■『重甲ビーファイター』感想まとめ7■


“この自由と この時代と この歴史と
この暮らしを 命賭け 守りたいのさ”


 ブログ「ものかきの繰り言」の方に連載していた『重甲ビーファイター』 感想の、まとめ7(37話〜42話)です。文体の統一や、誤字脱字の修正など、若干の改稿をしています。

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〔まとめ5〕 ・  〔まとめ6〕 ・ 〔まとめ8〕 ・ 〔まとめ9〕

◆第37話「サギるな用心棒」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:扇澤延男)
 何故かジャマールの戦闘機がゲートボール場を襲い、通りすがった舞は老人達を避難誘導。
 「戦後50年……どうして今になって、こんな空襲を受けねばならんのだ!」
 ……のっけから、ちょっと不安なボールが(^^;
 ジャマールの狙いは国立エネルギー研究所であり、ゲートボール場への攻撃は通り道の嫌がらせだった事が判明して、 偉い人の考えた珍妙な作戦とかではなくホッとしました(笑)
 「どうやらこの次元でも一稼ぎできそうだぜ」
 研究所で繰り広げられる、ジェラとビーファイターの戦いに突如乱入したのは、ガンマンスタイルのさすらいの用心棒・ネロ。 ビーファイターをグレネードで文字通りに煙に巻いたネロは、ジャマール要塞で報酬全額前払いを要求してブラックビートに難癖をつけられるが、 逆にその実力を見せつける。
 ところがネロは、ジャマールの懐に潜り込んで既にガオームの弱点を掴んでいる、と今度はビーファイターに対して売り込み。 ネロを信用できない拓也と大作は突っぱねるが、老人達との触れ合いでジャマールに対する市民レベルの恐怖を肌で感じていた舞は、 戦いが早く終わるなら誰がガオームを倒しても構わないと、ネロに報酬を支払う事を約束。
 冒頭、戦争を思い出す老人達が描かれた時はどちらに転がっていくのだろうとヒヤヒヤしましたが、「戦いが続く限り、 みんな安心して暮らすこと出来ないもん」という舞の反応に持っていく事で、上手く物語の視点を拡張。
 ネロへの報酬を稼ぐ為にお約束のバイト三昧が始まり、バラード調のBGMで奮闘する舞をストーキングする拓也と大作。
 3日後――舞が友人などからの前借りも含めてかき集めてきた金を受け取ったネロは、 舞の真っ直ぐさに多少の後ろめたさを抱きながらも、ジャマールから受け取った前払い金と一緒にいただいてそのままトンズラを決め込もうとする。 ブラックに目論見を気付かれるも「腕は一級だが、性格はクズか」と捨て置かれ、今回、 ネロの実力をブラックビートが担保しているというのはポイント。
 ところがネロは逃げおおせる前に舞に見つかってしまい、更にそこに監視役のジャマーも登場。 とりあえずネロはジャマーを倒して舞と指切りの約束をかわすが、更にそこへジェラまでやってきてしまう。
 (百戦錬磨の、ジェラと小娘一人……どっちにつくが得かは明白)
 ジェラが業界では有名人な事がアピールされ、今度は舞を裏切ろうとするネロだが、そこへ拓也と大作が現れ、 またもビーファイターに与そうとするネロはとうとう変わり身が限界に。
 「わかったよ! ……返しゃいいんだろ? 返してやるよこんなものまとめてよ!」
 ネロはとりあえず金を地面に叩きつけ、ジャマールの流通紙幣には、ガオーム様の肖像画が入っているのが細かい(笑)
 「謝ってよ。私にじゃない。今まで騙してきた全ての人に!」
 「俺は謝らねぇ……騙される方が、戦争やってる方が悪いんだ!」
 振り払われてレッドルに変身した舞に向けられるネロの銃口だが、腕は一流、狙いは正確な筈なのにその弾丸は一つも当たらず、 とうとうネロは裏切り者としてジャマーによって蜂の巣にされてしまう。
 「戦争なんてのは愚かなだけよ。悲劇しか生まれやしねぇ。おりゃあ戦争がでぇ嫌いだ。嫌いだから、さんざん食い物にしてやったのよ」
 「ネロ……」
 「おまえらの戦いも、早く終わるといいな。早く終わらせなよ、早く。…………約束だぜ」
 ネロは着ぐるみではなく、ごてごてした衣装に覆面で演者の目と口元を出すパターンなのですが、ここで緑の血を流しているのが、 細かく秀逸。
 「あんた、舞さんって言ったっけ。いい人だぁ……」
 ネロは舞と指切りをかわすと、事切れ消滅。ビーファイターはとりあえずジェラに怒りを向けて重甲し、 青の前にはじっと出番を窺っていた黒が現れてしばらく力の入ったバトルが展開……するが、 絶対許せないハイパー化したブルービートの勇者キャノンを喰らったブラックは割と本気で死にそうになり、 これも苦戦気味だったジェラと一緒にすごすご撤退(^^;
 新装備キャンペーン真っ最中なので仕方ないのですが、存在の軽さが留まる所を知りません。
 「わけのわかんねぇ野郎だったな」
 「きっと、戦争でとっても悲しい思いした事あったんだよ」
 「信じるのか。戦争を嫌いだって言った言葉」
 「嘘じゃないよ」
 ネロが用いていたのが、正確に狙えば狙うほど当たらない、銃身の歪んだ銃だった事を明かす舞。
 「誰よりも戦争を嫌っていた。それだけは本当だったのよ」
 ヒーローと悪の侵略者の戦いを戦争になぞらえるというのは、一歩間違えると見当外れになりかねない要素でしたが、 冒頭のやりとりを軽い伏線とし、大規模な市街地被害が繰り返される今作の特性を踏まえる事で、 正義の戦いも部外者から見れば全てひっくるめて愚かな戦争にすぎない、と持ってくる事でなんとか収めました。
 ネロのキャラ付けはやや台詞先行になってしまったのですが、 舞の重要エピソードであった第23話「怪人に花束を・・・」の構造とそのまま重ねる事で、戦いの中で荒んでしまった中年男の心を、 戦場の中でも失われない舞の真っ直ぐさが揺り動かす、という流れに説得力を増させたのは良いアイデアだったと思います。
 そういえば、転任した麗は「幼い頃に紛争地域での生活体験がある」という設定でしたが、 ヒーローの戦いになぞらえて戦争の愚かしさを描くというテーマで、 麗メインで構想していたプロットを舞なりの切り口にアレンジしたエピソードであったのかもしれません。
 アースアカデミアへの帰路、ゲートボール場で助けた老夫婦の姿を見つける舞。
 「あのお爺ちゃんとお婆ちゃんのとこに、春にはお孫さんが生まれるんだって」
 「そうか。……終わらせなきゃな、それまでにジャマールとの戦い」
 「生まれてくる、新しい命の為にも」
 「そして……ネロとの約束の為にもね」
 さすらいの用心棒が自分の目的の為に両陣営を引っかき回す、というアイデアはそれほど面白くは転がりませんでしたが、 舞が再び変なおじさん傭兵と絡み、男二人が「ガオームを倒すのは使命」と言い出すのに対し、 ビーファイターは何の為に戦っているのか? という足下を改めて見つめ直すというのは、最終クールを前に、いい広げ方でした。
 また今作これまで、新しい命の誕生=兵力の増強、という世界観だったのが、それを平和の象徴へと移行したのも良かったと思います。
 単品としてのキレは程々だったものの、作品全体として重要なポイントを押さえたエピソードで、これから終盤に意味が効いてきそう。
 次回――今、向井の秘密兵器がベールを脱ぐ!

「なんだおまえは?!」
「ムカイダーK3!」
『重甲ビーファイター』「博士!!愛の重甲」
「見ない人はお仕置きよ〜」

◆第38話「博士!!愛の重甲」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:浅香晶)
 「家ではお孫さんも、待ってるんでしょ?」
 「君達、儂を、とんでもなく年寄り扱いしてないか?」
 今遂に明かされる衝撃の真実!!
 「こう見えても、向井ケンゾウ43歳独身! 現役バリバリじゃ!」
 「え?!」
 「博士って?!」
 「独身だったの?!」
 「しかしなんというか、いつの時代も、親の心子知らずというか……儂にも、覚えがある。うんうん。本当は、期待しとるんだろ〜。 カブトを、跡継ぎにと。んー?」
 (第36話)
 …………えー、2話前で老師グルと、既に子供が独立していて孫までいるみたいなやり取りをしたばかりなのですが、 子供すら居ないのに、いったい何の覚えが。
 まず間違いなくスタッフ間で食い違いが発生しているのですが、タイミング的に、 第36話の完成台本より前に第38話の脚本があがっていた可能性が高く、脚本の責任というより、全体の調整ミスを強行突破した感じ(^^;
 実際問題として、向井博士を演じる笹野高史は当時47歳であり、第36話時点で、もともとの博士の設定年齢を宮下さん (か監督か役者)が勢いで無視してしまった可能性もありますし、 博士が自分の親との事を思い出しての言葉だったと強引に解釈できない事もないですが、明らかにグルへ向けていた共感は、 割とその場の方便だったという事に。
 エピソードとしては、老けて見えるけど実はそこまででもないという役者さんの実年齢も盛り込んだギャグのつもりなのでしょうが、 そもそもこれまでの向井博士が、一人称が「儂」で語尾が「じゃ」であり、それは今回も通されている為、 43歳として描かれていなかったキャラを話の都合で急に43歳と言い出した感が強く、今ひとつギャグとして成立していません。 この後、回想シーンで鬘かぶった笹野氏に15年前の向井博士@28歳を演じさせるのも含めて (しかも一発ギャグではなく割と長い尺で複数回登場)、全体的に笑えない悪ノリになった印象。
 その頃、ジャマールではブラックビートが、合成獣ラズベルガの性能試験に立ち会い、完敗していた(笑)
 軽い、宿命のライバルの扱いが、非常に軽い……。
 地上へ送り込まれたラズベルガの花粉を浴びて戦闘力が激減するビーファイターだが、向井博士はその戦いを見つめるかつての同僚、 草薙サユリの姿を発見。サユリは15年前、新種の食虫植物を発見するも「食われそうになって命からがら逃げてきた」 と宣った為に全く信用されず、当時勤めていた研究所を退職する羽目に陥っていたが、その後も自分の見つけた植物の研究を続けていた。 そして合成獣ラズベルガこそ、その恐るべき食虫植物ラズベルの花を素体にしており、 放たれる毒花粉には昆虫魂をマヒさせる力があるのだった!
 “食虫植物だから昆虫魂の天敵”だけど“その食虫植物は人間も襲う”という、 根本の設定がわけのわからない事になっていますが、ギガロが細胞をキープしていた事を考えると、異次元原産の植物が、 たまたま地球に根付いて発見された、という事でしょうか。
 サユリが育てていた、ラズベルの花に対して毒性を持つ木の実を手に入れようとするビーファイターだが、 緑と赤がラズベルガに食われ、青は崖落ち、サユリはギガロにさらわれてしまう。叩きのめされた向井博士は、 サユリが落としたペンダントの中に、かつて恋人だった頃の写真が今も収められているのを目にし、 甘い思い出の再来に胸のエンジンがヒートアップ。
 「やるぞ〜。サユリさんは、儂の初恋の人なんじゃー!」
 だから、どこが、43歳(笑)
 博士は一度アースアカデミアへ戻ると秘密兵器を持ち出し、発信器の反応を頼りに囚われのサユリの元へ。
 「なんじゃそれは?!」
 突然現れた鋼鉄のメタルスーツを目にして、思わず声が裏返るギガロ(笑)
 「ムカイダーK3!」
 それは、かつて昆虫魂との融合によりインセクトアーマーへと進化したプロトアーマーを元に、 選ばれた戦士以外でも着用できるように開発が続行されていた発展型プロトアーマーであった。K3はまさかの性能でジャマーを撃退し 、割と凶悪な破壊力の銃器も使用。更には純粋メカゆえに花粉攻撃も無効という活躍を見せるが、反撃を受けて装甲が剥がれ、 電流を浴びせられて一点大ピンチに。だが向井は、まさかの死んだフリからの反撃で油断して近づいたギガロを投げ飛ばすと、 サユリを救出。そこへようやく崖を登ってきた青が復帰し、時間を稼いでいる内に、 サユリが植えていたもう1つの木の実の回収に成功する。
 博士達が木の実を取りに行っている間、ラズベルガに追い詰められていくブルービートだが、あわやの時、 地平線の彼方から地響きと共に姿を見せるメガヘラクレス。向井博士が徹夜で進めていた強化計画とは、 メガヘラクレスのオートパイロット機能だったのだ!
 ……と、ビーファイター抜きでメガヘラクレスが戦場に到着し、これまでの全てがどうでも良くなりました(^^;
 一応、対抗手段である木の実を弾頭に詰めてメガヘラクレスから木の実爆弾を撃ち込み、弱らせる事で緑と赤を胃の中から救出するのですが、 目の前で起きている事態と比べると、何もかも些事です。
 さすがに声つきのメガヘラクレスのオートモードは浅香さんのアイデアというより全体の都合だとは思うのですが、 それならここにエピソードの焦点を合わせるべきであり、ここまでの向井博士の過去と奮闘が、 クライマックスと一切全く繋がっておらず(徹夜で強化計画を実行していたのは、このエピソードの外の出来事なので)、 アイデアを盛り込めば盛り込むほど脱線していくという、さすがの浅香脚本。
 三ツ村監督も回想シーンやムカイダーなど悪ノリした感があってよろしくないのですが、 道中9割とラスト1割が分断された上でお互いを相殺し合い、タチの悪いギャグの燃え滓だけが後に残る事に。
 最終クールを前に向井博士に焦点を当てた事は良かったのですが、メガヘラクレスのオートモードをやるのであれば、 事の重要性から言ってそれを中心に描いた方が良かったと思え、シンプルなプロットから物語を広げられないので、 あれもこれもと付け足している内に迷子になる、という浅香さんの悪い所が見事に出たエピソード。 ……逆にオートモードが一発ネタだったとしたら、一発ネタでやってはいけないアイデアだと思いますし(^^;
 弱った花は久々のドリルで撃破し、ギガロは帰宅。なんとなく良い雰囲気になった向井とサユリの姿を写真に収めて大団円。なお、 宿命のライバルはずっとピクピクしていました。

◆第39話「少年BF(ビーファイター)の冒険」◆ (監督:金田治 脚本:鷺山京子)
 ギガロとシュバルツは、かつて幾つもの次元を焼き払った伝説の火炎獣ファイガ(FF……?) を若返らせる事で全盛期の姿を取り戻させようとするが、装置の不具合によりファイガは幼獣の姿まで若返ってしまう。 だが火力は十分のファイガは火を噴きながら逃走し、そこへやってきたビーファイターと、ギガロやシュバルツを交えて成り行きで戦闘に。 乱戦中、ファイガに組み付いたブルービートがその体から溢れ出した若返りエネルギーを浴びて吹き飛ばされ、目を覚ますと、 重甲の解けた拓也は子供の姿になっていた……!
 目を覚ました倉庫で、子供達でジャマール撃滅団を名乗るも大人達に危険と止められ、 今やたった一人になってしまった少年・リンと出会った拓也は、ファイガを探すギガロとシュバルツの会話から若返りエネルギーの存在を知り、 やむなくリンと一緒にファイガを追う事に……子供だってジャマールに対する強い反抗心を持っている、 というのは今作の世界観を巧く踏まえており、大人と子供の交流エピソードというのも比較的鷺山さんの得意ジャンルの筈なのですが、 見た目は子供だけど精神性はまるっきり大人のままの拓也×拓也を同世代の子供だと思っているリン少年、のやり取りが、 ひたすらちぐはぐなだけで面白くならず(^^;
 更に、リンの猪突猛進を止めようとする拓也が“自分の見た目が子供である事を自覚した説得”を全く行わない為に、 凄く頭の悪い感じになってしまいました。
 トドメに、拓也の考え方はリン少年の嫌う「危険だからやめなさいと常識的に止めようとするオトナ」そのものであり、 リンに対する拓也のこのスタンスは基本的に変わらないので、クライマックスに至っても互いの劇的な心境変化が皆無。
 最後に、
 「仲間さ、これからだって、ずっと」
 と一応握手で終了するのですが、二人の心の交流を納得させる中身がまるで無いまま終わってしまいました。
 ギガロ・シュバルツ&ジャマーが終始コミカルに描かれ、尺が長めのドタバタバトルは割り切って見れば面白いといえなくもないのですが、 話の内容があまりに空虚。
 次回からクライマックスへ向けた新展開になる関係で、 話数調整の都合によりその前に1話でっちあげたのではないかと穿ちたくなるようなエピソードなのですが、くしくも同じ鷺山脚本で、 同じくクライマックス展開の前に都合により急遽ねじ込んだような出来だった 『特捜ロボジャンパーソン』第41話「突入 罠の決死圏」を思い出してしまいました(^^;

◆第40話「新章・生命の蝶」◆ (監督:金田治 脚本:宮下隼一)
 「貴様等、マッスルの味方を?!」
 「なんだか知らないが、ジャマールと戦う奴の危機をほっとけるか!」
 そうだ、筋肉は、次元を越えた正義のサインなんだ!
 病を患い、かつてジャマールの侵攻の前に敗れた異次元の戦士マッスル(本当にこういう名前のゲストキャラである)が、 自らの命を救う可能性を持った存在・セントパピリアを探し求めて地球に飛来する。その手にした羽が光を放ち、 メガオームと老師グルが反応。メガオームはジェラとブラックビートにマッスルの連行を明じ、 気絶したマッスルをアカデミアに運び込んだ拓也達の前には、老師グルが姿を見せる。
 セントパピリア――それは、詳細は一切不明ながら、古に昆虫族を救ったと語り伝えられる伝説上の存在。
 光る羽の反応を求めるマッスルはアカデミアを脱走し、それを追う途中にジャマールの空襲を受けて見失ってしまったビーファイターは、 アースアカデミア考古学調査隊が、付近で6400万年前のものと思われる、輝く石を発見したという連絡を受ける。
 輝く石はどうやら、昆虫?が中に入った巨大な瑪瑙、のイメージに見えるのですが、 瑪瑙の中に閉じ込められていた古代の蚊から恐竜のDNAを抽出するという『ジュラシック・パーク』の最初の映画が1993年公開なので、 それに乗っかった感じでしょうか。
 ジャマールに敗れて次元宇宙を漂っていた際に、巨大な光の蝶――時を超え、 次元を越えて生きる伝説の生命体・セントパピリア――に出会ったマッスルは、死期の迫る自らの治癒の為に、 羽に呼応するかのように光を放つ石を強引に奪おうと奪おうと調査隊に襲いかかり、やむなく変身して刃を交えるビーファイター。
 内なる筋肉の声に導かれているマッスルが全く話聞きませんが、ビーファイターもビーファイターで、 以前にジャマールからの逃亡者を匿ったら新兵器を持ち逃げされた件を反省してか、異次元人を安易に仲間扱いしない空気が滲み出ているのは素敵(笑)
 メガオームの目的を探るべくマッスルの後を追っていたブラックとジェラが乱入して石が奪われてしまうが、 そこにグルが姿を見せると、輝く石から宙に浮かび上がる古代昆虫文字(ここで、文字が蝶の羽型に表示される、という演出が秀逸)。
 そこに記されていたのは7代前の昆虫老師が残した記録であり(石の中に見える影は、7代前の老師??)、それによると、 氷河期によって恐竜が絶滅した後に地球を訪れた光の蝶が、星に新たな命をもたらしたのだという……今、 この地球に昆虫族が存在しているのも、生命が溢れているのも、セントパピリアの力によるものだった、と宇宙規模の壮大な展開に。
 「そうか……そうだったのか!」
 そこへ突然、メガオームまで出現するが、それと同時に消えてしまう昆虫文字。
 「おのれ……これ以上このガオームには、解読させんというのか、セントパピリアぁ!」
 荘厳なBGMで激しい地割れが発生し、輝く石は灰となり(セキュリティが働いて自爆したのか、 怒りのガオーム様が勢いで燃やしてしまったのかは演出から今ひとつわからず)、既にジェラによって致命傷を受けていたマッスルは、 セントパピリアを求め続けてその灰を握りしめながら、死亡。そしてブラックビートは、マッスルが取り落とした光の羽を拾う……。
 「今こそ始まったのか、本当の戦いが。今こそ!」
 ブラックビートの問いに対してガオームは無言のまま退社し、セントパピリアを巡って自分の知らない何かを感じるブラックビートだが、 急に苦悶しながら倒れ込むと、邪甲が強制解除されてシャドウの姿に。するとシャドウに対して、光の羽が反応を示す……。
 「痛みが消えた……何かが、何かがこの俺の中で起ころうとしている。いったい何が」
 いよいよ近づく、地球を巡る最終決戦。命をもたらす伝説の蝶とは何か、そしてガオームと如何なる因縁で繋がるのか?!
 第4クールに突入し、最終盤に向けてわかりやすい布石をしっかりと置いてきて引き回としては十分に面白い出来だったのですが、 引くだけ引いて次に出てきたと思ったら解決、という『特捜エクシードラフト』パターンでないといいなぁ(笑)
 共通の敵を持つ異次元の戦士と主人公達の間に信頼関係が一切芽生えないという変則的な作劇なのですが、 ビーファイターの事が眼中にないマッスルの姿を通して、命と巨大な力への執着が表現されていたのは、なかなか秀逸。 これが最終盤のテーマ的な部分で効いてくれると嬉しいのですが、さて。
 そして、光の羽を拾ったのがブルーではなくブラックビート、というのは物語に幅を持たせて面白く、 最終クールの転がし方が楽しみです。
 というわけで次回――襲来する筋肉。
 そうだ思い出せ、筋肉は、戦士を結ぶ絆の証!
 「機械こそ、究極の生命体。そう信じるシュバルツ兄弟に、今、奇跡が起こる!」
 ……て、なんだその予告(笑)

◆第41話「兄貴はムキムキ」◆ (監督:石田秀範 脚本:扇澤延男)
 ジャマールではメガオームより総員待機指令が下され、新たな地球侵攻作戦をプレゼンしようとしていたシュバルツはそれに不満を抱く。
 「永遠の命など、とうの昔に科学が生み出している。この俺がそうだ! 部品交換さえすれば、永遠に生きていけるのだぁ!」
 「とにかく待機命令は下った!」
 「どうしてガオーム様はセントパピリアなんてものを望む? このシュバルツの科学力さえあれば、ジャマールは、無敵なのにー!」
 発言内容の信憑性はともかく、元コンピューターウィルスである機械生命体のシュバルツが、ガオームへの忠誠心とは別に、 永遠の命というものの価値を理屈として理解できない、というのは面白いスタンス差。
 ……まあ、ガオームが何の為にセントパピリアを求めているのかについては言及されていない筈なので、 多分にジェラの推測だったりはするのですが。
 セントパピリアを巡るジャマールの動きを警戒するビーファイターだが、 パトロール中の大作がシュバルツそっくりの顔をした謎の筋肉怪人の襲撃を受ける。セイバーマグナムすら筋肉で跳ね返す、 恐るべき戦士の名は、マッチョNO5!
 ……前回のゲストキャラの名前がマッスルで、今回の怪人の名前がマッチョって、この時期一体何があったのでしょうか(笑)  「ナンバー5」は多分「マンボナンバー5」(というマンボの有名曲がある)からなのでしょうけど。
 バイクで派手に転倒したり、吊ったジースタッグを振り回して投げ飛ばしたり、車をひっくり返したりと、 かなり力の入った肉弾アクションが展開するが、ビーファイターが揃った所で、待機命令を無視した怪人の独断専行に慌てたシュバルツが 「ちょっとマッチョ!」と乱入して怪人を連れて一時撤退。
 そこへ、戦闘メカ軍団の抜け駆けを咎めに現れるギガロとジェラ。
 「ギガジェラ!」
 カップルみたいなので、略さないで下さい(笑)
 「このマッチョNO5は、俺がこの手で作り上げた、俺の兄貴だー!」
 シュバルツは、戦場での不測の事態を危惧してこれまで出撃させてこなかった最強の戦闘メカにして兄であるマッチョと熱い抱擁をかわし、 ギガジェラは面倒くさくなって帰宅。残った兄弟は、開き直ってビーファイターに挑む事を決意する。
 「貴様等の首を手土産に、ガオーム様に必ず知っていたただく。科学こそ力! 科学こそ全能なのだという事をな!」
 だが戦闘中、シュバルツの危惧した通りの不測の事態が起こり、シュバルツをかばったマッチョがビームの直撃を受けて損傷。 兄弟はその場を引き下がるが、マッチョは修理不能な駆動中枢回路を損傷してしまっていた……。
 沈む夕陽に照らされながら、シュバルツが作り出したにも関わらず、何故マッチョは“兄”なのか? それは、 マッチョがシュバルツに欠けた筋肉を身に纏う、より完成された存在だからなのだ――!  故にシュバルツは自らマッチョを「兄ちゃん」と呼び慕っていたのである、という兄弟誕生秘話が妙に感動的に描かれ、 監督×脚本×声優&スーツアクターが、ノリノリ(笑)
 「俺は……もうスクラップだ。これからはおまえ一人で、生きろ。俺はここで、朽ち果てる」
 「科学に不可能はないよー! 俺はたった一人の兄貴を、スクラップなんかにはしない。必ず甦らせる!」
 「シュバルツ……」
 冒頭でセントパピリアへの懐疑を口にさせる事によりエピソード全体が、“善の科学vs悪の科学”というより“科学vsオカルト” という構図になっている為、シュバルツの科学へのこだわりが純粋な気持ちに感じ取れて、それ絡みの台詞が変に面白い事に(笑)
 「ワルのロボットに、兄弟の情なんてあってたまるかよ」
 マッチョがシュバルツをかばったのは、シュバルツ自身のプログラムに過ぎない、と切って捨てる大作はしかし、 筋肉に対抗心を刺激されたのか、せっせとダンベル体操。そこへ研究所が占拠されたとの通報が入り、 駆けつけたビーファイターが目にしたのは、駆動中枢回路を補う為に、シュバルツとマッチョが融合した姿だった!
 「天才頭脳の弟と」
 「無敵戦闘パワーの兄の一体化」
 「「これこそ、科学が為した究極の合体なのだ!」」
 中に幹部が入っているとはいえ、怪人相手に「面倒くさいからメガヘラクレスで吹き飛ばそう」と物騒な事を言い出すビーファイターだが、 それではセントパピリア関連の情報を聞き出せない、と召喚中止。冒頭の布石を用いてビーファイターの目的をセントパピリアの情報とする事で、 “結果的にシュバルツがマッチョに守られている構図”を作り出し、ゲスト怪人を兄として慕うレギュラー幹部、 という関係性を視聴者に飲み込ませる流れがさすがのテクニック。
 セイバーマグナムが通用しないマッチョに対して、ビーファイターはビートマシンで対抗。
 「体を引き裂いて出してやる!」
 とカブトメカとクワガタメカで両側からロープを引っかけ、 怪人を巨大メカで車裂きにしようとするヒーローが見られるのは『重甲ビーファイター』だけ!(多分)
 「弟が産み出してくれたこの体は……」
 「そして我ら兄弟の固い絆は……」
 「「こんな力で引き裂かれはしない!!」」
 だがシュバマッチョはその責め苦に耐え抜き、逆にビートマシンを行動不能に追い込む絆パワーを発揮するコズミックマインド。
 「出てこいシュバルツ!」
 「俺が抜け出せば、メガヘラクレスでこの兄貴の体を吹っ飛ばすつもりだろう! そうは行くか……そうはさせん!」
 兄弟の絆は燃え上がり、続けて繰り出される激しい電磁波攻撃にもシュバマッチョは耐え抜く、が……
 「やったよ兄ちゃん! 俺達兄弟の絆の勝利だ!」
 「出て行けシュバルツ。俺の体から」
 「何言ってるんだよ兄ちゃん……」
 戦況の不利と肉体の限界を感じ取ったマッチョは、弟には告げずに密かに内蔵していた自爆装置のスイッチを自ら入れる。
 「兄貴として、俺がおまえにしてやれる事はもう一つしか残ってないんだ。ビーファイターを道連れにする事だ」
 狼狽するシュバルツだが、非情に進むカウントダウン。しかし――
 「俺は抜け出さないよ……」
 「ん?! ……シュバルツ……」
 「俺はずーっとひとりぼっちだった。長い長い孤独の果てに……やっと俺は兄弟を、兄貴を得た。そしてその兄貴は、 最高の兄貴だった! 弟の俺に手柄を残す為、自爆装置まで体に埋め込むような。そんな兄貴を……そんな兄貴を一人で死なせるか!」
 「シュバルツ……!」
 「兄ちゃん! ……吹っ飛ぼう、一緒に。兄ちゃん!」
 若干、目的が変わってるゾ(笑)
 「本気なのか?!」
 「やっぱりプログラムなんかじゃなかったのよ」
 「兄弟の情、兄弟の絆なんだ!」
 「あるのかそんなもんが? あったのかワルのロボットにも?!」
 自爆装置云々がビーファイターに丸聞こえなのはどうにも間抜けなのですが、 このやり取りに思わず棒立ちになってしまうビーファイターに対し、覚悟を決めて突撃してくるシュバマッチョ。
 「科学こそ無敵。我ら兄弟の命と引き替えに、それを証明してやる!」
 筋肉対決に負けたジースタッグが羽交い締めにされて爆発四散の危機に陥り、ブルービートは俺の勇者キャノンでハイパー化すると、 問答無用で射撃(え) 1秒も躊躇せずに撃っていましたが、 状況的に一歩間違えるとジースタッグが光の粒になっていた可能性が高く ここが凄く雑になってしまったのは勿体なかった所。
 前作の金色父さんは特に露骨でしたが、扇澤さんもどうも、販促の都合を取り込む事にはあまり工夫する気が見えません(^^;
 ビートイングラムの直撃を受けたマッチョは、最後の力でシュバルツを体内から放り出し、大爆死。
 「おまえは生き延びなきゃいけないんだ……生きて、おまえの科学の偉大さを、証明しなきゃ……」
 「兄ちゃん!」
 「シュバルツ……我が弟……お別れだ」
 「兄ちゃん!!」
 バラバラに吹き飛んだマッチョのゴーグル部分を拾ったシュバルツはブルーに向けて特攻するが、銃を構えたジースタッグが割って入り、 互いに銃と爪を向けながら至近距離で向かい合うカットは格好良かったです。
 「……ジャマール要塞へ帰れ! そして……弔ってやれよ」
 「………………覚えていろよ、ビーファイター……!」
 3幹部がすっかりデフォルトでビーファイターより弱い扱いなのが気になりますが、劇中倫理としては、 絶対に仕留められる局面で見逃したわけではない、という所でギリギリ着地。
 まあナレーションは、
 「敵の幹部を見逃したのは、ビーファイターにとって、最初で最後の事だった。しかし、三人の胸に、悔いは無かった」
 なんですが(笑) それにしてもしっかり、次は無い宣言が組み込まれているのが、昆虫魂です。
 何とも言えないもやもやを抱えた表情になる大作に、
 「帰ろ? ね!」
 と、笑顔で舞が声をかけ、常に気分を前向きに切り替えていく舞の芯の強さ、というのは一貫して描かれています。
 大きな物語の中では、ゴルゴダル回、ネロ回に連なっているといえ、「怪物や怪人にも命はある」 という割とギリギリの所を綱渡りで走り抜けた第23話をそれきりで終わらせずに、「悪に生まれたロボットはただの悪なのか?」 という形で、一つのテーマ的連続性を持たせているのは、扇澤さんがさすがの一言(バリカン回や漬け物婆回もテーマ性という点では、 関連していると言えますし)。
 その上で、前2エピソードでメインとなった舞ではなく、大作の感情を揺らがせる事で物語の視野が狭くなる事を避けつつ、 最後は舞の笑顔で落着させるという形を作っているのも、綺麗にはまりました。
 「にいちゃぁぁん!!」
 ジャマール要塞では、マッチョの形見を手にしたシュバルツが嗚咽の叫びをあげ、冒頭で「部品交換さえすれば、 永遠に生きていける」と嘯いていたシュバルツがしかし、機械に宿った魂を取り戻せない不可逆性に打ちひしがれる、 という構造も良く出来ています。
 扇澤さんの構成テクニックと会話の面白さ、そして連続性を持ったテーマの仕込みの活用、 という良い部分が存分に発揮されたエピソードでした。改めて、巧い。
 次回――ギガロの過去。と、最終盤前に、幹部を一人ずつ補強?

◆第42話「恨み熊BF(ビーファイター)狩り」◆ (監督:石田秀範 脚本:鷺山京子)
 「俺は死ぬのか……? 嫌だ……こんな惨めな死に様は。憎い。あいつらが憎い……!」
 「憎め……憎め……憎しみこそパワーだ!」
 「だ、誰だ?」
 「憎しみによって、このガロ次元を、征服してみせよ」
 ガロ次元人によっていたぶられ、瀕死の生き物に、一振りの剣を与えるガオーム。
 「憎い……憎いぃ……!」
 立ち上がり、その剣を手にした者こそが、かつてのギガロであった――。
 弱い生き物であった頃の悪夢にうなされて跳ね起きたギガロは、それが地球から届く、 人間に対する激しい憎悪の声に影響されての事と知る。過去の劣等感を刺激されたギガロは、 何故かブラックビートと談笑しているジェラ、特にお咎めなく戦闘メカの開発を続けているシュバルツの姿に苛立つと地球へ向かい、 その憎悪に形を与える事で合成獣ギガツキノワを誕生させる!
 ギガツキノワは街に繰り出して暴れ回り、トゲを突き刺したり爪で流血したり、逃げ遅れた一般市民にかなりストレートな被害描写。 駆けつけたビーファイターとも互角の戦いを見せる熊だが、マキシムビームを浴びて、一時撤退。
 ギガ熊のベースとなっているのは、5年前に退治された人食い熊の怨念ではないかと推察する向井博士。 熊も開発によって住む所を失われての行動だったのだ……と、東映ヒーロー名物・忘れた頃に環境破壊ネタ。
 舞の知り合いの少女が人質にされてしまい、重甲を禁止されたビーファイターはギガロがトラップを張り巡らせて待ち構える山へと向かう事に。
 「かつて俺は、ガロ次元人に、狩り立てられた。その苦しみを、お前達も味わうがいい!」
 「そうは行くか!」
 真っ先に走り出した大作、さっそくトラップに引っかかって何の役にも立たずリタイア。
 「はははははははは、人間狩りの、始まりだぁ!」
 拓也はギガロの吹き矢を浴び、舞は熊の襲撃を受け、ねちねちとビーファイターを追い詰めていくギガロが、 かつてなく嫌な感じ。拓也も罠にはまってリタイアし、男二人は少女と一緒に柱にくくりつけられ、まとめて爆散5分前。 それを目にした舞は一人でもやるしかない、と前に進むが、恐るべき力で熊が立ちはだかり、舞を心身ともに追い詰めていく、 というのは珍しい趣向。
 ……麗なら簡単に突破しそうだな、とか思ってはいけません。
 「走れ、獲物らしく走ってみせろ!」
 拓也を片付けたギガロも現れて絶体絶命のその時、蜂の巣に気付いた舞はそれを使って攪乱に成功すると、人質の解放に成功する大逆転。
 「ユミちゃんの心を踏みにじり、沢山の人を苦しめたジャマール! 許さない!!」
 正統派の揃い踏み変身から、ジャマール戦闘機に対してビートマシン出撃、と前回今回と、 最終盤を前に基本要素を一通り盛り込んできているのは良い所。ガオームゾーンだけさらりと無かった事にされていますが、 これ、中盤以降ガオームゾーンが使われなくなった理由が、終盤の仕掛けで何か説明されると面白いのですけど (「この為に異次元パワーを溜めていたのだ!」程度で良いので)。
 前回は車裂きに失敗しましたが、今回はジースタッグが溢れるマッスルにより熊の顎裂き。 決まった瞬間のフラッシュ演出が、残虐シーンをぼかしたようにしか見えません(笑)
 弱った熊をスティンガープラズマで引きずり回した後、トドメは俺のファイナル勇者キャノン、と3人でしっかり連携。 ギガロは退散し、舞は熊の怨念がこもっていた洞穴に弔いの花束を捧げ、少女には成仏した熊の鳴き声が聞こえるのであった……でオチ。
 …………全然、成仏した声には聞こえないのですが!(笑)
 油断していると面白くなってしまう3幹部の一人であるギガロを、かつて虐げられる側だった者が憎しみにより虐げる側に回った悪、 として明確に描写し、悪辣ぶりを強調。その意地の悪さと傲慢さ故に、必勝のチャンスに足下をすくわれる、 というのもギガロらしく収まりました。
 一方で人質&オチ要員だった少女は、ギガロの嫌らしさ&山中アクションがエピソードの軸になった事もあり、 熊のぬいぐるみが好きなだけでギガ熊との交流は別に全く無いので、かなり強引に(^^;
 要塞に戻ると、某バイラムばりに同僚から嘲笑されるギガロ(今回のギガロは精神的に不安定なので、 ギガロ主観で必要以上に馬鹿にされた気になっていると解釈しても良さそう)だが、そこにかつてない輝きと共にメガオームが登場。
 「いよいよ新たな作戦を発動する。命を賭けて、必ず遂行せよ」
 ……てあれ、ジェラのターンは?(^^; マッスル回はメインだったけど、これといって掘り下げは無かったのですが、 特に広げる要素が無かったのか(^^;
 いよいよ物語は最終盤へと向かっていき、次回――明かされるシャドウの素顔!

→〔その8へ続く〕

(2017年2月20日,2017年3月31日)
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