『特警ウインスペクター』主な登場人物紹介
(※内容には、筆者の偏見と妄想を含みます)
◇香川竜馬 (山下優)
 特警ウインスペクター隊長。階級は警視正。罪を憎んで人を憎まず、助けを求める人々は勿論、例えどんな犯罪者の命でもギリギリ まで救おうとする熱血漢。全国の警官を対象として行われた試験で適性を認められてクラステクターの着装者に選抜され、専用パトカーで 「着化」する事で、ファイヤーとなる。クラステクターを5分装着できるのは、日本中の警察関係者で彼一人だが、その立場に奢る事なく、 装着時間の延長の為に日々訓練を繰り返す努力家でもある。
 体力・精神力のみならず、格闘技術、射撃技術、運転技術、洞察力、判断力、の全てに優れ、覚悟と不屈の闘志も兼ね備えた上に地位も 名誉も持ち合わせる完璧超人。人を愛し自然を愛し、気さくで傲慢な所もない……が時々、ナチュラルな上から慈しみ目線が無自覚に こぼれている事があるのが玉に瑕。エリートだから仕方ない。
 唯一の弱点といえば、主人公にしては、モテ描写が少ない事ぐらいか。
 離れて暮らす妹を大事にしている。
┗<ファイヤー>
 香川竜馬が「着化」してクラステクターを身に纏った姿。救命活動や凶悪な犯罪者との戦闘など、多用な局面に単独で対応する運用 をコンセプトにしており、極めて高性能。ただし装備者の心身への負担が大きい為、常人には装着する事もできない。 全警察関係者の中でも、5分(プラスアルファ)の装着に耐えられるのは香川竜馬ただ一人であり、正式配備に 色々と疑問を感じる明らかな実験装備
 基本装備は、光線銃パルスガンと、破砕用装備マックスキャリバー(戦闘に用いる際には射撃武器としても使用可)、消化剤や酸素 吸入器を接続可能なマルチパック。右腕にオプションを取り付ける事で、ワイヤーを張るなど、各種の追加装備を使用可能。装甲は至近 距離での高性能爆弾の爆発にも耐えうるが、あくまで人間が着るスーツの為か、耐久力ではバイクルやウォルターの方が高いとおぼしい。 また、エネルギーを大きく消費する事で《高速移動能力》を発動し瞬間的に加速する事が出来るが、切り札中の切り札である。着用者 の心臓への負担を抑える為、通常使用時はエネルギーの一部をオミットされているなど、設計思想の端々に狂気が窺える。

◇バイクル (CV:篠田薫)
 ウインスペクターのロボット刑事。胸部の車輪で地上を高速走行できる他、超嗅覚を持つ。怪しい名古屋弁を操り、人工知能の 性格は、人情派。ウォルターに比べフレキシブルな判断力を持つが、反面、抜けた所もあり、特警メンバーの中でコメディリリーフの 役回り。武器は二本のロッド型のバイスピアーで、後に専用バイクに搭乗するようになる。救命活動時には、ファイヤーのと同規格の マルチバックを装備、使用可能。主な仕事は、弾除け。

◇ウォルター (CV:平井誠一)
 ウインスペクターのロボット刑事。バックパックにディスライダーを装着する事で、人間数人を抱えて飛行可能。またディスライダー は武器としても使用可能で、翼部分が刃となってコンクリートの壁ぐらいは切断する。人工知能の性格は理性的で、バイクルに比べて 様々な面でしっかりしているが、その分、融通は利かない。ウインスペクターの中では、一番モテる。救命活動時には、ファイヤーと 同規格のマルチパックを装備、使用可能。主な仕事は、弾除けと索敵。

◇藤野純子 (中西真美)
 ウインスペクターの紅一点。階級は不明。オリンピック級の射撃の腕を持ち、ウインスペクターのメンバーとして選抜される。 だが、《武器狙撃》がウインスペクターの基本技能であった為に、射撃能力で目立つ事はほとんど無い。とはいえ射撃以外の能力も それなりに優れ、格闘能力も高い。しかし間近に、射撃・格闘・捜査、全ての能力に優れる香川竜馬が居る為、非情に目立たない。優秀 ではあるが、それ故に地味で不憫な女刑事。

◇正木俊介 (宮内洋)
 ウインスペクターを指揮する特警本部長。階級は不明。もともとは捜査一課の刑事だったが、亡き同僚の思いを継ぐ形で、 “より凶悪化する犯罪から人々を守る為に、捜査活動と救急活動を一緒に行う新しい部署”として、特警ウインスペクターを警視庁 内部に設立。捜査能力よりも政治能力に長けている節があり、寝業と裏取引が得意技(としか思えない)。犯人に対する説得スキルは0で、 よく電話を取りたがるが、会話を長引かせる事さえ出来ない。
 好きなアクションは、電話の子機の受信アンテナを力強く伸ばす事。
 各地に隠密同心の卵を育成している疑惑あり。

◇小山久子 (小栗さちこ)
 警視庁近くの喫茶店「CHACO」の店主にしてその正体は、正木俊介子飼いの隠密同心。殉職した父は正木の親友だった刑事で、 その縁もあって特警の秘密捜査官となる。正木は「敵を欺くにはまず味方から」と言っているが、いったい誰を欺いているのかは謎。 基本的に民間人の筈なのだが、《武器狙撃》スキルを有しており、正木のコネでこっそり練習していたのか、或いは天才的射撃センスの 持ち主。
 歳の離れた弟と二人暮らしで、弟には尊敬する父のような強い男になってほしいと思っている。割とモテるが、生活力の無い男には 興味が無さそう。隠密同心の仕事でしばしば突発的に休業にする店が成り立っているのかは不明。

◇小山良太 (山本亮)
 小山久子の弟。小学生。喫茶店「CHACO」の配達で、警視庁にときどき出入りしている。やんちゃで時に憎まれ口を叩くが、 姉思い。初期はしばしば事件の導入役となった。

◇香川優子 (星川揺)
 主人公・香川竜馬の妹で千葉在住。人を自然を愛し、労りの心を持つ極めてよく出来た妹。千葉のある場所で、 化学工場の廃液流出により汚染された土壌を回復し、花畑を取り戻そうと、日夜研究と実験を続けている。見た目中学生くらいだが、 兄と離れて暮らしている理由など、色々と謎が多い(親戚に引き取られているのかもしれませんが)。
 当初は物語のキーキャラクターかと思われたが…………絶望的なまでに出番が少ない。

◇マドックス (CV:岸野一彦)
 ウインスペクターの誇る高性能コンピューターであり、警視庁の全てのコンピューターも管理している存在。ウインスペクター及び 警察のシステムの要。様々な犯罪者のデータや分析した情報を提供する。

◇デミタス (CV:二又一成)
 野々山の作成した、特警のサポートメカ。アルミ缶大の大きさであり、名称は小型のコーヒーカップを意味する「デミタス」から 来ているものと思われる。
 ボディは小さいがかなり高性能のAIを積んでいるらしく、会話が可能な他、盗聴・透視機能を持つ。更にボディ下部から磁力を 操作(?)し、バイクルの肩などに吸着する他、小ジャンプによる自力移動も可能。当初はバイクルの相棒的に登場したが、徐々に 存在意義と存在価値と存在位置が曖昧になっていき、久子のサポートをしたり、密偵の真似事をしたりと、フレキシブルに使われる ようになったが、重要なエピソードほど、その存在感は空気に近くなる。税金と科学力と声優の無駄遣い。

◇野々山真一 (大林勝)
 ウインスペクターのメカニック担当。おそらく警視庁電子工学研究所からの出向だと思われるが、階級は不明。バイクルと ウォルターの整備を担当する他、デミタスやウインスコードを開発し、エンジニアとしては有能とおぼしい。特に性格面の描写は無い が、時々、ウォルターらとチェスをしている事がある。

◇六角虎五郎 (佐藤信一)
 年下に見える竜馬に徹底的に敬語で接する事で、TVの前のちびっこ達に“階級社会”というものをまざまざと見せつける警視庁の 刑事。階級は警部。特筆するような能力は描かれず、コメディリリーフ寄り。凶悪犯と対峙する現場の指揮を執っていたり、難事件を特警 に持ち込んできたりするが、出番はまちまち。一般警察と特警の橋渡しをする事で、世界観のリアリティと拡がりを補強する役目であるが、 中盤のエピソードでやらかしてしまい、むしろリアリティを激しく崩壊させる事となった(笑)

戻る