■『特捜エクシードラフト』感想まとめ1■


“そうだよ生命は 地球の重さ
だから この手を さしのべるのさ”


 ブログ「ものかきの繰り言」の方に連載していた『特捜エクシードラフト』 感想の、まとめ1(1〜5話)です。文体の統一や、誤字脱字の修正など、若干の改稿をしています。

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◆第1話「死の遊園地バス」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:宮下隼一)
 凄い、サブタイトル。
 ちなみにカラオケで映像付きで唄うと、この1話を編集したものが流れるので、ダイジェスト気味に内容を知っていました(笑)
 いやそれ、バスの中の人達、落下の衝撃で死ぬよね……? と長らく思っていたのですが、バリアに守られていたのか!
 レスキューポリスシリーズ、3作目。
 やはり前作に行き詰まり感があったのか、OPナレーションから少し、雰囲気を変えてきています。……宮内タカユキの歌が始まると、 いつも通りの雰囲気になってしまうのですが(笑)
 主題歌は今作も実に熱い。
 ある研究所から、人工衛星用のバリア発生装置を盗み出した、松男・梅男・竹子、の氷室三兄妹。 逃走中に車を失った兄妹は通りすがりの幼稚園バスをジャックするが、バリア装置のスイッチが入ってしまい、 無敵化するバス。ところがバリア装置は大気圏内で使うと、エネルギーを保持しきれなくなって自爆してしまうのだった!
 新隊長・叶隼人を迎えて実働隊員が3人になった特捜エクシードラフトは、特殊車両で逃走するバスを追跡。 バリア装置の自爆を伝えてバスを止めるように説得を試みる。
 「聞こえないのか! おまえたちも死ぬんだぞ!」
 ……多分、走行中の車の中から走行中のバスに向けて叫んでも、聞こえないと思います。
 そうこうしている内にバリア装置が暴走を始め、走るエネルギー兵器と化した幼稚園バスの通るところ、歩道橋は崩落し、 ガソリンスタンドは大爆発。隼人、耕作、拳の三人は特殊スーツを身につけ、それぞれドラフトレッダー・ブルース・キース、 となって幼稚園バスを追撃する。
 今回のスーツ装着は、何か言って鍵を回して箱?からスーツを取り出すという形で、より「変身」性が薄れました。……3人とも、 何て言って鍵回しているのか、聞き取れず(^^;
 そしてレッダー、走る!!

 ひたすら走る!!

 レッダーはターボユニットで幼稚園バスを走って追いかけ、青と黄が後ろから車でそれをフォロー。その作戦は、 宇宙バリアを破るだけの衝撃を与える為にバスを断崖から転落させ、その上で自爆までの1分間に乗客をレスキューするというもの。 しっかり、本部&宇宙衛星と現場が連動して作戦を練る、というのはいい所。
 本部長・桂木重吉は、これもイメージを一新する為か、いっけん頼りなさそうな感じの中年男性で微妙に昼行灯系。 そして秘書的女性隊員の日向愛がサポート、と本部の陣容もいい感じ。
 レッダーは体当たりで、幼稚園バスを無理矢理に断崖に誘導。転落したバスは池の上に落ち、 エクシードラフトが亀裂の入ったバリアに集中攻撃をかける事で、バリアは破壊されるが、窓ガラスを割ってバスの中に入り込む大量の水!
 えー……落下の衝撃は確かにバリアで大丈夫でしたが、現在、幼稚園の先生が普通に死にかけています。
 作戦的に、これが「思わぬアクシデント」だったのかについて、全く言及されないのは勿体なかった所。 バリアの性能を考えると下が地べたで問題は無かったわけで、断崖から落とすまでは順調だったけど予想外の池で水が!  という事ならそこを強調しておくと、スペクタクルが増したのですが。
 バスの中に乗り込んだレッダーは、ブルース・キースと協力し、園児達をバケツリレーで救出。しかし、奔流に呑み込まれた先生と、 足を挟まれた竹子の救出に手間取ってしまう。
 「駄目だ、もう時間がない!」
 「隊長!」

 君 た ち も 乗 り 込 め
 ここまで見る限りはスーツの差異がそれほどでも無さそうなのに、『ウインスペクター』『ソルブレイン』と同じ流れで、 爆発寸前の現場に隊長/残りの隊員が観客状態、という構図を取ってしまったのは残念。いやもしかしたら、 レッダーだけ輪を掛けて高性能だったり、突入作戦に向いているという事なのかもしれませんが、ビジュアルでそれが伝わない以上は、 演出にもう一工夫欲しかった。
 また、水没していくバスの中での救出シーンは、景気良く水を注ぎすぎて映像的にはかなり意味不明に(^^;
 寸前で水中から脱出し、背後でバスが大爆発する中、最初に造花(隼人が冒頭で園児に貰ったもの)が浮かんでくる、 という演出は格好良かったのですが。
 救出後、ヘルメットを脱いでぷはーーーっとするのは、お約束。
 そんな隼人の姿を見て、竹子、ときめきゲージ急上昇。
 幼稚園の先生の方ではないのか(笑)
 前作・前々作は、主人公にヒーローモテスキルが発動しなかったので、今回は反動で発動しまくると、それはそれで面白いかもしれない。
 EDは今作も、青春路線。に、ちょっとアクションをプラス。
 女性隊員は秘書的お姉さんポジションかと思ったのですが、ED見る限りでは、しっかりバトルするのでしょうか? ただし、 青が何故か女装していたり、このED、どこまで本編に絡むのか凄く謎ですが。

◆第2話「爆裂都市SOS!」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:宮下隼一)
 日向隊員の弟、サッカー少年の勝、登場。
 レスキューシリーズの子供キャラは気が付くと自然消滅するというジンクスを果たして打ち破る事は出来るのか?!
 そんな勝と少年サッカーの友達を本部見学に招いた日向愛。ところが勝とチームメイトは先日の負け試合が原因で喧嘩を始めるわ、 司令室に入ったら隊長が一緒にパトロールしてくれないと拗ねる青と黄色が喧嘩しているわ、 本部長はどこ吹く風で釣り竿の手入れをしているわ、とフリーダム。だがそこへ、隼人からの連絡が入る。
 本部長が釣り竿を伸ばして通信機のスイッチを入れる、という演出は味があって素晴らしい。
 隼人が単独で行動していたのは、ある秘密任務の準備の為であった。ニトロの数百倍のエネルギー効率を持つが安全性に問題が多く、 わずかなショックでも爆発する、未来燃料RS−14。その輸送と警護任務の為に、隼人、耕作、拳は合流。 だがそこへ襲撃を仕掛けてくる、謎の男。
 飛び交うがらくたを見て、「無重力砲だ!」と即座に看破する隊長は、何者なのか。
 エクシードラフトの特殊車両にこっそり乗り込んで現場に紛れてしまった勝をかばった隼人は、 犯人の狙いがRSー14の強奪にあると見て、RS−14の運び込まれた荷台に乗り込んで内側からロックをかけるが、 耕作と拳を蹴散らした犯人はそのトラックに乗り込んで逃走。
 犯人の使った兵器から捜査線上に浮かび上がったのは、無重力砲の開発者、板東常夫博士。博士の研究所に向かった青と黄は、 博士が自分を学会から追放した人間に復讐を考えている事を知る。
 黒板にメモして。
 一方、隠れ家の廃工場に辿り着いた博士は、荷台にガスを流し込んで、隼人と勝に電子ロックを解かせようとする。 新燃料RS−14と無重力砲の組み合わせに、博士の目論む復讐の正体を悟る隼人と本部長。 博士はRS−14を東京上空に浮かび上がらせてから大爆発させる事で、東京中を火の海にするつもりなのだ!
 んー……個人(学会追放に関わった相手)への復讐が、東京大破壊に飛躍する流れがすぽんと抜け落ちているので、
 「これを渡したら……」
 「東京は火の海だ」
 という論理的帰結がさっぱりわかりません(^^;
 これはさすがに、「学会追放のショックでおかしくなっている」で押し通すのも、厳しい。

 そして一番の問題は、どう考えても、無重力砲で復讐すれば良いこと。

 その方が意趣返しとしても筋が通りますし、何より、てっとりばやい。
 “直接攻撃に使えないもの”と“高性能爆薬”を組み合わせるなら面白いですが、 明らかに無重力砲だけでえらく強いので、肝心な所が腑に落ちなくなってしまいました。
 トラックの荷台に居る為に、隼人からの電波を捉えられずにいた本部だが、必死の通信を情報衛星シムが遂にキャッチ。
 「一人では出来ないことも、仲間といればその数十倍の事が出来る」
 だからチームメイトが助けに来てくれる事を信じている、という隼人が勝を励ます言葉を聞いた耕作と拳は、仲違いをやめ、奮起。 判明した博士のアジトに突撃すると、大爆発する工場を無事に抜け出し、3人は見事なチームワークで博士を逮捕するのであった。
 スタンドプレーの目立つサッカー少年がチームワークを知り、姉弟の絆も描かれ、 やる時はやる本部長・がんがんいくタイプの隊長・まだまだ青臭い部下二人、とエクシードラフトのメンバー基本関係も成立。
 博士の犯行に至る流れがおざなりだったのは残念でしたが、1話でフォローできなかった所に手が届いて、 エクシードラフトに関する方面は小気味よくまとまりました。これで後は各キャラの個性を少しずつ出していければ、 面白く転がりそうです。『ソルブレイン』の反省も踏まえていると思うので、まずはしっかりとキャラクターを色分けしてくれる事に期待。
 人間の隊長&ロボット刑事2/隊長・女性刑事・ロボット刑事・役立たず、と実質的に個人ヒーローとなっていた前2作の組み合わせに対して、 同系統のスーツに男3人、という事で集団ヒーロー構造と思って見始めたのですが、どうやら思った以上に、超人 普通人2という構図の模様。……いや、 耕作も拳もほどほど有能な人材の筈だとは思われるのですが、2話を見る限りではどうもそうは見えないし、 隼人だけが飛び抜けて優秀っぽいというか、かなり超人系の匂い。
 1話でも、バイクに立ち乗りしながら走行中の車のタイヤを精密射撃とかしていたしなぁ。
 胸に幼女に貰った花を差したまま。
 そんな隊長の超人部分も含め、部下二人が既に隊長大好きだけど仲が悪い、というトリオ構造は、 アメリカ古典スペオペっぽいなぁとも思ったり。新・本部長(なるべく新味を出そうとしている感じなのに、 どうしてここは同じ階級なのか)が非常にい味を出しており、今後の転がり方に期待です。

◆第3話「赤いスペードの影」◆ (監督:小西通雄 脚本:宮下隼一)
 デパートの店長室乗っ取り事件が発生! デパート各所に高性能爆弾を設置した犯人の要求は、デパートを平常通りに営業したまま、 服役中の犯罪者・ビル岩城を釈放して連れてこい、というもの。
 実は1年前、岩城を逮捕したのは隼人であった。しかしその時、隼人をかばって同僚の栗田刑事が死亡。 因縁浅からぬ岩城と面会した隼人だが、犯人の要求を聞いた岩城は、何故か「釈放なんてまっぴらだ」と激しく怯えだす……。
 一方、仕掛けられた爆弾を調べた耕作と拳だが、爆弾は解体不能。犯人グループの持つ起爆装置を直接押さえる為に、 隊長が岩城に変装し、耕作とともに店長室へと突入。だが二人組の犯人は、人間ではなくヒューマノイドロボットだった!
 今作では、外見からは人間と判別できなヒューマノイドは、ハイテクではあるものの実用化が進んでいるという設定の模様。
 別のビルから店長室の様子をうかがっていた真犯人は爆弾を爆発させようとするが、 本部長のフォローで駆けつけた拳によって逮捕される。その真の目的は、ビル岩城の解放ではなく、抹殺。 しかもデパートの客達を巻き添えにしても構わないという、恐ろしいものであった。
 これにて事件は解決……かと思いきや、ヒューマノイドロボットが、自爆。
 人質になっていたデパート店長と事務員を連れて、逃げ出す隼人と耕作。しかし、銃撃によって負傷、 出血の激しい店長を気にしていた二人は、背後で事務の女性が転んだのに気づかず、

 爆発で崩れ落ちる上階に置き去りにしてしまう。

 デパート脱出後、女性がついてきていない事に気づいた二人、拳を交えて、慌てて「実装」!  3人は燃えさかるデパートの中へと乗り込んでいく!
 一方、逮捕した真犯人と顔を合わせた本部長は、男が殉職した栗田刑事の父親だという事に気づく。
 経営する会社の跡継ぎとして期待していた息子が刑事となり、そして職務中に死亡したという事が彼の心を歪ませ、 無軌道な復讐に駆り立てていたのだった。息子(ヒデオ)の殉職を犬死にだったと言う栗田父に、
 「彼は、人間としての理想に生き、燃え尽きたんだ!」
 と、好々爺と思われた本部長、けっこう熱い。
 実は栗田ヒデオは隼人の同僚であると同事に、本部長の元部下でもあった。ヒデオがいったい何を考え、 父親の期待を裏切ってまでも刑事として生きていたかを、切々と語る本部長。
 犯人及び事件の背景説明と、3人のレスキューシーンを完全に分けて、並行して描くというのは本部長のキャスティングも効いて、 面白かったところ。正木は正木で好きですが、新・本部長は、非常に良い立ち位置と雰囲気になっています。
 ちょっとした疑問としては、ビル岩城を逮捕する1年前の回想シーンの場所がパリである必然性が全く無いと思うのですが、 どうしてパリなのか。ヒデオが「インターポールだ!」とか名乗っているけど、二人とも本部長の部下だというし(^^; まあ当時、 出向していたという事かもしれませんが、無駄に不自然というか「インターポール」って使いたかっただけみたいな。
 あと正直、あの爆発でヒデオがどうして死んだのか、さっぱりわかりません(^^;
 爆発で飛んできた破片なりが突き刺さったりしたという事なのでしょうが、ここはもう少し、演出的になんとかしてほしかった所です。
 その頃、燃えさかるビルに飛び込んだ3人は、事務員の女性を発見。崩れそうになる建物の中を、 エレベーターシャフトを利用して見事に救助と脱出に成功する。
 本部長「隼人は言った。ヒデオは死んではいない。レスキュー捜査を続ける自分の中に、ヒデオの、彼の理想も永遠に生きている、と」
 任務を達成し、ヘルメットを脱いだ隼人の中に、亡き息子を見る栗田父。
 本部長と一緒に居るのが栗田父だと気付き、無言で、事件の事情を理解する隼人。
 ここは、無言なのが、いい所。
 後日、事情聴取により、栗田の背後に黒幕が居た事が判明する。黒幕は栗田に復讐をそそのかしてヒューマノイドなどを提供、 ビル岩城の抹殺をはかろうとした、世界的な犯罪組織であった。その特徴は……スペードの入れ墨。 岩城の指に入れ墨があった事を思い出した隼人は改めて岩城に話を聞きに行こうとするが、岩城は組織に狙われているという恐怖から、 刑務所の中で自ら命を絶つのであった……。
 デパート丸ごと吹き飛ばそうとするなど、さすがにフルスロットルすぎる栗田父の背後に黒幕が居たとする事で、 うまく栗田父の行動に理由付けしつつ先への伏線も広げ、展開としてはすっきりしました。
 前2作ではタブーにしていた“ある悪の大組織”を登場させる事で、前作では暴走気味だった宮下リアリズムも、 うまく物語の中に収まった感じ。
 ただ、前作でおざなりにされがちだったレスキューシーンを強調して盛り込んでくれたのは嬉しかったのですが、 そもそもの発端が隊長と耕作の致命的ミスというのは、どうにかならなかったのか(^^;
 後で大問題になるレベル。
 あと彼等のスーツには、酸素パックとか通信機とかついてないのか。どうして燃えさかる建物内部で大声で連絡取り合いますか(笑)  演出としても通信機などの方が、格好良かったと思うんだけどなぁ。
 その辺りの詰めの足りなさは気になりますが、過去の出来事と現在の事件を結びつけて本部長と隊長の背景を描き、 エクシードラフト、という組織の理念も描く、と上々の滑り出し。
 次回、
  「謎の犯罪組織、ついにその姿を現す。その名を、“スペード”!」
 そのままの名前ですね……。

◆第4話「生体兵器少女」◆ (監督:小西通雄 脚本:宮下隼一)
 かつて放火犯を改心させた事から、「火事だけでなく人の心に巣くう悪の炎も消したい」とエクシードラフトに志願した大熊拳。
 かつて自首させようと説得を試みた犯人に殺されかけた事から、犯人逮捕にこだわり腕を磨き続け、 その一環としてエクシードラフトに志願した村岡耕作。
 対照的とも言える二人の部下の過去を聞きながら、隊長はニヤニヤと銃を磨いていた。
 そんな耕作が気にかけている、目の前で強盗に両親を殺され心を閉ざした少女・松田ひとみが、療養所からさらわれた!  さらった男は出入りのクリーニング店員・津山。彼こそかつて拳が捕まえて改心させ、今ではすっかり更正した筈の元放火犯であった!
 と、二人の部下それぞれの信念と繋がるキャラクターが事件に関わる、という面白いプロット。
 緊急配備の網に引っかかった津山の車を撃とうとする耕作と、それを必死に止める拳。その間に車は走り去ってしまい、 耕作は激高する。
 「だから犯罪者は犯罪者! しっかり逮捕して思い知らせてやらなきゃ駄目なんだよ!」
 おまえは甘いという耕作の言葉に拳も憤り、掴み合いになった所で、
 「いい加減にしろ! 喧嘩してれば捜査は進むのか! 子供は戻ってくるのか!」
 と一喝する隊長が格好いい。
 今作は、隊長と部下二人、というトライアングルの構図で、隊長はどうやらリーダーシップを強調する形で描かれる模様。
 誘拐犯から身代金要求の電話があった、という所長の不審な様子を気にした隼人は、 二人を療養所に残して身代金の取引をフォローすると共に、本部に療養所を調査させる。その結果、 所長の綾部がサイコパワーの研究者である事。療養所は経営難に陥っていたが、海外からの資金援助で持ち直した事。 そしてその資金援助が、実態のない幽霊会社からのものであった事が判明する。
 一方、療養所では不審な男達とともに所長が車で出ていき、それを追う拳。耕作はその間に療養所に隣接するラボを探り、そこで、 療養所の子供達に超能力開発実験が行われているという真実を突き止める!
 耕作の危機に身代金の要求が嘘だと見抜いた隊長が駆けつけるのですが、二人そろって、後ろに子供達が居るのに、 撃ちまくらないでください。
 あと隊長、よくわからない機械をとりあえず撃つのは、そろそろ卒業してください。
 その頃、所長の後を追った拳が目にしたのは、津山と囚われのひとみの姿だった。 しかし実は津山はひとみの超能力で操られていただけで、誘拐は狂言、全ては子供達の解放を求めてひとみが仕組んだ芝居であったのだ。
 所長達からの銃撃と津山の火炎瓶攻撃を受けて危機に陥る拳。隊長と耕作が駆けつけるが、 サイコパワーを解放したひとみは炎と念動力で激しい攻撃をしかけ、説得を試みるもひたすら叩きのめされるブルース。
 ……無言なのを良い事に病室に乗り込んできてはひたすら謎の物真似のレパートリーを見せつけられて、 随分とフラストレーションが溜まっていた模様です。
 だが最後は耕作の必死の呼びかけがひとみの心を動かし、ひとみは攻撃をやめて崩れ落ちる。津山も無事に正気を取り戻し、 所長達は逮捕。悪の組織による非道な超能力開発プロジェクトは、エクシードラフトによって絶たれたのであった。
 ラストでは、スペードからエクシードラフトへの宣戦布告。
 「遂に」とか、「危機が迫る」、とか、まだ4話なのに……(笑)

◆第5話「一人ぼっちの宇宙」◆ (監督:新井清 脚本:鷺山京子)
 無線マニアの小学5年生・ゆうたは、ある日、シーガル、というアメリカ人の少年との通信に成功する。 無線機越しの会話で交流を深めていく二人……だが実はシーガルの正体は、廃棄されたNASAの人工衛星だった!
 少年と人工衛星の交流という、いかにもな鷺山脚本。
 一方、死の商人・ルイス大崎と組んでシーガルを悪用しようとしてた研究者・北川は、ゆうたとシーガルの通信を探知。 ゆうたの家に忍び込んで、無線機を盗みだす。
 ……北川さん、けっこうアクティブ。
 ゆうたの無線機を利用してシーガルと通信し、NASAのパスコードを用いて命令を下す北川達。彼等の目的は、 シーガルの出す誘導ビームに生体を認識させる事で、標的をどこまでも追い続ける誘導ロケット弾を実用化する事にあった。 その実験によりロケット弾の藻屑となる、大崎の商売敵、武器ブローカーの向井。用済みとして北川を撃った大崎は、 シーガルの存在を知るものとして、ゆうたの命を狙う……。
 アジトに踏み込んだエクシードラフトに「あの子が危ない……シーガルを知っている……」と告げる北川、 心臓撃たれたのにしぶといなぁと思ったら、その後、ルイス大崎の企みについて「自白しました」って……死ななかったのでしょうか?(^^;  大崎が裏切る事を考えて防弾チョッキ着用の上に死んだフリとかしていたなら、凄い用意周到ですが(笑)
 ゆうた少年のガードに入るエクシードラフトだが、大崎は少年を誘導ビームの標的とし、遠距離からロケット砲で狙撃。
 それに気付いたエクシードラフトは「実装!」。ロケット弾からゆうた少年を守る壁となる!
 レスキューシリーズ名物:鉄の壁
 少年を守る為に、ロケット弾の前に次々と立ちはだかるレッダー・ブルース・キース、の図は熱い。
 その間に本部は、シムを通じてシーガルとアクセス。ロケット弾の目標の映像を見せられ、自分が友達を攻撃していた事に気付いたシーガルは誘導ビームを解除する。
 ……終始、無線で会話(そこが今回のいい所であり肝心の部分)していたのに、シーガル、 ゆうたくんを映像で認識できるの? と、話自体は悪くなかったのですが、ここは致命的なよーな。
 自分が利用されていた事を悟ったシーガルは、これ以上、悪事に利用されないようにと自爆装置を作動させる。
 「悪いのはシーガルじゃない、全ては人間の心次第だ」
 ゆうたの無線機からなら、シーガルに声が届くかもしれない。エクシードラフトはルイス大崎を追跡し、身柄を確保。 その手にあった無線機からの必死の呼びかけにシーガルは遂に回線を開き、自爆を停止するのだった。
 子供の願いというのはあったものの、ごく自然に人工衛星の自爆阻止を即決する隊長が格好良く、とにかく今作は、 ごちゃごちゃ言う前にヒーローらしさを貫く、という方針で進んでいくようです。やはりその方が、気持ちがいい。
 なお、今回、エクシードラフトは本部に直訴しにいこうとしても、入り口で警官に止められる事が判明。 ……ようやく、人並みのセキュリティ体制ができたようです。

→〔その2へ続く〕

(2013年5月24日)
(2017年3月17日 改訂)
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