理、子供の心に戻されそうになっていた。 更に「近くのガソリンスタンドに行って火をつけるんだ。綺麗な綺麗な花火で愚かな社会をパニックにしておやり」という暗示を受ける。
 すっかり心を歪ませた日留川は、自分を認めなかった社会に復讐をしようと、自らの理想の産物である装置を躊躇いなく悪事に使っていたが、 間一髪、駆けつけた竜馬と女刑事によって小山姉は救い出される。
 しかし竜馬さん、デリケートそうな機械をいきなり撃たないでください
 女刑事が立ち回りで日留川を捕まえ、ちょとアクションでも活躍。
 逮捕した日留川に中島親を治すように詰め寄る竜馬だが、日留川のネジの外れたような表情には、奇妙な笑みが浮かんでいた。
 「やつらはもう、手遅れだよ……」
 ……それはもしかして、竜馬さんが装置を破壊したからですか?!
 その頃、童心にかえって好き勝手に遊んでいた中島両親が、何かに気付いたように身を起こしていた。
 「もうすぐ3時だ。お父さんとの約束」
 「花火をあげる時間よ」
 日留川は既に、心を子供に戻した6人の男女に、「花火を成功させたら夢をかなえてあげる」という暗示を擦り込んでいたのだ!
 ここはわざと軽い音楽を使って間の抜けた感じを作りながら、しかし内容は恐ろしい、という演出が効いています。
 日留川から得た情報で品川の化学工場に向かう特警。この時、特警だけではなく一般警察のパトカーも出動するのが、 リアリティが出ていていいです。出来れば継続してほしい演出ですが、こればっかりは予算の問題が出るからなぁ(^^;
 駆けつけた警察は間に合わず、工場大爆発で、ここからはレスキューアクション。
 化学工場の大火災(外)は、実際の消火活動の映像とCGを交えて誤魔化しましたが、 ファイヤーが6人のオトナ子供を救出に向かう工場内部のシーンでは、火薬の大盤振る舞い。
 よく考えると、毎度の戦闘シーンがあるわけでなく、5話はvs鳥で大破壊をしたわけでもないので、 火薬に余裕があったのでしょうか? 実際の詳しい制作態勢はわかりませんが、 監督ローテごとに火薬の割り当てが決まっていたりするとすれば(実際には脚本との絡みがあるのでもうちょっと広い枠組みだと思いますが)、 5話の分もまとめて投入した感じ。
 シチュエーション的には一歩間違えると微妙な盛り上がりになりかねない所を、 火薬の多さで走り抜けました。
 ダメージを追って「着化」タイムリミットが迫りながらも、救助者を捜して爆発炎上する工場を駆け抜ける ファイヤーがとにかく格好いい。
 基本的にフィクションにおける「救命」というのは燃え要素を含んでいるわけですが、 それを特撮ヒーローものと見事に融合させて成立させた企画の勝利。
 タイムリミット寸前、6人を救助して無事に工場から脱出するファイヤー。バイクルとウォルターによって火災も鎮火され、 ウインスペクターと警察消防の活躍により、被害は最小限に抑えられた。
 竜馬が日留川に怒りの言葉を投げ、後は大人達が元に戻って大団円かと思ったらそこへ姿を見せる、日留川のかつての同僚にして旧友・田辺。


田辺「すっかり顔が変わったな……5年前、殴り飛ばしてでもおまえを研究所に引き留めるべきだった」
日留川「へへっ、俺はな、完成させたぞ、ストレスを取り除く画期的な装置をな」
田辺「まだわからんのか、いい加減に目を覚ませ!」
(田辺、日留川を殴り飛ばす)
日留川「はっは……はっはへへへへ、ひーっひっひひひ…………」
(地面に倒れるが笑い続ける日留川)
正木「5年の間に、日留川の心が復讐へと歪んでしまったのは、現代社会そのものに問題があるのかもしれんな」
竜馬「彼も、被害者なのかもしれませんね……」


 会話そのものは非常にベタなのですが、ファイアーの正義の味方の正論説教で終わらせる事なく、 単なる情報提供キャラかと思わせた大学時代の同僚が再び出てくる、というこの展開は実に良かったです。消えきっていない友情、 みたいなものを視聴者に感じさせて人間性を出しつつ、良心ある科学者のポジションを取らせる事で劇中世界のバランスも取る。 更に「友人の不始末は私が」と治療して大団円へとシナリオの中でしっかり繋げる。
 この、社会派路線へのこだわりは素晴らしい。
 その上で、特撮ならではの派手な救命アクションをしっかり入れて、ヒーロー物も成立させる。
 実に意欲作
 そして意欲倒れに陥らないで、しっかりとここまで作り込んできました。渾身のパイロット版(1・2話)は別格にしても、 6話までで4人の脚本家が参加して、この設定・世界観で出来るエピソード、のパターンを色々と試す形で広げつつ、 この水準なら滑り出しは実に好調。……まあ、ここからグダグダになる作品は数多いので、油断は出来ませんが。 しかしここまでの出来と、作品世界の面白さ、という点においては、非常に素晴らしいです『ウインスペクター』。
 作品数が減って冒険しにくい90年代に、特撮ヒーローもの+社会派路線&刑事ドラマ&レスキューもの、をやってのけたのが、お見事。
 翌年には戦隊シリーズで『鳥人戦隊ジェットマン』が始まりますので、戦隊にしろメタルヒーローにしろ、この時期、 何かしら現状を打破しよう、という動きがあったのかとは思いますが、後は本当に、うまく転がってほしい、どう転がっていくか、楽しみ。
 ところで基本的には刑事ドラマを意識しているのでしょうが、1話完結でバリエーション豊富な犯罪が相手、というのは『怪奇大作戦』とか、 円谷系の旧作のイメージも参考にしているのかなぁ。少しこう、東映+円谷のハイブリッドぽい香りがあって、面白い。
 次回予告からあまり期待していなかったのですが、なかなか秀逸なエピソードでした。
 1話もそうだけど、サブタイトルが良くない気がする……(笑)
 ああ後、一つだけ大きく気になる所があるのですけれど、ファイヤーのスーツそのものは縛りが厳しいのに、 どうしてバックパックユニットは亜空間から出現するのか(笑) まあ、 ファイヤーのスーツもパトカーの中でどこからともなく出てきているので、バックパックユニット程度の大きさなら、 ファイヤーのスーツそのものからアクセスして転送できるのかもしれませんが……そう考えると万能性という点において物凄く高性能なので、 着用者に負荷が大きいのもやむなしか。
 別にトンデモ設定で構わないので、今後あれについて一言説明があると、より嬉しい。

→〔まとめ2へ続く〕

(2012年6月30日)
(2019年7月21日 改訂)

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