■『超人機メタルダー』感想まとめ5■


“夢を果たすまで 一歩もしりぞくな
負けたと思うまで 人間は負けない”


 ブログ「ものかきの繰り言」の方に連載していた 『超人機メタルダー』感想の、まとめ5(33〜39話)です。文体の統一や、誤字脱字の修正など、若干の改稿をしています。

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〔まとめ1〕 ・ 〔まとめ2〕  ・ 〔まとめ3〕 ・ 〔まとめ4〕 ・ 〔総括〕


◆第33話「大包囲網 熱き友情の脱出」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:高久進)
 ゴーストバンクへかちこみをかけるトップガンダー、ゴッドネロスの額を撃ち抜く! …………夢でした。
 前も同じ事をしましたよ!
 ヒットマン人生に疲れてきたらしいトップガンダー、昼寝場所の近くで爆音を聞いて近づいてみると、そこはネロス帝国の演習場 だった。予告だと「迷子になって入ってしまった」みたいな酷い扱いだったのですが、さすがにそこまで間抜けではありませんでした。 演習場にメタルダーによってずんばらりんされた筈の戦闘員達の姿を見たトップガンダーはそれをメタルダーに知らせようとするが、 機甲軍団に見つかってしまう。
 再生怪人軍団の、チューボ、ガラドー、ジャムネ、ジャースに追撃を受けながらも、ガラドー、ジャムネ、ジャースを次々と撃破する トップガンダーであったが衆寡敵せず、囲まれた所を草むらからクロスランダーに狙撃を受け、囚われの身に。捕らえたトップガンダー でメタルダーをおびき寄せようとするゴッドネロス、そしてメタルダーの元には、スプリンガーがその情報を持って駆けつける。
 流星「トップガンダーは僕の親友だ。見殺しにはできない」
 八荒「おい、流星。ネロスはおまえのその気持ちを読んでいる。罠をはって待ちかまえているぜ」
 流星「わかっている。だが、僕がトップガンダーのような危険な目にあっても君は助けに来てくれないのか?」
 八荒「それとこれとは、話が別だ」
 流星「八荒、僕は行くよ」
 ここ数話でようやく固まりましたが、八荒が冷静に無茶を止めて流星がそれを振り切るという構図は、八荒の発言によって流星の ヒーロー的行為が補強される形となり、八荒の使い手が出ました。
 ……どちらかといえば無茶する側だった八荒はキャラクター的にますますよくわからなくなってしましましたが(^^;
 ここの会話などはそういった構図を抑えつつ二人の友情を強調し、流星の人間的成長(感情表現)までを描く、と非常に良かったので、 もう少し早く、こういう構図を綺麗に成立させてくれれば、八荒の存在意義もかなり出たのですが。
 トップガンダーの処刑場にたどり着いた流星が、後から追いかけてきた八荒をあっさり受け入れるという所も男臭い友情の描写として はいいシーン……八荒、役には立たないけど。
 と思ったら、何やら背中のナップザックから取りだした八荒、仕掛け花火で待ち伏せしていた部隊を引きつけるという、思わぬ活躍。 その隙をついてサイドファントムで突撃するメタルダーだが、助け出したトップガンダーは囮の偽物だった! 重い損傷を受けた本物を 連れてやってきたクロスランダーと挟まれて危機に陥るメタルダーだったが、満身創痍のトップガンダーがクロスランダーの隙をついて 戒めを脱して偽物を倒すと、銃撃からメタルダーをかばって倒れる。
 メタルダー、怒りのレーザーアームの直撃で、クロスランダー、爆死。
 今回のエピソードでねちねちトップガンダーをいたぶるなど、ある程度の因縁を持った性格の悪いキャラとして、最終的になかなか おいしいキャラに成長しました。引っ張った末にざっくり殺されてしまうメンバーが多いネロス帝国の軍団員の中では、なかなかいい 死に様だったかと思います。そしてこっそり、再生チューボだけ、生き残った。
 「俺はおまえと知り合えて幸せだった。もう、思い残す事は、なにもない」
 「何を言う。僕たちは友達だ。死ぬも生きるも一緒なんだ」
 流星さん多分、『三国志演義』とか読んで、友情の定義について脳内で色々と混ざっている。
 瀕死のトップガンダーを基地へ運び込んだ流星は、全身全霊をもって数日に渡る修理を行い…………無事、復活。
 あ、あれー(笑)
 冒頭から自分でフラグを張りまくっていたトップガンダー、これ以上ないぐらいボロボロにされましたが、死の淵から生還。……まあ、 戦闘ロボット軍団なので、中枢メモリーさえ無事なら幾らでも復活可能説もあるのですけど(^^;
 ナレーション「剣流星は、最愛の友トップガンダーの無事を喜び、ゴッドネロスとの決戦が近いことを ひしひしと感じていた」
 今回は、今回は、八荒さん頑張ったのに………………!!
 流星が急に転がし台詞を連発しているのですが、流星のぽんこつさを逆用して、天然ジゴロキャラにする、という路線も あったかもなぁ、などと今更ながら思ってもみるのでありました。
 次回、重要そうな情報を軽い感じで娘に流してしまう舞さんの父が帰国。
 そしてメタルダーに迫るクールギン。
 ナレーション「そこに、意外な結果が待っていた」
 つ、ついに舞さんの正体が?!

◆第34話「千の顔を持つ帝王・ネロス」◆ (監督:伊藤寿浩 脚本:高久進)
 舞の父シンゴ、帰国していきなり娘と、男二人に出迎えられる。

 「怒る!」

 ……かと思いきや、意外に鷹揚に受け入れる舞パパ。
 (ちなみに八荒はスーツ姿)
 空港からの帰路、舞親子の乗ったハイヤーが突如、暴走。その運転手は、モンスター軍団員の変装だった! ……てあれ、ブライデイ?  機甲軍団も増援に現れ、帰国早々にお陀仏かと思われたシンゴだったが、メタルダーの救援が間に合う。シンゴが狙われた理由……それ は、舞の依頼で、アメリカで古賀博士の足跡を追っていた為だった。なぜかクールギンによりアメリカにスパイとして派遣されていた ブライデイがその動きを追い、シンゴを追跡していたのだ。
 以前にメタルダーにレーザーアームでずんばらりんされたブライデイですが、爆発ではなく溶けていたのは、死んだのではなく、 逃亡だった……?
 「君が、古賀博士が作った、超人機メタルダー?」
 自らの素性を明かした流星は、翌日、皆とともに古賀博士の墓へ。
 博士の墓が玉砕した森の中にまんま立てられているのは、流星っぽいといえば、流星っぽい。
 しかし父は、軽い気持ちで娘の頼みを聞いたら、大変な事に巻き込まれてしまいました。
 シンゴは流星に、アメリカの古賀博士の家で見つけた日記について語る。そこにたびたび出てくる、「村木國夫」という名前。 40数年前に古賀博士と共に超人機の開発に携わっていた日本軍の技術少佐であったが、終戦後、捕虜虐待の罪で逮捕され絞首刑になって いた……筈だった。だが古賀博士は「村木國夫は本当に死んでない」と書いており、それが事実なら、 彼こそが、ゴッドネロスなのかもしれない。
 この根拠というか発想の飛躍は謎なのですが、たぶん、ジャーナリスト的直感。
 村木の足跡を追う流星達の前に姿を現すクールギン。ビルの屋上での激しい戦いの末、メタルダーのレーザーアームがクールギンの 鎧を断ち割り、その下の仮面も切り裂き、二つの鉄仮面の下から現れたのは……桐原剛造!!

 ?!

 いやこれは、驚きました。
 まさかすぎた。
 「意外な結果」(予告ナレーションより)と言っても、『メタルダー』だしなー……と、甘く見ていました、すみません。
 素顔をさらけ出したクールギン/桐原会長は逃亡し、後を任されたブライデイをメタルダーはまたもレーザーアームでずんばらりん。 だが、倒したと思ったブライデイは蜘蛛の糸を受けて復活し、メタルダーはその蜘蛛を切り裂く事でブライデイを撃破。
 ブライデイの本体は背中の蜘蛛だった、という事で、復活の整合性もちゃんとつきました。
 再利用に関してはなんか物凄く、いい加減、敵の着ぐるみが足りなくなってきた気配がしますが(笑)
 前回の再生部隊といい、気前よく序盤に出してきた着ぐるみが、ここに来て計算が合わない上に新規投入も出来なくなってきたぽい(^^;
 次回、本当にあの人再登場。
 そして、クールギン・桐原剛造・ゴッドネロス、の関係や如何に?!
 いや今回は、やられました。
 それにしても、この期に及んで全く個性化されない機甲軍団長は、本当に悲惨だ(すみません、素で名前がわかりません)。

◆第35話「帝王・ネロスの正体は?」◆ (監督:伊藤寿浩 脚本:高久進)
 桐原剛造の顔をさらしてしまったクールギン、その正体は……ゴッドネロスの影武者だった!
 ゴッドネロスの正体=桐原剛造と同じ顔を持つ男、それこそがクールギンだったのだ。
 どうして影武者を仮面つけて最前線で戦わせているのかとか、別に桐原会長は敵組織に命を 狙われていないのでは?とか、色々と疑問はありますが、前回、まさかの大どんでん返し?! と驚いて楽しめたので良し。
 どう考えても影武者クールギンのお仕事はゴッドネロス様のマンガタイム中に会社の会議に出席している事っぽいですが。
 影武者としての大きな不覚に、「ひと思いに切腹を」とか、急にはっちゃけ出すクールギンを押しとどめたゴッドネロスは、その命を 賭けてメタルダーを倒すように命じる。
 一方、桐原剛造と村木國夫の関係について調査を進める舞パパは、会長に直接インタビューのアポを取る。会長室で鳴り響く、蓄音機が 素敵。会長役の俳優さんは実に格好よく、出番が少なかったのが惜しい。
 同じ頃、福祉事業のニュースで桐原剛造の顔を認識した流星は舞パパから情報を得ようとするが、すれ違い。更にモンスター軍団の 陽動に引っかかっている内に、舞パパはエレベーターで地下帝国へ連れ込まれ、ゴッドネロス様とご対面。そしてそこで遂に語られる、 ゴッドネロス=村木國夫の秘密!
 大戦中、古賀博士の助手をつとめていた村木は、博士に黙って独断で捕虜を超人機開発の為の生体実験に使用していたが、その事が 明るみに出て戦犯として裁かれる。記録では絞首刑になった筈の彼が生き残った理由、それは……
 「密かに関係者を買収し生き残った」

 地味だ……!

 リアルだけど、地味だ……!(笑)
 その後、アメリカに渡って世界最大の犯罪シンジケートの一員になった村木は、完全な整形手術により桐原剛造という別人となって帰国。 以後、着々と世界中の犯罪組織を傘下に収める事で自らの勢力を拡大すると、その莫大な資金力を背景に、現代科学の粋を集めた世界最大 の秘密組織を造り上げる――それこそが、帝王ゴッドネロスを頂点としたネロス帝国!
 あー……ゴッドネロス様って、物凄く真面目に秘密結社を作った人なんだなぁ。
 なんか、ここに来て、ゴッドネロス様への好感度が凄く上がってしまいました(笑)
 いや、物凄い悪い人なのは間違いないのですが、金も地盤も無い状態から(陸軍の資金とか横領して隠していた可能性はありますが) 一代で全世界規模の悪の秘密結社を築きあげるとか、

 男の夢の体現者

 ですよ、ゴッドネロス様。
 ある意味では、勇者(メタルダー)に倒される事で、ゴッドネロス様の男のドリームは完璧に完結するのかもしれない。と考えると、 ゴッドネロス様のこれまでの不可解な、本気のようでどこか手を抜いたメタルダー対策の裏に隠された真実が透けて見える……かも しれない。
 舞パパを捕らえたゴッドネロスは、舞パパを用いてメタルダーを倒す為の策を巡らす……えー、ネロス様、その人質パターンは毎度 失敗している事を、そろそろ認めてください。
 舞パパの行方を追う流星一行の前には、復活の広島弁。
 再改造されて立ちはだかるゲルドリングは砲台を出してから逃げ出すなど、さすがの冴えを見せるが、そこへ救援に現れる トップガンダー。メタルダーvsゲルドリング&バンコーラ、トップガンダーvsクロスランダーの部下として登場後、ちょこちょこと 出ていた二人。
 クロスランダーの部下二人は、トップガンダーに投げ飛ばされて死亡(笑)
 どうやら、山での修行の末、接近戦技を覚えた模様。
 ……そういえばこの前、「“殺しの美学”なんてもうどうでもいいし」って言っていたしなぁ。……こういう事だったのか。
 メタルダーもバンコーラをGキックで打ち破り、久々の内蔵抜きからレーザーアームのコンボで今度こそ広島弁を撃破。
 モンスター軍団、ここに壊滅。
 と、ナレーションで念を押される(笑)
 再改造ゲルドリングはなかなか頑張りましたが、いかんせん、前回の戦いで格付けが明確になりすぎていた上に、トップガンダー回で 文字通りの再生怪人ネタをやってしまった為、いまいち盛り上がりきらず。突然、腕が光ったトップガンダーの方がインパクトが(笑)
 後ここに来てメタルダーがやたらに強くなっている気がするのですが、当初の設定通り、感情回路のパワーアップにともなって、 戦闘回路がパワーアップしているという事なのでしょうか。いっさい描写されてはいませんが。
 今更ながらトップガンダーの解説により、ゴーストバンクは地底深くを絶えず移動している、という事が判明。あちらこちらにある 出入り口とか、意外と流星さんちの近くに出現したりとか、細かい謎は解けました。
 ナレーション「メタルダーは、舞の父を、果たして救い出す事ができるだろうか?」
 舞パパ、ここに来てまさかのヒロイン化!
 少なくとも今、確実に娘よりはヒロイン度が高い。
 舞さんはなぁ……OPとEDと前半の演出を見る限り、「人間と超人機の恋」という要素はもっと大きく盛り込みたかった気配は あるのですが、テコ入れの際に真っ先に削られた感。その分、“女の子っぽい描写”は増えたのですが、愛だの恋だのからは離れて しまいました。まあまだ数話あるので、急にクライマックスで盛り込むかもしれませんが。

◆第36話「大反撃! 戦闘ロボット軍団」◆ (監督:小笠原猛 脚本:高久進)
 ゴッドネロス様、目から催眠光線を出す。

 凄いぞ整形手術

 基本、椅子に座って指示を出したり改造実験しているだけというのもありますが、実はゴッドネロス様が変身以外で奇天烈な特殊能力を 見せたのは初のような。見せて良かったのかはさておき。
 催眠光線によりメタルダーへの殺意を叩き込まれた舞パパは、更にタグスキーの鎧兜を着せられる。
 鎧を着たパパの絵が凄すぎ。
 そしてチューボが鎧を着せるのを手伝うバルスキーさん、いい人すぎます(笑)
 舞の家に叩き込まれた矢文の指示で、荒台ヶ原に向かった流星達の前に姿を現したのは、そのタグスキーパパ。
 「メタルダーを倒せ……メタルダーを倒せ……」
 鎧から洩れる声に気付いたメタルダーはサーチによってその中身が舞パパ・信吾である事に気付く。メタルダーの必死の制止を無視し、 剣を振って暴れるタグスキーパパ。
 なんというかむしろ、
 「娘に近づく虫を倒せ……娘に近づく虫を倒せ……」
 みたいな。
 そこへバルスキー率いる戦闘ロボット軍団、救援に駆けつけたトップガンダーが現れ、乱戦の中、砲弾の直撃を受けるメタルダー。舞と 八荒をサイドファントムで脱出させ、トップガンダーが遅延戦闘で撤退を支援している間に、シルバーカークスへ退避して戦闘回路を 修理するメタルダーだが、その頭上に機甲軍団の空爆が迫る。修理はなんとか間に合ったメタルダーだが、機甲軍団の砲撃の雨に、 シルバーカークス、遂に崩壊。
 ようやくネロス軍団が一斉攻撃で盛り上がって参りました。
 トップガンダー、スプリンガーと共に崩壊する基地を脱出したメタルダーは虚ろに彷徨うタグスキーパパを発見。レーザー兜割りで 気絶させるが、そこに姿を見せる戦闘ロボット軍団の強闘士ローテール。戦闘を監視していたローテールを警戒するトップガンダーに 舞パパを託し、メタルダーはその後を追う。
 ロ「私は女ロボット。戦いは好まない。二人でよく、話し合おう」
 メ「望むところだ。その前に一つ聞きたい。君は何を狙っているんだ?」
 ロ「何も狙ってはいない」
 メ「本当か?」
 信じるの信じないのかハッキリして下さい、メタルダーさん!
 警戒を解きかけたメタルダーの背中に不意の肘打ちを食らわせようとするローテール
 ↓
 メタルダー回避
 ↓
 ローテール、崖から滑り落ちそうになる
 ↓
 ロ「メタルダー、私を引き上げてくれ」
 ↓
 直前の事は忘れて素直にローテールを引き上げようとするメタルダー
 ↓
 勿論罠で、飛んできた鎖がメタルダーの動きを封じる!
 ……と、ここに来て久々に、ぽんこつ大発揮。
 動きを封じられたメタルダーはバルスキーとその部下の挟撃を受けるが、部下はぞんざいに撃破。バルスキーとは水中戦にもつれこんだ 末に、何とか退けるのであった。
 ネロス帝国では、
 「鎧聖バルスキー以下、全員戦死」
 とゴッドネロス様から戦闘ロボット軍団壊滅のお知らせ。
 ……酷いよゴッドネロス様。
 さすがにあれでバルスキーさん死んでないと思うのですが。そもそもローテール死んでないし。何やらローテールが集めていたデータを 用いてバルスキーさん再戦! という展開だと思いたい。ゲルドリングと全く同じ川ネタを使っていたのは若干の不安ですが(^^;  メタルダーも今回は川面をしげしげと眺めていたしなぁ(笑)
 「後は、決戦あるのみ!」
 ゴッドネロス様の檄に応え、ヨロイ軍団と機甲軍団が鬨の声をあげる!
 いよいよ、長き戦いに決着の日、近づく。
 ナレーション「風よ、雲よ! 心あらば、メタルダーにネロスを倒す秘策を教えてやってくれ」
 どうしてここまで来て、そんなに人任せ。
 中盤テコ入れ時に続々と新必殺技を繰り出してきたメタルダーですが、ここに来て基本の技に立ち返ったのは面白い、というかスタッフ の意地みたいなものか。まあやっぱり、レーザーアームが一番シンボリックであるし、演出的にも格好いいのですが。


◆第37話「大崩壊!ネロス帝国」◆ (監督:小笠原猛 脚本:高久進)
 正気を取り戻した舞パパからの情報で、桐原コンツェルン本社ビルの秘密エレベーターからゴーストバンクへ乗り込もうとする、 メタルダーとトップガンダー。だが、ゴッドネロスもそれを待ち受けていた……! そして遂に……

 八荒、戦力外通告

 外部で発信機のモニター役を頼まれますが、「発信機が停止したら警察に駆け込んでくれ」と言われたのに、地下で電波が途絶えて 信号が止まっても、メタルダー達の生存を信じるあまりに全く駆け込む様子が無いと、超役立たず。
 先日トップガンダーにやられた再生メンバーがまた復活してたり、色々と適当な感じになってきた待ち伏せを撃破しつつ遂に ゴッドネロスのもとに辿り着いたメタルダーとトップガンダーだが、その目の前でゴッドネロスはゴーストバンクの自爆装置を 起動させる。全ては、彼等を道連れにする罠だったのだ!
 ……ですが、なんか触手をトップガンダーに撃たれ、椅子の上でもがき苦しむゴッドネロス様。
 よくわかりませんが、ご本人が脱出に失敗。
 そして何故かふらふらしていた美人秘書に脱出を手伝わせようとするも、土壇場で二人が逃げようとすると、触手で捕まえて道連れに。
 「爆発マデアト1分。全員避難ヲ完了シタカ?」
 凄く丁寧な自爆装置は、やはりゴッドネロス様お手製なのか?
 一方、懸命に脱出しようとしていたメタルダーとトップガンダーは行き止まりにぶつかってしまい、ゴーストバンク大爆発。
 ……しかし、何事もなく助かってしまう二人。
 惨憺たる有様の玉座を後に、残っていたゲートで地上に出た二人を待ち受けていたのは、機甲軍団!
 「ゴッドネロスは倒れても、機甲軍団が残っている! ネロス帝国は不滅なり」
 メタルダー、そんな機甲軍団を、ゲートの砲台で大虐殺。
 トップガンダーの狙撃も合わせて、死屍累々の大盤振る舞い、軍団長ドランガーも一騎打ちの末にメタルダーの二段レーザーアームで 大爆死し、機甲軍団、ざっくりとここに壊滅。
 だが――! 勝利の余韻に浸る間もなく、背後から忍び寄ったクールギンの斬撃がトップガンダーを捉え、続く一撃がその急所を貫く!!
 倒れ伏すトップガンダーの姿に、メタルダーに敢えて「怒る!」と言わせたのは、演出として良かった。
 しかし、クールギン、逃げる!
 トップガンダーを仕留めたクールギンはあっさりと身を翻し、メタルダーの腕の中で、トップガンダー、死す。
 流星は、
 最愛の友 ここに眠る
 という墓標をトップガンダーの為に立てると、ネロス帝国の完全なる壊滅を亡き友に誓うのだった。
 残る敵は軍師クールギン(ナレーションでいきなり軍師に)、ロボット軍団ローテール、そしてゴッドネロスがあれで死んだとは 思えないメタルダーであった……。
 ううーん、最終回目前だというのに、酷かった。
 色々あったのですが一番の問題は、
 椅子の上でもがいているゴッドネロス様が意味不明
 美人秘書がふらふらしているのも意味不明
 そして何より、

 自爆装置の威力が弱すぎた

 という、一連の自爆シーン。
 カウントダウン時の逃亡シーンをスペクタクルのように演出しておいて、「行き止まりだ!」の後にメタルダーもトップガンダーも 何のダメージもなくぴんぴんしている、というのは何のための自爆だったのか(^^;
 トップガンダーも以前に瀕死状態から修理しているだけに、大爆発でもしてくれないと、直せそうな気がしてなりません。まあ、 中の回路を貫いているような描写が入ったので、致命的な回路を破壊されたとか、そういう事だろうとは思うのですが、作品として そういう表現を蓄積していない(やろうと思えば幾らでも出来たのに)ので、いかにも唐突。
 結局の所『メタルダー』は、重いテーマ性を背景に横たえた作品にも関わらず、生死の表現がいい加減すぎるという欠点を 引きずったまま来ていたのが、このクライマックスで非常に足を引っ張りました。その時々で、生きていたり死んでいたり復活可能で あったり可能でなかったりが、あまりにも適当すぎる。
 美人秘書ズに関しては、さすがにメタルダーにざっくり殺させるのもまずいし、こういう始末の方法しか無かったのでしょうが。

◆第38話「大逆襲!愛と憎しみの荒野」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:藤井邦夫)
 メタルダーとの戦いで大きな損傷を受けていたバルスキーは、ローテールから帝国崩壊の報告を受け、戦闘ロボット軍団の勇士達の戦いを 振り返る……みんな、いい話みたいに脚色して(笑)
 ゴチャックは最初にメタルダーに頭吹っ飛ばされるも復活してビッグウェイン回で少しスポットが当たった後、明確にメタルダーに やられた記憶がないのですが……依願退職?
 ローテールが蓄積している軍団員の戦闘データを自分に与えるよう指示するバルスキーだが、「これ以上、メタルダーと戦って ほしくないのです」とローテールはそれを拒否。突如漂うロマンスの香り。バルスキーに生きて ほしいと願うローテールであったが、ネロス帝国戦闘ロボット軍団長の誇り、最強の戦闘ロボットの意地から、バルスキーはあくまで メタルダーとの戦いを望み、姿を現したクールギンと共に去っていく。
 バルスキー×ローテールは先日の展開からやるのではないかと思ってはいましたが、まさかここまで直球で来るとは。
 藤井邦夫は戦隊シリーズではがっかり脚本の代表的人物の一人ですが、今シリーズではなかなか面白いものを書いていて、 見直しました。要するに、ある程度フリーハンドと尺の長さが必要で、人数とかロボ戦とか、縛りの多い戦隊が合わないんだろうなぁ(^^;
 一方、クールギンの匂いを追っていたスプリンガーは、その微妙な違いに違和感を覚えていた。以前のクールギンとは汗の匂いが 違う……もしかして、ゴーストバンクと共に自爆したゴッドネロスは、本物ではなく影武者クールギンだったのか?
 視聴者にとっては自明ともいえる展開ではありますが、しかし、片や鉄仮面、片や特殊メイク、なので、桐原剛造の顔を共有して いる必要性が全く無いんだよなぁ(笑) まあ、ゴッドネロス様の老け顔になるには、ベースが桐原剛造の顔でなくてはいけない のかもしれませんが、だとしても、影武者がベースの方の顔である必然性は無く、何かが凄く根本的に間違っている。
 そもそも前回の自爆が、メタルダーの顔見てスイッチぽちっとするだけなら誰でも出来るわけで、貴重な影武者ゴッドネロスを囮に 使う必要性も全く無い。そしてよくよく考えると、クールギンさんが美人秘書二人を道連れにしたという事になるのでしょうか。

 結論:前回の自爆作戦は、クールギンと美人秘書のていのいいリストラ

 そう考えると、触手がよくわからなくゴッドネロス(クールギン)を捕まえていた事にも説明がつきます。あれは、そもそもリストラの 為の罠だった!
 流星の推測通り、バルスキーを修理施設に連れて行ったクールギンは仮面の下のゴッドネロスの素顔をさらし、前回のネタばらし。
 「クールギンは失敗し、ヨロイ軍団・鎧聖として見事に散った」
 ……えーーーーーっ、必死に逃げ出そうとしてあがいていた上に、女二人を道連れにしていたように見えたの ですが。
 ゴッドネロスによって修理を受けたバルスキーは、メタルダーに勝負を挑む。
 「バルスキー、貴様もネロスにさえ造られなかったら、もっと別の生き方があったはずだ!」
 「黙れメタルダー! これが俺の運命! そして、おまえも俺と変わりはしない! 所詮人間に造られ、与えられた使命でしか 生きられないのがロボットなら、俺は力の限り、戦う!
 俺達ロボットに、情けも哀しみも、人間の心など無用!!」
 おお、先日ツッコんだ所を、ちゃんと拾ってくれました。
 これは嬉しい。
 色々と迷走した『メタルダー』ですが、ここのテーマだけでも拾えたのは良かった。
 哀しげに首を左右に振った流星はメタルダーに瞬転。だが戦闘のさなか、メタルダーの放ったGキックが、バルスキーをかばった ローテールに直撃してしまう。致命的な損傷を受けるローテール、抱きしめ合う二体のロボット、そしてまさの融合・合体。
 「俺は軍団員の為に貴様を倒す!」
 ローテールのメモリーを吸収したバルスキーは、戦闘データを基に各軍団員の攻撃を再現。本当に変形しているのか、技を使用する時の イメージ映像かはわかりませんが、各軍団員の姿でメタルダーへ怒濤の連続攻撃。
 ネロス帝国の男らしい担当だったバルスキーさんだからこそ、部下の思いと力を受けて戦う、というのが非常に熱い。
 冒頭に差し込まれた、ここに来て尺稼ぎかと思われた回想シーンも、この伏線だった事が判明。
 いっそ、“裏切り者でも部下は部下”と、トップガンダーの力も使って良かった気はしますが、さすがに先日いきなり撃たれた事を根に 持っていたのか。
 苦境に追い込まれたメタルダーは、軍団員の力を封じる方法を探し、バルスキーのボディをサーチ。
 「ローテール……そうか!」
 軍団員の能力をローテールの戦闘記録から得ている事を見破ったメタルダー、ローテールのメモリーを貫く。

 血も涙もない

 ローテールの戦闘データを失い、全身から煙を噴き上げるバルスキー、バラード調のBGMをバックに、空中で交錯するメタルダーと バルスキー、最後の激突!
 壮絶なキックの打ち合いの末、倒れたバルスキーにメタルダーは駆け寄る。
 「俺はもう駄目だ……メタルダー。俺も、おまえのように生きたかった」
 バルスキーを助けたいと願うメタルダーであったが、既にその体内では自爆装置がカウントを刻んでいた。
 「これでいいんだ……俺は精一杯戦って敗れたのだ。俺は、ローテールや、皆の所に行く」
 「バルスキー……」
 「メタルダー……おまえは誰にも利用されずに、俺達の分まで生き抜いてくれ。さらば、だ……」
 戦闘ロボット軍団・鎧聖バルスキー、ここに爆死。
 『メタルダー』ぽくて良いなぁと思うのは、バルスキーが凄くさらっと、既に死んだ「皆の所に行く」と言うところ。戦闘ロボット 軍団長が、誰よりもロボットであろうとしながら、「破壊」と「死」を別枠に置いている、というのは、実にいい。
 今回、急にメタルダーが博愛主義を取り戻しすぎではあるのですが、もしかすると、このバルスキーの最期に関しては、作品の 初期構想に近い展開であったのかもしれません。
 そういえば:ザーゲンさんの能力を使わなかった
 戦いの決着を見届け、去っていくクールギン(ゴッドネロス)。
 ナレーション「ラストファイトにかけろ、メタルダー!」
 えー…………最終回、今回より盛り上げる事が出来るのでしょうか……?
 何が不安って、それが一番不安。
 正直、トップガンダーの最期より、バルスキーの最期の方が盛り上がりましたし。
 次回、いよいよ決着。


◆最終話「大決戦!メタルダーよ永遠に」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:藤井邦夫)
 舞の家に、流星から届けられたビデオメッセージ。
 「君たちがこのテープを見る頃、僕はきっと、ネロスに最後の戦いを挑んでいるだろう」
 ひとりゴッドネロスとの決戦に赴く流星は、舞と八荒に別れを告げる。
 「僕の記憶回路は、君たちとの楽しかった思い出でいっぱいだ」
 流星と過ごした日々を、思い返す二人。
 「流星さんが楽しい思い出でいっぱいなら、あたし達だって同じようにいっぱい」
 「流星が、それを青春というなら、俺にとっても流星の存在そのものが、青春なんだ」
 君の青春は輝いているか?
 二人は、流星を追うことを決意。
 「舞、青春とは、ありのままの自分を太陽にさらし、悔いの残らないようにする事だ」
 それを快く送り出す舞パパは、終盤のスポット出演でしたが、妙な存在感でクライマックスを盛り上げてくれました。
 ゴッドネロスが“部下を弔う為に密かに築いていた怨霊渦巻く闇の世界”に乗り込むメタルダー。そこへ襲いかかる、ヨロイ 軍団亡者生首! 生首が壁に激突して自爆する度に、体内のメカにダメージを受けるメタルダー。
 ゴッドネロス曰く「怨念の世界へ引きずり込まれる」だそうですが、意味はよく わかりません。
 最後の最後でオカルトに走ってしまったゴッドネロス様にはちょっとがっかりです。
 辿り着いたゴッドネロスの前で立ちふさがるクールギンの幻影を、古賀博士の息子の形見の小刀(これを拾ったのは良かった) で断ち切るメタルダーであったが、そのボディは限界寸前。ゴッドネロスの攻撃を受け、遂に超重力制御システムが破損してしまう。 自分の体がバラバラになってでもネロスを倒す……! と覚悟を決めるメタルダーに、ゴッドネロスはそのまま戦い続ければ、 制御できない超重力エネルギーが増大し続け、結果として地球が吹き飛ぶと告げる。

 おい、古賀博士、おい

 息子を模した決戦兵器に、何を内蔵しているのだ、貴方。
 ゴッドネロスはどうあっても倒したい。
 しかし地球を吹き飛ばすわけにはいかない。
 決断を迫られるメタルダーに、椅子を飛ばして迫るゴッドネロス。その時、脳裏に響いた舞と八荒の励ましの声を 受けたメタルダーは、形見の小刀を投げつけると、レーザーアーム十字切りでゴッドネロスを撃破。不用意に近づいたばっかりに、 帝王ネロス、ここに散り、最後のアジト、大爆発。
 流星を探し求めていた舞と八荒は、ぼろぼろの状態で倒れているメタルダーを発見。既に超重力制御システムは修復不能、超重力エネルギー 装置を破壊する事でしか、メタルダーの自爆による地球の破壊を止める事は不可能であった。
 しかし超重力エネルギー装置を破壊すれば……
 「超人機としての能力を失い、もう、剣流星には戻れない」
 「流星に戻れないって、どういう事だ」
 「死ぬ事になる。……ただの、ロボットになる」
 あまりの事実に、破壊を拒否する八荒に、メタルダーは語る。
 「君がエネルギー装置を破壊しないで、地球が吹き飛ぶ事になったら、僕は何のためにネロスと戦った、何のために産まれてきたんだ」
 地表に突き刺さる、クールギンの剣で、超重力エネルギー装置を貫くように八荒に望むメタルダー。
 「君と僕の、友情のあかしに、頼む」
 苦悶する八荒は、遂にそれを受け入れる。舞の制止を振り切り、メタルダーのベルトのバックル目がけて、振り下ろされる剣。
 そして――膨大なエネルギーの噴出により超重力エネルギーの暴走は回避された。
 「僕は産まれてきて良かった」
 剣流星に戻れなくなったメタルダーは、舞と八荒をいつも遠くから見守っていると言い残し、スプリンガーとともに、いずこかへ 去っていく……。
 超重力エネルギー装置を破壊した後の最後のシーンは、周囲が闇に包まれ、微妙にイメージ映像っぽい感じにしてあり、メタルダーが 流星の姿にはなれなくなったけど死んだわけではなくどこかへ旅だったのか、メタルダーは完全に吹き飛んでしまってあくまで舞と八荒に よる「メタルダーはお星様になったんだ」的なイメージ映像なのかは、微妙に視聴者の解釈に任せた感じ。
 個人的には明確にメタルダーの“死”(吹き飛ぶのでも、パーソナリティを失うのでも、どちらでも)を描いてほしかったので、ここで 中途半端な事をしてしまったのは残念。
 去りゆくメタルダーの言葉がやたらに饒舌かつパーソナリティもハッキリしていますし、“ただのロボットになってしまった”感じも 無く、児童視聴層への配慮もあったのかもしれませんが、解釈の余地というよりも、逆にすっきりしない演出となってしまいました。
 最後の最後で、自分が破壊される事になっても、己の存在理由を満たし、
 「それでも僕は産まれてきて良かった」
 というところで1話のテーマとも繋がって格好良いシーンになったなぁ、と思って見ていたので、個人的にはやや拍子抜け(^^;
 メタルダーが「剣流星」である事にこだわっていたなら話はまた別ですが、その辺りの演出は弱かったしなぁ……流星×舞の カップリングが成立していれば、また別の物語性が生じたのですけど。
 “人間”として八荒にラストでいいポジションが来たのは良かったですが、お陰でただでさえ最近、役立たずで叫ぶだけの駄目キャラ化 していた舞さんが、完全に泣き叫ぶだけのキャラになってしまったのは非常に残念。いっそ悩む八荒を前に舞が剣を取って自ら破壊しよう とし、寸前で奪い取った八荒が実行する――ぐらいでも良かった気はします。まあ、そういう行動を出来るように描写を全く深めて いなかったので、無理があるといえばあるのですが。
 あんなにバカップルだったのになぁ……。
 超重力エネルギー装置及び制御システムに関しては、時間があれば伏線を張っておきたかったのだとは思いますが、 時間なくても張れと。
 声を大にして言いたい(笑)

 最後の最後まで、古賀博士がマッドでした。

 たぶん、古賀博士が超人機の研究開発とかしなければ、村木國夫は優秀な科学者で困った悪人ではあっただろうけど、ここまでの 科学技術を持つには至らなかった気がするので、物語の全ての元凶は古賀博士の気がしないでもない。
 そこも含めて、戦争という悪、が物語の背景にはあって、中盤で一度(レッド・ドルフィン回)その部分を取り上げてはいるのですが、 この終盤にもう一度そこまで手が回りきらなかったのは残念でした。そこに踏み込めれば、ゴッドネロスとメタルダーの関係性において、 もう少し凝った設定が物語のエッセンスとして盛り込めたとは思うのですが。おそらく村木(ゴッドネロス)が超人機及び古賀博士に こだわる理由を補強するエピソードが、あったけど話数の都合でカットされたのかな、という気はします。
 最後の最後がややピンぼけになった感はありますが、盛り込まれた色々なネタは非常に面白い物が幾つもある作品でした。惜しむらくは テーマ部分の迷走と、成長要素などの段取りの無さ。全体としてもっと統一感を持って完成させられればなぁ、と思わずにはいられません。 最終話、ラスボスとの決着よりも、友情の葛藤をクライマックスに持ってくる構成なども面白いのですが、そういう“面白い”が使い こなしきれなかった、というのは作品全体を現しているような気もします。ただその中で、メタルダーのデザインと戦闘シーンは抜群に 格好良かった。
 構成ガタガタだけど随所に光るものがある奇作、とでもいえばいいか。
 作品全体については色々と書きたい事もあるので、残りは総括で。

→〔作品総括へ続く〕

(2013年1月7日)
(2017年6月9日 改訂)
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