■『超人機メタルダー』主な登場人物紹介■
(※内容には、筆者の偏見と妄想を含みます)
<メタルダーと関係者>

◇メタルダー/剣流星 (妹尾洸/CV:飯田道郎)
 太平洋戦争末期、戦局の打開を目的として旧日本陸軍によって研究開発されたロボット人間・超人機。 戦線への投入前に終戦を迎えた為、起動する事なく封印を受けるが、戦後42年、 ネロス帝国の野望を関知した開発者の古賀博士の手により、封印を解かれる。
 動力源は、超重力エネルギー。主な必殺技は右腕に集めたエネルギーで敵を切り裂くレーザーアームと、 右足に集めたエネルギーで敵を蹴り抜くGキック。内蔵火器の類は一切搭載されておらず、接近戦に特化されているが、 非常に高い戦闘力を誇る。その一方で、平和を求める古賀博士により、半身を戦闘回路、半身を理性を司る自省回路によって構成されており、 自省回路の成長とバランスを取る形でしか戦闘能力が増強されないという、特異なシステムを持った、成長するロボット。
 通常時は、特攻で戦死した古賀博士の息子、古賀竜夫の姿を模した青年・剣流星の姿を取り、 感情が高ぶると「怒る!」の叫びと共にメタルダーへと瞬転する。また、姿形ばかりでなく、バイオリンが得意だった竜夫の音楽性や、 竜夫の過去の思い出などを頭脳にインプットされている。
 人工知能の学習前に封印された事、覚醒直後の古賀博士の玉砕により、己の存在意義もわからず、 社会常識も一切持ち合わせていなかったが、仰木舞との出会いやネロス帝国との戦いを通じて、徐々に人間的に成長していく。が、 基本的にぽんこつ。


◇仰木舞 (青田浩子)
 『週刊アップ』と契約しているフリーカメラマンで、剣流星が古賀博士に次いで出会った“人間”。好奇心旺盛で活動的、 流星の素性に興味を持ち、メタルダーとネロス帝国の戦いに関わっていく事となる。流星に、人間とは何か、 や社会常識を教える事になる存在。本編のヒロイン。たぶんヒロインだと思う。まちょっと覚悟はしておけ。


◇北八荒 (河合宏)
 世界一のオートレーサーを目指す青年。自称“元暴走族のヘッド”だが、弱きをくじき強きになびく傾向や、先輩の面々を見るに、 本当にヘッドだったのかどうかは、多少疑わしい。仰木舞に粉をかけているのが縁で剣流星と知り合い、 ネロス帝国との戦いへの協力を誓って自らネロスハンターを称する。人間レベルでは低くない戦闘力を持っているようだが、 ネロス帝国の軍団員にはかなうべくもなく、基本的にへたれ。ただし友情に篤く、いざという時には奮闘を見せる。


◇スプリンガー (CV:林家源平)
 メタルダーのサポート役として造られた、サイボーグ犬。初登場の時点で流星よりも社会常識を持ち、 シルバーカークスのメカニズムなどについても詳しかったが、基本的な教育をされた上で封印されていたという事なのか、 流星よりも以前から目覚めていたという事なのかは、不明。どこまでも犬ではあるが、技術関係の知識をインプットされているようで、 メタルダーの修理を行ったり、その助手を務める事もある。一方、犬本来の能力も失っておらず、嗅覚に優れる。 下町のおっちゃん風の口調で喋り、趣味はTVアニメの観賞。


◇トップガンダー (CV:森篤夫)
 ネロス帝国の戦闘ロボット軍団員で、凄腕のスナイパー。 対メタルダー包囲網において己の美学を貫いた事からネロス帝国に裏切り者として追われる身となり、離反。 後にメタルダーに協力してネロス帝国と戦う事になる。


◇仰木新吾 (有川博)
 仰木舞の父親で、通信社のワシントン支局員。舞に頼まれて、アメリカにおける古賀博士の足跡を追う。


◇古賀竜一郎 (上原謙)
 太平洋戦争末期に旧日本陸軍で超人機の研究開発にあった、メタルダーの生みの親。戦後アメリカで暮らしていたが、 ゴッドネロスの野望に立ち向かわせるべく、封印していたメタルダーを覚醒させる。 メタルダーの起動直後に自分を追うネロス帝国の軍団員に特攻して玉砕、メタルダーに何も伝えずに死亡した為、 物語の序盤に主人公が自分の存在理由に悩む原因となった。アメリカで何をしていたのか、 なぜ戦後42年たってネロス帝国の存在に気付いたのか、どうして何も言わずに玉砕したのか、など、その経歴と真意には謎が多い。



<ネロス帝国>

◇ゴッドネロス/桐原剛造 (CV:渡部猛/藤堂新二)
 全世界規模で暗躍する悪の秘密結社・ネロス帝国の首魁で、自らを「神」と名乗る。様々なテクノロジーによって生みだした、 ヨロイ、戦闘ロボット、モンスター、機甲、の4軍団を率い、影からの世界の経済的支配を目論む、極めて大がかりな経済ヤクザ。 その性質上、世界経済の動向を常に気にしており、国際情勢を混乱させる事で帝国に利益誘導をはかるなど、政治・経済に詳しい、 という非常に珍しいタイプの大首領。また、科学者としても極めて高い能力を持ち、配下の四大軍団は基本的に、 ネロスの手によって生み出されたものである。このように経営者、技術者、としては非常に優秀であるが、 組織の統制能力に関しては疑問があり、対メタルダーの作戦においては多くの混乱を招いた。
 表向きの顔は、日本有数の大企業・桐原コンツェルンの会長、桐原剛造。「私を夜の闇に包め」の言葉と共に、 ゴーストバンクに君臨する、闇の帝王・ゴッドネロスへと変貌する。


◇クールギン (CV:森篤夫)
 ヨロイ軍団長。ネロス帝国でも一二を争う剣の使い手であり、起動直後のメタルダーを一蹴。 その後は幾度も宿敵としてメタルダーの前に立ちはだかる。剣の腕ばかりでなく頭も回り、ゴッドネロスの懐刀といっていい存在。 ウィークポイントは、サイドカーに立ち乗りする姿が格好悪い事。


◇バルスキー (CV:桑原たけし)
 戦闘ロボット軍団長。ネロス帝国の“男らしい”担当であり、戦う為だけに生まれたロボットでありがら、潔さと己の美学、 仲間内での情を併せ持つ。とはいえ規律には厳しく決して人間的甘さは持ち合わせないが、四大軍団長の中では最も部下思い……の割には、 部下に裏切られる事が多いのは、「美学」とは何か、を考えさせられる良いサンプルである。最大の武器は、 右手のアームから放つ爆裂ミサイル。


◇ゲルドリング (CV:依田英助)
 モンスター軍団長。関西方面の方言が入り交じった謎言語を使い、勝利の為には手段を選ばない卑劣漢。 その方針は軍団全体に浸透しており、他軍団の作戦行動に横槍を入れておいしい所をかすめ取ろうとするのは、日常茶飯事。 他の軍団長に比べると直接的な戦闘力は低いようだが、目からビーム、口から溶解液、液状化による回避、など多彩な特殊能力を持つ。 四大軍団長の中で一人だけ飛び抜けて強烈な性格をしている為、極めて目立ち、色々おいしい。


◇ドランガー (CV:飯塚昭三)
 機甲軍団長。四大軍団長の一角であるが、他の3人と違って、立っているだけでほとんど喋らない。特に奇抜な性格付けもない。 ゆえに目立たない。


◇美人秘書K、S (美津井祐子、山本恵美子)
 主に諜報を担当する、桐原剛造の二人の秘書。冗談でも嫌がらせでも無しにこういった表記であり、本名は不明。 生身の人間と思われ、戦闘力は高くない。桐原コンツェルンでの表の仕事の他、ゴーストバンクではレオタード姿でラッパ隊を勤め、 桐原剛造の表と裏に精通しているという点では、意外とネロス帝国における階位は高いのかもしれない。また、 桐原の「私を夜の闇に包め」という台詞から鑑みるに、桐原→ゴッドネロスの変身時に、 何らかの外部からの機械的操作を担当している可能性もある。
 「美人」かどうかの判断については、視聴者諸氏の判断にゆだねたい。



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