■『キカイダー01』感想まとめ4■
“この世に悪のある限り
この世に敵が居る限り”
ブログ「ものかきの繰り言」の方に連載していた『キカイダー01』
感想の、まとめ4(19話〜24話)です。文体の統一や、誤字脱字の修正など、若干の改稿をしています。
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〔まとめ5〕
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- ◆第19話「キングインディアン必殺の呪文!!」◆ (監督:畠山豊彦 脚本:今村文人)
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ショーに向かう劇団を乗せたトラック(駅馬車の見立て)を馬に乗ったインディアンが襲い、撃ち込まれた矢が劇団員を貫く! 凄まじい導入。
「畜生! 俺が撃ち殺してやる!」
劇団のガンマン役者(演:大葉健二)が騎馬で迫るインディアンに向けて発砲し……え……あのそれ、
ショー用の偽物だったのでは?!(笑)
錯乱状態で偽物を本物と思い込んでいるのでも、
実は本物を所持しているでも、どっちでも駄目だ!!
「畜生、確かに命中してるのに。あの野郎、化け物だぜ」
今回も冒頭1分あまりでトップロープから場外に投げ落とされた正気が粉々に砕け散り、無惨に射殺されるガンマン役者。
更にインディアンの唱える謎の呪文によりトラックは木っ葉微塵に爆発し、その恐るべき呪力の使い手こそ、
全ての科学を超越する強力なテレパシーを持つ、シャドウの新たなる戦士、キングインディアン!
キングインディアンは、おどろおどろしい死の谷の祈りの儀式を始め、不気味な踊り、怪しげな呪文を唱える悪夢的な扮装の怪人、
執拗に繰り返される鮮血のイメージ、と正攻法のスリラーといえばスリラー演出なのですが、生け贄の供物が、
近くの魚屋で買ってきたとおぼしきアジなのが、とても『01』です。
……付け加えると、儀式の祭壇に用いられているのが三方なのですが、神道なのかシャドウ。
「くそぅ……あんな化け物にゼロワンの相手はさせぬぞ。ゼロワンはこの俺が倒す。プロフェッサー・ギルは、俺のこの、
脳の中に居るのだ。ギルの死霊を呼び出し、この俺のパワーを、アップしてもらうのだ!」
ゼロワン抹殺の刺客としてビッグシャドウに招聘されたキングインディアンに嫉妬の炎を燃やすハカイダーは、
とうとう頭脳回路に変調をきたしてしまい、虹色のネズミが天井を走りながら笑っているみたいな譫言を口走って自ら冥界通信装置に寝そべると、
霊界アドバイザーのギルに接触。
「我が愛しきハカイダーよ……おまえの願いは同時に、儂の願いなのだ。おまえの恥は、儂の恥辱なのだ!
今に見ていろ……ハカイダーの力と技は、今までの3倍にパワーアップする!」
死霊ギルはどこからともなく謎のカプセルを取り出すと、ハカイダーの内部回路に、それを取り付ける。
「我が愛しきハカイダーよ……おまえは新しく生まれ変わったのだ! シャドウから受けた数々の辱めを、
今こそ100倍にして返してやるのだ。そして! ゼロワンはおまえが倒すのだ……儂の霊魂の火が消える前に……」
死霊ギルはかき消え、むくりと起き上がったハカイダーは、足のむくみが取れた気がする!
と金属扉を殴りつけて飛び散る火花に満足し、気が狂いすぎて、理屈と膏薬を貼り付ける場所が行方不明なのですが、
150%妄想による思い込みですよねこれ!
冒頭、駅馬車事件に巻き込まれて消し飛んだかと思われたカメラマンを人質に取ったハカイダーは、
小屋の中に誘き寄せたイチローに猛然と殴りかかると思い込みパワーで優位に戦いを進めるが、
何を思ったのか突然身を翻すとイチロー達を小屋に閉じ込めて内部に毒ガスを放ち、え、あの、本格的に何がしたいの……。
「ゼロワン! おまえの力で、その鋼鉄の檻を脱出してみろ! 出来るか?! 俺には出来るぞ」
力自慢だった。
扉を蹴破って換気をするも、生身チョップで檻を破壊できなかったイチローは、とりあえず中に戻ると吊されていたカメラマンを助け、
アキラに事情を説明していると、小屋に近付いてきたハカイダー、自らチョップで檻を粉砕(笑)
「ゼロワン! 待ちきれないわ。こっちから迎えに来たぞ」
あまりにあまりな展開に、死んだサンマのような目になり、
(どうしようこいつ)という気持ちを隠せないイチロー兄さんの表情は、今回最大の見物(笑)
イチローとハカイダーは改めて野外で対峙し、頭脳回路に変調をきたしているハカイダーは、正々堂々のライバル宣言。
岩を真っ二つにする思い込みチョップの威力に、ようやくチェンジするゼロワンだが、
変身ジャンプ中にハカイダー必殺クライマックスカニバサミからの怒濤の連続攻撃を浴び、
その戦いを傍観するシャドウナイトとキングインディアン。
インディアンは、日没から本気出す、と姿を消し、ハカイダーと01の戦いにはキカイダーが参戦。
思い込みパワーで奮戦するハカイダーだが、兄弟の連続パンチを浴びて形勢不利と見るや捨て台詞を残して逃走し、
ハカイダーにしては頑張ったが結局情けなく終わり、大人げないキカイダー兄弟の株価もやや下がり、大騒ぎした末に誰も得しない展開です。
ジローが助けていたヒロシ・ミサオとの合流を待つイチロー達だが、夜陰と共にキングインディアン率いる改造アパッチ軍団が襲来。
火矢による攻撃や、トマホークを手にしての肉弾戦などアクションに変化を付けてくるのですが、前半あまりに狂っていた為に、
後半のアパッチ軍団襲来が“物凄く普通”の出来事に見えてしまい、物語のテンションはむしろ落ち着いてしまう、という困った構成。
また、役者さんの露出を増やそうキャンペーンだったのか、今回はイチロー兄さんが不自然にチェンジしない展開が続く為、
自称強化ハカイダーや強敵キングインディアンに苦戦しているというよりも、今日のイチロー兄さんはキレが悪い、
という印象になってしまいます。
一晩の夜襲に耐え抜いたイチロー達の前に姿を見せたキングインディアンは決闘を申し込み、
馬に乗って斧を振り回すインディアンとの戦いは、面白い面白くないというより、見ていてハラハラ。
「俺は如何なる敵にも背は見せん!」
と啖呵を切った直後にサイドカーで背を向けたイチローは、反転するとチェンジゼロワン。
見た目生身のキングインディアンに容赦なくゼロワンカットを叩き込むが、キングインディアン必殺の念力が放たれ、
頭脳コンピュータにダメージを受けたゼロワンは、思わぬ攻撃でかつてない大ピンチに。
真っ当な戦いでゼロワンがここまで苦しめられるのは恐らく劇中初で(多少の苦戦レベルなら、シャドウロクロ以来か)、
手も足も出ずに地面で藻掻くゼロワン、だがその時、隠れヒロイン体質の兄さんを常にサーチしているキカイダーが駆け付け、
兄弟の絆は、全ての弱点を超越するのだ!
久方ぶりの身も蓋もない展開から、キングインディアンの変身したシャドウインディアンは、ブラストエンドを受けて、大爆死。
その戦いを見届けたシャドウナイトは復讐を誓い、頭脳回路に変調をきたしているハカイダーは、その隣で不敵に笑うのであった。
「ゼロワン、俺は貴様の弱点を見抜いているぞ。貴様を粉々にできるのは、一匹狼のこの俺だけだ」
思い込み、怖い。
一切辻褄を合わせる気のないリレー小説を、そのまま映像化してしまったような内容で、
ゼロワンの危機をキカイダーが救う展開が2回も入るのを始め、筋としては支離滅裂という他ない出来なのですが、
あまりにも気が狂っている為に、見る側の正気をマヒさせてしまう恐ろしいエピソード。
煮ても、焼いても、揚げてさえも、生の味が全てを凌駕する、凄まじい破壊力でした。
次回――……どうしよう、ビッグシャドウの正体も、予告時点でアキラとヒロシが一緒に居るのも、
「暴れん坊ハカイダーを巧みに操り」という言い回しも、「アキラを手なずけてゼロワンに迫る」という作戦も、
何もかもが駄目そうすぎる!!
- ◆第20話「大狂乱シャドウ首領の正体判明」◆ (監督:今村農夫也 脚本:長坂秀佳)
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ここ数話、激しい導入部の続く今作ですが、TVアンテナに貫かれる男性、服を引き裂かれながらくびり殺される女性、
と少々ショッキング度合いの強い、ハカイダーによる市民の惨殺シーンから始まり、どこへ行きたいのか『キカイダー01』。
そして、滅茶苦茶唐突に姿を現す虫歯菌……じゃなかった、ビッグシャドウ。
シルエットしか見せずに神秘性を醸し出す、というのはよくある手法ですが、
正体(人間の姿)を見せる物語上の理由も無ければ特に劇的な演出もなく、ビックリするほど雑な初登場。
「キガン城は白鷺ヶ原をおいて他には無い」
風水か何かで決めたのか、シャドウ最大最強の秘密基地の建設現場にこだわるビッグ社長は、
白鷺ヶ原自然を守る会のメンバーを次々と抹殺するハカイダーに会長の三田村を殺害するよう命令を下し、
ハカイダーの攻撃により次々と女性の服が裂け、あらわになった肌にHの署名が刻まれるという、
本格的に何がしたいのか『キカイダー01』。
そしてその悲鳴を聞きつけたリエコさんは髪型が元に戻っており、どこに征くのか『キカイダー01』。
悲鳴の元に駆け付けるリエコとアキラだが、相手がハカイダーでは特に役に立たず、哀れにも宙を舞う三田村会長は、空中で突如消失。
「ん?! 消えたか」
ごくごく当たり前の現象のように呟いており、本格的に世界に対する認知が歪んできているのですが、
ブラストエンドの副作用なのか、全てはハカイダーの脳が見ているピンクの水玉模様のタヌキの夢なのか。
恐らく三田村をブラストエンドの応用による事象変換能力で救出したイチロー兄さんがトランペットを吹いて現れ、
思い込みでパワー3倍を宣言するハカイダーに対し、ニヤリと不敵に笑ってみせる。
「ふふふ、キチガイ犬ほどよく吠える。相手になってやる。来い!」
今回も生身キャンペーンなのか、しばらく生身で戦ったイチロー兄さんがチェンジすると、
満を持してハカイダー必殺のクライマックスカニばさみからの連続攻撃が放たれようとするが、
既にその対策を練っていたゼロワンはゼロワンドライバーで切り返すと、ゼロワンカットへのコンボに繋げ、
きっちりと前回の借りをのしを付けて返してきます。
危うく思い込みパワーが尽きる所だったハカイダーは、社長命令を受けたナイトによって回収。
当初の業務命令に従って三田村会長の家に侵入すると、看病していたアキラの洗脳を試み、脳と目がぺかぺか光るハカイダーは、
映像的には格好いい。
ギルの脳を持つハカイダーと、ギルの血を引くアキラは、親子だ同志だ殺された父ギルの仇を討つのだ、
とアキラを洗脳したハカイダーは、ゼロワンのオイル交換カプセルとそっくりに作った破壊カプセルをアキラに渡し、
アキラは白いハンドバッグに入っていた本物とそれをすり替え……どう見ても女性物のバッグなのですが、
イチロー兄さんはそれを持ち歩いているの?! と思ったらバッグはリエコのものだったのですが、
リエコがイチローのオイルを携帯しているのも、まるで秘書のようにオイル交換の時間ですと伝えるのも、何から何までおかしくて、
どのセーブデータまで戻ればいいのか『キカイダー01』。
何やら様子のおかしいアキラを気にしつつもオイル交換したイチローだが、ベッドで寝ていた筈の三田村会長がハカイダーによってさらわれており、
その救出に向かう事に。
「ふふふふ、もう来る頃だ。おかしい。来ない筈は無い」
一息も入れぬうちに首をひねるキカイダー、気が短いというより、何か大事な配線が外れている感じがいや増します。
「来ない筈は無い。よくわかるな」
イチローはハカイダーが目を離した隙に救出した会長をダブルマシーンの自動運転によって離脱させ、
ヒーローの登場シーンとしては格好いい筈なのですが、事前のハカイダーの台詞が明らかに精神の平衡を欠いている為に、
どこまでが現実でどこからが妄想なのか、本格的に不安になってきます。
思い込み界王拳3倍と事前に仕掛けた罠で優位を確信するハカイダーは、イチローを殴り飛ばすと銃を構え、
土手の上から自信たっぷりにヒーローを見下ろす姿には久々に悪のライバルとしての貫禄が宿り、デザインはホント、
格好いいと思うんですよハカイダー……まあ丸々、前作の遺産であるわけですが。
有頂天のハカイダーは、偽のオイルに交換したのでチェンジできないぞ、
とイチローがチェンジを試みる前に告げて不意打ちのチャンスを自ら潰し、正々堂々ライバル宣言!!
狼狽したイチローはハカイダーの銃撃を浴び、ナレーションさんもイチローの危機を散々煽るが、
Bパート入ってとりあえずチェンジしてみると、当然成功(笑)
ハカイダー洗脳に屈していなかったアキラ少年は偽オイルをハカイダーに投げつけるのですが、
明らかに三田村会長をさらわれるのを黙って見過ごし(これは仕方ないですが)、イチロー兄さんに事の成り行きを一切説明せず、
物凄く不審な態度で決闘の趨勢を見守っていたアキラ少年は、密かに共倒れを狙っていたのではないか。
……いったいどこで、イベント回収を逃してしまったのか『キカイダー01』。
「ハカイダー! 俺はアキラくんの心を傷付けた、貴様を許すわけにはいかん!」
「俺も貴様を生かしてはおけん!」
作戦失敗から気を取り直し、それとなく洒落た返しをしてみるハカイダーだが、突然の地割れに飲み込まれ、強制帰宅。
ところがハカイダーの言葉はアキラの心に思わぬ波紋を広げており、自らの出自を知った(この後の展開が亜空間すぎて、
ここで“初めて知った”というニュアンスにしたかったのかどうか、なんともいえないのが凄く困るのですが……)アキラは、
ゼロワンの呼びかけにも応えず、一人佇む。
「アキラ、なんだよそのツラは?」
「お兄ちゃん、僕たち、大悪人の子供なんだよ」
そこにヒロシが現れるとごくごく普通に言葉を交わし、“運命に引き裂かれたすれ違いの兄弟”の
再会イベントがいつの間にか終了しているのですが、
修正パッチはいつ配信されるのですか『キカイダー01』。
アキラは、シャドウ基地の秘密の入り口を探し当てたヒロシと共に地下へと入り込み、ジローと合流したイチローは、
道で気持ち良く眠りこけていたミサオを発見。……謎めいたキーパーソンが、
あっという間に助平カメラマンと同じフォルダに収納されているのですが、
カメラマンは登場のさせ方も無理があれば好感度に繋がる要素も一つも描かれないので、いっそこのまま、
コメディリリーフを交代してしまっても良いのでは、という気は。
シャドウ基地では、とうとう辞表を叩きつけたハカイダーが叛旗を鮮明にするもビッグシャドウの操る幻影にあしらわれ、ハカイダー、
闇に囚われるな!
肌の内側を這いずり回る芋虫の感触に脳を掻きむしるハカイダーの前には、もう一人のハカイダーが現れ、生きていたのかブルー
(レッド/シルバー)! ……ではなかった偽ハカイダーの正体はジロー。
ビッグシャドウへの意趣返しを優先するハカイダーは社長に殴りかかるがまとめて姿を消し、ジローはジローで、
悪ガキ発見みたいな軽いノリでアキラとヒロシを回収してゆき、本格的に、ついていけない展開が続きます。
予告で多少面白そうだったジローの変装もドタバタ騒ぎの一環で終わってしまい、完全な無駄弾。
別の基地で拘束されたハカイダーが、忠誠を誓うかよく考えろ、と社長に見せつけられるのが、
シャドウ戦闘員に襲われる三田村会長の映像なのも意味不明なのですが……ええとあれ、もしかして、三田村会長=ギルの奥さん……?
元妻疑惑の急浮上した三田村会長の危機にイチローが駆け付けると、
「俺にゼロワンを殺させてくれ」と懇願したハカイダーは再び野に放たれ、いつもの10倍ぐらい意味のわからない展開が続きます。
そもそもハカイダーがシャドウ組織に反抗的なのは、スカウトした社長が「ゼロワン抹殺にこだわらず命令に従え」
と強制していたからなのですが……プレイが高度すぎて、脳の容量をオーバーしてきました(笑)
ジローに三田村会長を任せたイチローは本日三回目となるハカイダーとの決闘に臨むが、
ゼロワン抹殺の助力をハカイダーに約束したビッグ社長が遠隔操縦でブルドーザーを操り……いやいったいどうやって、
ブルドーザーでゼロワンを倒すの?! と思ったら、なんとブルドーザーから飛び出すミサイル!
だがゼロワンは慌てず騒がず「ブラストエンドクラッシュ」(と今回呼称)でブルドーザーを破壊し、
リエコに三田村会長を預けたジローも参戦。結果的に、基地破壊ブラザーズと正面から戦う羽目に陥ったハカイダーは、
思い込みのパワーも限界に達すると一方的な殴打を浴びた末、ダブルブラザーアッパーカットの直撃を受け、
正真正銘クライマックスジャンプ。
今までのしぶとさが嘘のように、笑うしかない呆気なさで木っ葉微塵に吹き飛ぶ最期を迎え、
前回今回とハカイダー回といえばハカイダー回だったのですが、この敗北にも呆然とします。
ナレーション「長年の仇敵ハカイダーは、ゼロワンのブラストエンドによって倒されたが」
いつも名調子のナレーションさんまでしれっと嘘をつき、いったい全体、何が起こっていたのか『キカイダー01』。
ナレーション「ハカイダーの首の行方の意味するものはなにか」
だが木っ葉微塵になったハカイダーの頭部だけはビッグシャドウによって回収されており、恐らく忠誠回路を内臓した上で、
頭部から復元されるハカイダー。
「ハイ、ビッグシャドウ様」
打って変わって素直に命令に従うハカイダーはビッグ社長に忠誠を誓い、最高幹部に任命されると改めてゼロワン抹殺を許可されるが、
どう考えてもこんな手間をかけて忠誠心100にする価値のある人材とは思えず、高度すぎるビッグシャドウのプレイに震撼しつつ、
果てしなき戦いの旅は続く!
…………70年代作品である事や、今作のアベレージを踏まえた上でも、最初から最後まで、
制作現場で何があったのだろう、という大狂乱。
破綻の度合いでいうと、『大鉄人17』第15話や、『仮面ライダーストロンガー』第26話に匹敵するレベルで、
諸般の事情でシナリオから本編が大幅に変更されていると言われた方が納得がいくのですが、
果てしなき戦いの道はどこへ続いているのか『キカイダー01』!
時と場合によっては視聴継続を考え直すレベルの出来でしたが、ここまで付き合うと、今作の行方は(色々な意味で)気になるので、
完走を目指したいと思います。次回――元よりそういう傾向はあるにせよ、このままエログロ路線に進むのは勘弁してほしいですが、さて。
- ◆第21話「吸血の館 美人女子寮の恐怖!!」◆ (監督:今村農夫也 脚本:長坂秀佳)
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「くそ〜〜、一度ならず二度までも、この俺を騙すとは……!」
「騙された、脳の弱さを悲しめ」
策に嵌まった相手を嘲る言い回しは色々ありますが、これほど酷い言い草を聞いたのは、初めてかもしれません。
そうか、「脳が弱い」って言っていいのか……に加え、「悲しめ」から迸る、「生まれてきた事そのものを呪え」的なニュアンスが、
ヒーローの台詞として凶悪無比。
ビッグシャドウは、良質な人間の血液を用いてロボットを育てる作戦を発動し、
夜な夜な若い女性を襲って血液チェックをするシルクハットの怪しいおじさんにより、
今回もやたらに女性の服が切り裂かれる展開に激しく困惑するのですが、映画業界では日活ロマンポルノがスタートした頃であり、
演出面でそういう分野からの影響でもあったのでしょうか。
「背番号16、シャドウロボット、吸血コウモリ」
女子高生の血液を注ぎ込まれた人形がコウモリロボットへと成長し、なんかもう、本人達がロボットと主張しているだけで、
実はロボットではないと解釈するのが、精神衛生には一番良さそうな気もしてきました(笑)
女子高生の血を集める為、忠誠度100になったハカイダーは女装さえしてみせる
が変装マイスター・リエコに正体を見破られ、次から次へとブラストエンドで爆死していく吸血コウモリ。
唐突に挿入されたミサオとヒロシは新たな吸血コウモリ誕生の場面に行き合うが、もう寝る、
とその場に倒れ込むとシャドウ組織には放置され、ゼロワンに投げ飛ばされるも余裕の態度を崩さないハカイダーは、
何か切り札でも持っているのかと思えば、ゼロワンカットでさくっと左腕を落とされるとバイクで逃走。
ハカイダーを追うゼロワンの背後から新たな吸血コウモリが襲いかかり、倒したと思った怪ロボットが繰り返し登場して攻撃してくる、
というアイデアそのものは“化ける”可能性があったと思うのですが、作戦の面白さを詰めるよりも映像のショッキングさ優先の作劇と、
どうにも巧く噛み合っていません。
吸血コウモリは女子高生を人質に取ると、人造人間のオイルさえ吸い尽くすという恐るべきドラキュラ首で迫るが、
ゼロワンはゼロワンキャッチで受け止めると首を殴り返し、人質は力技で解放。火を噴くコウモリヘッドに本日3回目となるブラストエンドが炸裂して吸血コウモリは全滅し、
モチーフへのこだわりの薄い怪人描写・良質の血を求めていた筈なのに切羽詰まると雑に誕生する吸血コウモリ・強引に挿入されたミサオ&ヒロシが筋の破綻を広げた上に
その危機がギャグとして処理されてしまう、あまりにあまりな扱いと、端から端まで迷走中。
問題点は色々とあったものの、まがりなりにも物語の軸となっていた“アキラの背中の設計図を巡る戦い”という要素が、
ジャイアントデビル@不完全の破壊後に何故か行方不明になってしまい(ビッグシャドウは諦めていない筈なのですが……)、
新たな軸が用意されないままシャドウが場当たり的にキカイダー抹殺を目論み、ハカイダーはずっとこんらんしている、
という糸の切れた凧のような展開が続くのは、率直に辛い。
そこに更に、1エピソードごとの時空の歪みが輪を掛けており、今回、女子高生から誕生するもAパートで爆死(16番)、
どこからともなく誕生してハカイダーと共闘するも爆死(17番)、女教師から誕生し人質を取るも爆死(18番)、
の3体で「全て倒した」とナレーションさんが言い張るのですが、演出を見る限り、ミサオ&ヒロシに18番が迫った際に、
全く反対方向から別のコウモリが現れて退路を塞いでいるのですが(ただし、同じ画面に2体同時には映っていない)、
4体目が居るのではないか、吸血コウモリ。
- ◆第22話「本日の特別授業は殺人訓練?!」◆ (監督:今村農夫也 脚本:島田真之)
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「アジトで、ただ命令を与えるだけのおまえには、シャドウ幹部としての資格は無い。辞めてしまえ!」
最高幹部に出世したハカイダー、シャドウナイトに対し、早速のパワハラ。
……まあシャドウナイト、とりあえず幹部の一人ぐらい居ないと格好が付かない程度の存在意義しかない上に、
幹部が居ても格好が付かなかったレベルの実力であり、何よりも致命的に着ぐるみがアクションしにくそう、なのが響いているわけですが、
前回冒頭で見せた、変態シルクハットおじさんモードの方が明らかに強そう、とはどういう事なのか。
ハカイダーは、サソリストロングによって奴隷人形に洗脳した少年達をゼロワン抹殺の刺客として順調に育成していたが、
秘密のアジトに小学生達が近付き、上層部に走る激震。
「工事中の理科室に幽霊騒ぎを起こして、みんなを近付けないようにしていたのだが……」
つい先程まで、小学生暗殺部隊に喜んでいたのに、なんか、
子供の安全に配慮するいい人みたいになっているぞビッグシャドウ!
理科の先生に変装していたサソリロボだが正体を見た少年に逃げられてしまい、
少年の身柄にいつものメンバーが絡んでてんやわんやの大騒ぎになるのですが、最近すっかり、
リエコとアキラが手を繋いで登場するのがデフォルトになっており、上から下まで迷走中。
「ハカイダー、貴様には悪いが、ゼロワンの命、俺が貰った。俺の力、よく見るのだハカイダー!」
「ゼロワンキック!」
「どわぁ!?」
新技アイアンベルトでイチローを拘束し、必殺の間合いまで近付くハカイダーだが、幹部の椅子に危機感を覚えたナイトの妨害が入り、
悪の内輪もめでヒーローが窮地を脱する定石なのですが、ハカイダーにしろ、シャドウナイトにしろ、
ゼロワンとの実力差が大きすぎる為に、ヒーローの側の危機感がほとんど生まれません(笑)
「パワーアップされたハカイダー、恐るべき相手だ」
仕方がないので、自分で自分の記憶を捏造するゼロワンだったが、
その後は戦闘力10分の1の筈の地下空間で一方的にハカイダーを殴り飛ばすので、大変無慈悲。
「はははははははは、よくやったぞ。これでジャイアントデビルの秘密を握る、ヒロシ・アキラ兄弟は、我が手中に落ちたも同然だ」
ハカイダーは少年ヒットマン部隊を利用してアキラとヒロシの仲違いを目論み、唐突にジャイアントデビルの事を思い出すのですが、
ハカイダーの作戦そのものが意味不明な上に、前回ミサオとヒロシを放置するという致命的なやらかし直後の為、
出血が全く止まりません。
手裏剣投げを披露したミサオが殺したのは本物のお母さんじゃないから大丈夫だ!
とイチロー兄さんが救出を請け負う辺りから本格的に時空の歪みが発生し始め、ブラストエンドの濫用は、大変危険です。
肝心の少年ヒットマン部隊による危機もジャンプ一発で解決してしまい、ゼロワンリバースにより少年達を気絶させると、
ダブルリバースにより正気を取り戻させ、悪に対してどこまでも無慈悲。
果敢に立ち向かうハカイダーは本日も無様に殴り飛ばされて斜面を転げ落ち、残ったサソリは尻尾から毒ガスを噴射して奮闘するも、
ブラストエンドで大爆死。
果てしなき戦いの道は続き、それを仲良く見送るハカイダーとシャドウナイト。
忠誠度100ハカイダーの登場によりナイトの立場が悪くなる姿が強調されたので、
一気の退場もあるかと思われたのですが特に変化なく生き延びてしまい、あまり意味の無いW幹部体制が、
あまり意味のないままズルズル続いているのも困ったところ(特に派閥形成とかするわけでなく、作戦指揮権も適当ですし)。
次回――規模の派手なサブタイトルと、予告映像から噎せ返りそうなほど漂う変態怪人路線の噛み合わせは果たしてどうなるのか!
- ◆第23話「悪魔のヒトデ女 人類絶滅寸前!!」◆ (監督:畠山豊彦 脚本:押川国秋)
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見所は、分裂増殖を繰り返すヒトデ怪人に得意の破壊行為を封じられて苦悩するも弱点を発見し……
「ははははははっ、その慌て方を見ると、どうやら俺の思った通りらしいな」
エネルギー不足で藻掻き苦しむ無力なヒトデ女性体に爽やかな笑顔を向け、
「もうその手に乗るか! 貴様の体から、血が無くなるまで戦ってやる!」
最終的に、とんでもなく酷い事を宣告するイチロー兄さん。
前回・前々回の事は忘れて、なんだか、ビッグシャドウ様の帽子が変わった気がする新シーズンに突入し、
イチロー兄さんがアキラくんをサイドカーに乗せて一緒に登場し、ほっと一安心(笑)
「よーし、少し聴力を上げてみようか。美しい野鳥の声が聞こえるかもしれんぞ」
逃亡生活の続くアキラくんにせめてもの心の安らぎを、と豊かな自然を見せようとするも一向に動物と出会えず、
かえって気を遣われたイチロー兄さんは爽やかに微笑みながら聴力回路を調整するが、捉えたのは鳥の声ならぬ奇妙なうめき声。
夢遊病患者のようによろめく赤いワンピースの女の姿に凄まじいサブタイトルがかかり、先程までの爽やかな空気は、どこへ(笑)
「ふははははは、シャドウ組織の新しい戦士、鬼ヒトデのエネルギーは、海水の成分とよく似た人間の血が一番ありがたいのだ。
ふふはははははは」
女は通りすがりのドライバーの血を吸い取ると瞬く間に血色が良くなり、怪談シリーズ以来の怪女路線なのですが……つい先程まで、
普通にエネルギー欠乏していたのかと、開幕から困惑を隠せません(笑)
エネルギー回復したヒトデ女は、黒ずくめに赤いマフラーなどで色彩のアクセントを付けた男の姿に変貌し、
わざわざ二段変身したのは生身アクションの都合かと思われるのですが、男の喋りと声がやたらに合っていなくて、また困惑。
悪のあるところセンサーにより現れたイチローに、「シャドウ組織の新しい戦士・第1号」を名乗ったヒトデ男は、
ヒトデ怪人に変身するもあっさり爆死……と思われたが、バラバラになった肉片が覆面タイツのヒトデ戦闘員として再生し、
赤い覆面に巨大な星のマークのヒトデ戦闘員が、某超力戦隊を彷彿とさせて、妙に強そう(笑)
一方、組織の命令なら女装も辞さない忠誠度100ハカイダーは、シャドウと手を繋いでリエコを罠に掛けるが、
切っても切っても死なないヒトデと戦うのに飽きたらしいイチロー兄さんが救援に駆け付け、チェンジゼロワン。
「えーい、くそー、今度こそ俺の本当のパワーを見せてやるぞ。行くぞー」
思い込みを強めて雄々しく躍りかかるもあっさり殴り飛ばされるハカイダーだが、不自然な編集の連続攻撃からナイトの追撃も加わり、
空中合体忠誠コンボが炸裂。前回、権力を得た途端のパワハラによる仲違いがあったばかりなので社命とはいえ息の合った共闘に違和感しか無いのですが、
さしたるダメージを受けた様子もないゼロワンが身を起こすと、いつの間にやらヒトデ部隊がリエコを捕らえており、
今作標準を鑑みた上でも、困惑する成り行きの中、ゼロワンはドライバーでさくっとリエコを救出。
しかしゼロワンの攻撃を受けたヒトデは分裂と増殖を繰り返し……この後の展開を見ても、攻撃すればするほどに増殖する怪人、
という設定のようなのですが、色々な都合により、映像上はヒトデ戦闘員が繰り返し5、6人程度出てくるだけなので、
「増殖」というよりも「再生」に見えて脅威感が下がってしまったのは、アイデアを映像に落とし込めずに惜しまれる部分。
得意の破壊行為を封じられたゼロワンはリエコを連れて一事逃走し、状況の突破口を求めて珍しく悩むイチローだが、
ヒトデ怪人は大変燃費が悪く、戦闘可能時間が短い上に、エネルギーが不足すると分裂増殖も出来なくなる事が発覚。
この弱点を知ったイチローは、バラバラに切り刻んだヒトデ女をビルの屋上から投げ落として白昼のビル街に猟奇事件を演出し、
エネルギー不足から各地でバタバタと倒れ伏すヒトデ女の姿にハカイダーは歯がみする。
「ええーい、どいつもこいつも、頭脳回線の足りない奴ばかりだ」
70年代初期の作品にしても、不自然な場面転換や変な繋ぎ方による時制その他の破綻が多発し、編集に難を感じる『01』ですが、
今回は特撮名物・謎カメラを通してイチロー兄さんの行動が逐一チェックされてはシャドウ基地でハカイダーとナイトからコメントが差し込まれるのがやたら間抜けな上に、
妙に細かくシャドウ組織の動向を描くシーンが挟まって、物凄いテンポの悪さ。
稼働時間が短すぎる、というあまりにも致命的な欠点にヒトデ怪人1号に見切りを付けたビッグシャドウは、
ヒトデ2号を使った作戦を指示するが、ハカイダーとナイトは何故か全く違う作戦でイチローを罠にかけ、シャドウに囲まれたリエコは、
突然ダークの女の本領を発揮して生身格闘でヒトデ戦闘員を次々と撃退。
……これはつまり、とうとうイチロー兄さんまで女装? と思っていたら、
リエコの危機にトランペットを吹いてイチロー兄さん登場。
「お前達も、なんと頭脳回線の足りないロボットだ。あんな爆発で、俺が吹っ飛ぶと思っているのか!」
チェンジしたゼロワンがハカイダーらと戦っている間に、サイドカーを乗り回したリエコはヒトデ戦闘員を蹴散らし、
……これはつまり、ジローの女装なのか?!と困惑している内に、ヒトデはブラストエンド。
シャドウのヒトデ増殖作戦を阻止した事を喜ぶイチローに対して、リエコは何やら浮かない表情を浮かべ、
ヒトデ男いわく「この女には血液がない」とロボット疑惑が急浮上するのですが、割と最近、
人間である事を利用してシャドウ基地に潜入していた記憶があり、冒頭からクライマックスまで、困惑ポイントが多すぎて、
話が頭に入ってきづらいエピソードでありました。
ナレーション「恐るべき、シャドウの戦士、シャドウ鬼ヒトデの飽くことなき挑戦は、まだ終わらない」
……え、続くの?!
次回予告ナレーション「各地で豚の叛乱が起きた。それは、地球を豚に支配させるというシャドウの恐ろしい計画だった」
……続かないの?!
そして、「切羽詰まったリエコの活躍」とは何か?! 次回予告まで激しい困惑を撒き散らし、イチローはどこまでも進む。
果てしない、シャドウとの戦いの道を!
- ◆第24話「悪魔の業!? 地球ブタの惑星計画」◆ (監督:畠山豊彦 脚本:長坂秀佳)
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「ブタよ……! ブタどもよ……! お前達が人間どもに強いられていた、長年の屈辱と忍耐の歴史は終わった。ブタよ、
ブタどもよ……お前達は我がブタの惑星計画によって、解放されるのだぁ……!」
ビッグシャドウはじゅうしょうだ!!
「ブタの惑星」という言霊のパワーで押し切るストーリーですが、平和電気の社長夫妻がブタ人間に入れ替わられ、
シャドウの為の兵器工場に会社の方針を転換。そして、ミサオとヒロシはブタの顔をした怪人に襲われる。
「我らはシャドウ。ブタの惑星計画によって、ブタから人間形ロボットに成長した、ピッグマン。我らピッグマンの使命は、
人間どもを殺す事」
今作の省コスト路線の結果、ブタの顔マスク+黒ジャケット+ナイフ、のピッグマンは見た目特撮ヒーロー物感が限りなく薄く、
完全にリアル強盗犯すぎて、情操教育上よろしくない映像。
そして相変わらず、ロボットの定義付けが謎な世界的犯罪組織シャドウ、大がかりな呪術的仕掛けの関与が疑われるのですが、
いい加減、オカルト系組織だと認めた方が、色々と楽になるのではないかシャドウ(ブラックサタンの中では、
256人のシャドウ占い部隊が、古今東西ありとあらゆる占術を駆使して検索をしています)。
「ジャイアントデビルなどもうどうでもよい! シャドウは、悪魔の使者、ザダムを完成させたのだ」
いよいよ面倒くさくなってきたのか、あれだけこだわってきたジャイアントデビルがあっさりと窓の外に放り捨てられ、
まとめて爆殺の危機に陥る中、秘められたオーラパワーを解放したリエコが、牢屋を破壊。
「今まで、誰にも内緒にしてたけど、あたしもイチローさんと同じ、人造人間なの」
これまで明らかにただの人間と描かれてきたので、不自然極まりない唐突な告白ですが(一応、
対キカイダートラップをくぐり抜けられたのは、ボディが強化プラスチック製だから、とか理由をつけられない事はないですが……)、
とにもかくにもアキラとヒロシをミサオに任せたリエコは、毒ガス爆弾を解体する為にその場に残り、地上ではゼロワンが、
黒ブタ夫婦をブラストエンド。
アキラ達は地上に帰還し、平和電気の社長親子も無事に再会するが、リエコが戻らぬまま地上のシャドウ基地は大爆発し、
リエコダーの爆死が暗示され……なんだかんだ、今作の出鱈目な世界観には馴染んできていたリエコさんが思わぬ形で完全退場?
「ゼロワンめ……我がシャドウには、悪魔の使者・ザダムが誕生したのだ。ゼロワン、貴様の命も後わずかだ」
今回は、“無駄に戦おうとしない”事を学んで大変今更ながら格を保つムーヴに徹したハカイダーは嘯き、次回――イチロー、
月へ…………て、え、終わるの?!
唐突なレギュラーキャラの退場(?)、悪の組織の突然の最強兵器誕生宣言、宇宙へ、と最終回フラグが立ちまくっていますが、
もしかして2クールで命脈尽きてしまうのか。果たして、どうなる『01』!?
→〔その5へ続く〕
(2022年9月12日)
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